2022/07/09 のログ
フォルネ > 「どうも、お疲れ様です」

夜警から帰ってきた男たちを出迎えるのは純白の長髪が目立つ小柄な少女。小柄ながらも体型は出るとこは出ているスタイルの良さで男たちの視線を引くであろうほどで。
そんな男たちへ、にこにこと笑いながら返り血を拭うための布を差し出しながら回る姿は一見すれば甲斐甲斐しく世話をして回る健気な少女──ではあるが、その実は魔族に雇われた人側の冒険者、要は裏切り者である。
とは言え本人にとっては立ち位置が人であるか人でないかなど関係はない。自分の信仰する神が同じか、それ以外か、ただそれだけであり、彼女にとっては自分と違う時点で等しく人も魔族も“どらちも同じ”であった。
故に彼女はこの砦にいる人を虐殺して回る。既に砦の中の人間は彼女の使う魔法によりあらかたが凍りついている。残るは見回りに行った目の前の彼らのみ。密かに魔力を練りながら隙ができるのを笑いながら待つ。

キール > 月明りに照らし出される砦の中。
その井戸の傍で返り血を落としている男達。

こちらに近づいてくる見目麗しい小柄な少女。
浮かび上がるボディラインに返り血を流していた男達は口笛を吹き少女が差し出す布を受け取り、なんの警戒もしていない…。

そんな一団の中にプレートメールを脱ぎ水を吸った服を身にまとう巨躯の男がいた。
その男だけは戦を終え間もなく違和感を感じる。
普段であれば喧騒に包まれた砦はまるですっかり寝静まっている。
普段であれば、酒に酔って御機嫌な傭兵や冒険者たちの喧騒が昼夜のべつ幕なしに響いているが、それが無ければ明らかな異常事態。

ほぼ直観のまま、巨躯の男は先ほどまで死線を潜っていた仲間の尻を容赦も遠慮も無く少女の方に向け蹴り飛ばされ少女を押し倒す様に飛んでいく。

フォルネ > 「きゃっ!?」

案の定、男たちは自分の見た目を使えば油断する──それが戦いを終えた直後ならば尚更だと予想通りになったことに心の中で笑みを浮かべていたところへと突き飛ばされてくる1人の男。通常ならば可愛らしい声をあげて避ける。それが当たり前の反応であるのに、フォルネはそれをしなかった。可愛らしい声はあげたものの、次の瞬間には飛ばされた男は氷の壁に取り込まれていた。

「もう…急にそんなこと危ないじゃないですか、そこの方。お仲間を突き飛ばすからこんなことになってしまいましたよ?」

頬をぷくぅ、と膨らませて壁からその下手人である貴方へと視線を合わせて文句を言う。それだけならば可愛らしい少女の反応……ではある。
もっとも、既に先手を取られた少女の中では次の手を考えながらこの厄介な男を如何にして倒すかを考えているが。

キール > 少女のどこか可愛らしい悲鳴と、蹴とばされた男の驚きとくぐもった声が重なるが、その男はあっという間に氷の壁に取り込まれた。
駆けられた言葉に楽しそうに笑い氷の壁越しに言葉を返す。


「女に油断して鼻の下を伸ばすからそうなっただけだ。 なに、そいつも同じ立場だったらそうするだろう…よ!!」

ハルバートは離れた所に立てかけられたまま。
であれば武器は己の体と、手元のプレートメール。
男を蹴り飛ばした足を地面に付ければその足を軸足に、腰を回し、服やら腰回りの鎧によって隠れているが、少女の腰程もある男の太腿がミチリと音を立て締まり、哀れな男を取り込んだ氷の壁に再び蹴りを叩きこむ。
巨躯の男の全力の蹴り。
純粋な筋力ではなく鬼やオーガの持つ身体強化を無意識に使えばその一撃はまるで破城槌の様でもある。

相手が考えている隙にとりあえず押してみようの精神。
分厚い氷の壁の根元には負荷がかかり、砕け少女の方に倒れ込むか、はたまた男の一撃をしのぎ、相手に時間を与えるのか…。
それは少女の咄嗟の魔法の強さ次第であろう。

