2022/10/29 のログ
ご案内:「タナール砦」にクレイさんが現れました。
■クレイ >
長らく、魔族に取られていたのだろうか。それとも何度か取ったり取られたりをしていたのか。少なくとも今この瞬間まではこの砦は確かに魔族の砦であった。
「おらぁ! 正門ぶち破ったぞ!!」
先陣を切って切り込む傭兵風の男。明らかに単騎駆け。だがその身には傷らしい傷はない。
両腕に携えた剣は不気味な青白い光を放ち、近寄る相手を問答無用で切り捨てていく。
頬についていたわずかな傷は誰かを斬り殺した瞬間に癒えてなくなる。
大柄の牛の魔族が巨大なウォーハンマーを振りかざし1撃の元に叩き潰そうとするが。
「おせぇんだよ!!」
1撃を回避すると同時に左の剣が跳ねあがり、その魔族の腕を切り落とす。そして回転するように相手の横を切り抜ければ、腰から分断されその魔族は崩れ落ちる。
「さーて、今のが大将か?」
少なくともこの近辺にいる魔族は敵わないと判断したのか撤退を開始する。同時に人族の軍隊が流れ込んでくる。
強者が現れなければこのままこちらが制圧するだろうし、現れればこのまま自分が相手をする。それだけの話である。
いつまでも剣を解放していれば力が座れる。剣を一振りすれば青白い光が消滅しただのロングソードに戻るだろう。
■クレイ >
「ま、制圧完了って感じか」
もしかしたら増援部隊が来るかもしれない。だが、とりあえずはこの戦いは終了とみていいだろう。腰の鞘に剣を収める。
今回の部隊を率いている隊長にツカツカと近寄って。
「じゃ、とりあえずは仕事終わりって事で。戦後処理はそっちでやってくれ。俺は砦の中で休む」
といいながら砦の中に歩いていく。
砦の中の様子の確認や、隠れている者がいないかどうかの確認。そして単純に休憩等。色々とな意味があった。
流石に久々の戦場だったから少し疲れたのだ。
■クレイ >
「あーあ、始まった……まったく、逆に食われるなよ」
アチコチから声が聞こえ始める。傭兵や騎士の末端が捕らえた魔族を相手に欲望をぶつけ始めたといった所だろう。
正義の味方ならこれを止めるだろうが、生憎こちらは正義の味方などではない。故に止める気は無く、むしろサキュバスやらに手出して逆に食われるなよという考えの方が強い。
クアァと欠伸。
「砦の安全確認も完了っと。さて、どうするかな」
今アチコチで欲望の解放が始まってる訳だじ自分も混ざりに行く。という気にはなれない。基本無理やりというのは好きになれないのだ。まぁ魅了の魔法をかけられて結果そうなった事はあるが。
とはいえ、じゃあする事があるかと言われれば……正直無い。たぶん傭兵仲間は皆楽しんでる最中だろうし。飯もまだ早すぎる。
■クレイ >
「……」
色々とやる事を考えた。だが結局どれもボツだった。そしてたどり着いた答えは。
「誰かが気が付くだろ」
寝られる時に寝ておくという選択。
実際戦場ではこれも大事だった。寝不足のまま夜戦など笑い話にもならない。
だから彼はとりあえず自分の部屋として占領した部屋で休む事を選択。
夜の見回りの時間まではぐっすり休んだとかなんとか。
ご案内:「タナール砦」からクレイさんが去りました。