2022/10/12 のログ
■ゼロ > 「――――………。」
ふと、少年は隣を見やる。基本的に門の番は最低でツーマンセル、若しくはスリーマンセルであるはずだ。
そう言う意味では、少年が一人で立つという物ではない。
例えば、誰かがモンスターを発見すれば、誰かが報告に行く、という為の複数シフトだ。
しかし、隣には、誰もいない。
自分と同じく、何処かの師団に所属する兵士、若しくは、冒険者や傭兵。
戦闘能力や、連絡能力のある誰かが手配されてよい筈だ。
なのに、今、少年一人しかいないのだ。
どういうことなのか、とは思うが、それを問うために持ち場を離れるわけにはいかない。
離れたときに襲ってくるとも限らないのだ。
それを考えれば、少年は視線を前に、暗い夜道の方へと向けて、立ち尽くす。
そのうち、相方、若しくは交代の誰かが来るはずだ、と。
居ない物に腹を立てても仕方がないと、少年は考えた。
■ゼロ > そして、更にしばらくの間、時間が経ったようだ。
特に侵入してくるような魔族や魔獣などはなく、平穏無事に済んだとも言える。
後ろから、砦の方から足音が聞こえて其方の方を振り向くと、三人組の兵士。
交代の時間だ、というので、交代の手続きを、状況説明と引継ぎを済ませた。
相方が来なかったが、問題はなく終わったので良かったが。
今回の相方になる相手に対しては、何かしらの処置をして貰おう。
一人で、というのは、有事の際に伝令すらできなくなるので、尚更に。
引継ぎを終えて、少年は食堂で食事をして、仮眠室で仮眠を取り。
自分の駐屯地へと、戻るのだろう―――。
ご案内:「タナール砦」からゼロさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。