巻き込まれても碌な事にならないという本能のままに。
そして、下手に巨躯の男の傍にいたら鈍器にされかねないとの思いもあり、傍にいた男達は脱兎のごとく闇の中へ消え砦から遁走を図るのであった。

フォルネ > 目の前の男を警戒していたせいで何人かの男達の逃走を許す羽目になってしまい。とは言え、ここで彼らを追えば背後からこの馬鹿力の男に襲われる、となれば切り替えるしかないと少女は諦める。

「仕方ありませんね…砦の機能は停止させたのでお仕事は完了ということにしておきましょう」

はぁ…とため息を吐くと今にも崩れそうな氷壁を自ら破壊することでキラキラと輝く氷の粒で一瞬の目隠しを計る。そのすきにさ距離を取ると相手の戦力を把握。プレートメールが主武装ならばこうするべきだと判断し魔力を使い辺りの気温を一気に下げることで身体の動きを鈍らせようと狙いをつける。

「さて…一撃喰らったら不味いですからね、主よ…私に護りを!」

咄嗟とは言え、そこそこの硬さを誇る氷壁を破壊することが可能な男の力、それだけの相手を前に気温を下げただけで対処が万全だとは思えず、相手が先手を打つ前に、と小規模ながらも氷の柵を作り突進してくることができないようにして一息吐く。巨躯な相手と小柄な此方。しかもこちらは魔法頼りであれば接近されては勝ち目はないががゆえにこうしたのだが……今のところは決めてが思い浮かばないのも事実ではあった。

キール > 逃げる元仲間たちの事は既に男の中ではすでに考えの外。
運よく逃げられるか、それとも逃げたところで魔族たちに捕まるか…。
それはさておき、男は闘争と少女の存在に目をぎらつかせ、自然と唇の端は持ちあがり笑みを浮かべながら蹴りを繰り出す。
壁を蹴りつけた反動によって僅かに沈む踏み固められた地面。
氷壁が砕け月光を浴びキラキラと輝く氷の粒でほんの一瞬のすきに距離を取られ、魔法まで使われる。
男の濡れた服はパキパキと音を立て凍り付くが、遊び相手を前にした男は滾り、まとわりつく氷を溶かし湯気を纏いながら足を踏み出せば二人の間に張られる氷の柵。


「仕事が完了したなら、遊びの時間だな。 たっぷりと付き合ってもらうぞ。まずは、その柵がさっきの壁より丈夫にできているか試してみるか。」

にやりと笑いながらそう呟けば吐息は白く靄となり風に流されていく。
猛禽を思わせる鋭い目で少女の浮かび上がるボディラインや輝く髪を見つめながら手に持つプレートメールの上半身部分を盾の様に雑に構え、気合を込めて駆けだす。
そして、そのままぶつかりに行くと見せて柵にプレートメールを捻じ込む様に投げ引っかかったそれを足場に柵を飛び越え少女に飛びかかろうとする。
その流れるような動きは筋肉達磨に見えて野生の獣の様なしなやかな動きで相手の意表を突くことができるか。

フォルネ > 「そんなのありですかぁ!?」

男の身長やメイルから動きは重いだろうと予測し、かつ冷気で身体の動きを鈍らしたと思っていれば動物かのように素早く突進してきて飛び跳ねるその姿に信じられないとばかりに叫びながら足元に氷の柱を生やして上へと距離を取る。

「そういう人って普通は速度は遅いのが定番でしょう!? ずるいですよ!」

咄嗟のことだから強度は固くない…とは言え、密度はあるため簡単に砕けることはなあ──はずと自分を納得させながら自分の下にいる男へとぶーぶー文句をつける様はまるで年相応の少女のようでもあり。

「あー…そうですね、ここは痛み分けとしませんか? 私は貴方を見逃しますのでそちらも見逃していただければ…と」

安全のために氷の柱から降りることはしないものの、手をひらひらと振って攻撃する意思はないと示しながら、断られるだろうな、と内心思いながらもそう提案をしてみる。

キール > とうっと軽く気合を入れ宙を舞う男。
その動きについてこれなかった凍った布の服は着地する頃には砕け、地面へと落ちている。
着地する男と対照的に氷の柱に乗って上へ逃れた少女。

