2022/10/09 のログ
ご案内:「タナール砦」にクレイさんが現れました。
クレイ >  
 夕暮れ時の砦の中庭、一時人の手に渡った砦、そこではある意味で遊び兼訓練が開始されていた。
 同じ人同士が剣を交える。傭兵らしき男と騎士らしき男。

「おらおら、その程度か」

 両腕の剣を文字通り嵐の様に振り回す傭兵。完全防衛重視になった騎士は守りに徹する。
 しかしその猛攻を止めきれず、剣を跳ね上げられて。

「俺の勝ちだ」

 その首筋に剣を突き付けた所で試合は終わる。
 砦の中の一角と包む罵声と歓声。それに対して鼻で笑い飛ばす。

「だから言っただろうが、俺に賭けとけってよ。おら胴元。俺に金渡せ」

 そう、ここで行われていたのは賭け試合。だからこその遊び兼訓練だ。
 騎士も決して弱い相手ではない、小隊規模とはいえ、部隊を率いる程度の実力はある男だった。しかし傭兵はそれをあっさりと下して見せる。
 試合を終えた男は端により、次の賭けに今度は賭ける側で参加する。
 対戦カードを見て。

「……冒険者同士ねぇ。片方は斥候メイン。もう片方は重騎士と……よし斥候に2000ゴルド。頼んだぜ」

 と胴元にお金を渡せば水を飲みながら完全に閲覧の構え

クレイ >  
「そりゃそうだ、戦場ならいざ知らず、重装備で軽装備にタイマンで勝てるかよ」

 結果は斥候の勝ち。4500ゴルドという大金を手に入れた男はニヤリと笑う。
 そして剣を手にすれば。

「さてさて、最後に1稼ぎだ。お前ら対戦相手に金賭けろよ。そうじゃねぇと俺の取り分が減っちまうからなぁ」

 そう言い放てば真ん中にズンズンと足を踏み入れる。
 結果はといえば……懐はだいぶ温まったとのことである。

ご案内:「タナール砦」からクレイさんが去りました。