2022/07/13 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
ゼロ > タナール砦は、昨日、魔族から奪い返してしまった後、未だタナール砦は人間側の砦として機能している。
急ピッチで工兵達は砦の外壁など、壊れた所を修繕していて、補給部隊は、そんな工兵や、詰める兵士たちの食事を運んでいる。
そんな中、第七師団の役割としては、この砦の確保―――と言うわけではないのだが、まだ落ち着いているわけではないので詰めている。
と言って、少年のいる、第一強襲部隊と、少々の部隊は後詰として、奪い返されない為の保険として駐留していた。
少年は、何時ものように一番危険な場所に立っていた。魔族の国方面の門。
何時、魔族が来ても大丈夫なように、と、唯々、静かに立ち尽くす、その右手には鉄の槍を持ち、蒼い全身鎧を身に纏う。
常在戦場と言わんばかりに、少年兵は、何も言わずに、唯々、静かに闇の森を眺める。
其処は、慣れ親しんでいる場所、ともいえる。第一強襲部隊に組み込まれるまで、旧第七の時は、ずっと魔族の国を調査していた。
何処に何があるのか、どんな街なのか、そう言った情報を地図にまとめ、メモにまとめていた。
それを、師団長に提出している、何百枚もの地図の断片。
あれはどうなっているのだろうか、作成した身として、ふと思うが―――それは意識が逸れることになる。
今の少年の役割は門番。
意識を別に割いている暇など、逢ってはならない、と直ぐに律し、視線を闇に向ける。

昼間のように明るい視界は、少年が被る仮面の力。
隠れようとしても見透かすその仮面を持って、少年は、唯々、門を守る。

ゼロ > 砦の中、忙しそうだ、作業している音が此処迄聞こえているし、怒号も聞こえてくる。
一刻も早く砦を修復して、と言うだけではないのだ。
砦を守るための訓練も並行して行われているようだ、何処の師団なのだろうか。
軍人だからこそ、訓練は必要な事は判っているし、砦の広場は、其れなり以上に広く大規模な訓練も出来るぐらいだ。
だからこそ、あそこが戦場になるととても激しくなるのだ。
そんな風に考えて居た所、交代の兵士がやってきた。
休憩の時間になったらしい、だから、引継ぎ事項を兵士に伝えて、少年は門をくぐり、砦の中へ。

まずは、食事にしようか。
いくらなんでも、食事を抜いたままでは碌な事が出来ない。
力もわかないし、思考も働かない。
そう決めたからこそ、少年は、砦の食堂へと足を運んでいく。
訓練をしている部隊を視界に入れて、進んでいく。
いつも歩いている場所だからこそ、慣れた石畳の道を進んでいく。
荒れていた内部は、綺麗に直されているようだ。
今日の食事は何だろうか、とワクワクして居たりする。

表情は、仮面で隠れているのだけれども。

ゼロ > 食堂に入れば、少年兵は、まずはトレイを持って列に並ぶ。
食堂のおばちゃんは、兵士の皆に、食事を盛って行く。
少年の番になって、少年のトレイに、同じように食事を盛ってくれる。

少年はそのトレイを持って、隅っこの方に腰を下ろす。
他の部隊の隊員はここには居ない様だ、だからこそ、少年は食事を一人で行う事にする。
仮面を少しだけずらし、早く掻き込むように、食事を勧めていく。
直ぐに食事は終わって。

最期にコップ一杯の水を飲み干して。
ふぅ、と小さく息を吐き出してから、仮面を直して。
少年は立ちあがり、トレイを洗い場に出して、去って行く。
仮眠を取って、次の作業を―――任務に対応するために。

ご案内:「タナール砦」からゼロさんが去りました。