文句を告げる抗議の声に楽し気に笑い。

「人を見かけで判断するなと教わらなかったのか?」

等と笑いながら、氷の柱をぺちぺちと叩いたり、硬い靴先でこつこつとノックする男。

「あぁ、それは出来ないな。 せっかく井戸水で火照った体と滾った心を鎮めようとしていたのにな。 どこかの可愛らしい嬢ちゃんに邪魔されて酒にもあり付けなくなったんだ。 ただ、お互いバイバイなんてなぁ。」

最初はノックする様な小さな振動。コッ、コッ、ゴッ、ゴッ、ゴンッ、ゴンッ…。
次第に振動と音が大きくなっていく…。

「それに、酒や肉よりも、嬢ちゃんの柔らかな体の方が美味そうでなぁ…。」

等と、木に上った獲物を見定めたとばかりに諦めの悪い男、少女を見上げながら本人としては愉し気な笑みを浮かべたが、少女から見れば不吉で凶暴な笑みに見えるかもしれない。

フォルネ > 相手の発言から引く気はないと判断。
見下げたところで見える男の笑みはこちらの身体を狙う男の見慣れた笑み。さてどうしたものか…とゆっくり考えたいものの、先程から大きくなっていくこの音は明らかに氷が中から砕けている音で。一刻の猶予もないと判断。

「あーもう! 分かりました、私の負けです! 命の保証だけしてくれるなら負けた私はご自由にどうぞ!」

脳内で高速でシミュレーション。このまま戦って勝てる確率は低い。では逃走は? それも勝つ確率よりは高いものの、人間の社会の間で魔族側と流されるのも自分にとっても子どもにとってもまずい。となればここで彼の元に下り抱かれるなりする方が良いと判断。かつ抱かれれば彼の子種を貰え、強い子どもを授かれることは自分の目的としても悪くないと考える。
そんな思考をすぐさますれば、両の手をひらひらと振りながらすとん、と地面に着地。目の前で何もする気はないと主張する。

キール > 少女のシンキングタイムの間も、ゴヅッゴヅッと硬い靴先で氷の柱を削る男。
その音と振動にくじけた少女が軽い身のこなしで降りてくる。
降参とばかりに量の手をひらひらと振る少女の前に立つ巨躯の男。
男からも近づけば自身の胸の下あたりの頭。
動く度に揺れる触覚の様なアホ毛と、水色と赤色のオッドアイの瞳。
肉感的な体に視線を向けてから再び少女の特徴的な瞳に。
ボディラインを強調する服を見れば下肢に残った鎧の中の男根に血が集まり始めるのは男の性。

「間近で見ればなかなか可愛らしい嬢ちゃんだ。 殺すなんぞ勿体ない事するわけないだろう。」

くつくつと笑いながら少女の脇の下に手を差し込み、抱き上げ唇を奪おうとする。
男にとっては相手が魔族に味方しようが、人に味方しようが関係なく、たとえ逃走しても、言いふらすようなことはないだろう…。

フォルネ > 「いやー、楽しむだけ楽しんではいさよなら、って人いるでしょう?」

間近で見ると伝わる男の大きさに驚きつつも、それを表情には出さずに。相手の反応からどうやら悪く思われてはいないようだと胸を撫で下ろせば、視線が自分の身体へと走ったことを察してこれが気になるんですか?とばかりに自分の手でたぷん、と胸を揺らしてみせて。

「情熱的ですね、ふふ…どうぞ?」

あっさりと持ち上げられたことになんとなく子どものようだと少し不満げに感じ。それでも男はこちらを女として見ていることが分かれば、相手に応えるように目を瞑って唇を差し出し。

キール > 「そんな勿体ない事しかできない奴はただの屑だな。」

自分よりも小さな少女の体、視線を滑らせれば、たぷんと揺らされる胸。
ついつい視線が再び向いてしまう。
その柔らかな胸を堪能できるかと思えばこの結果も悪くはない。
ひょいと軽く抱き上げれば目をつむり唇を差し出す少女。
「ここまで来て、紳士も無いだろう?」
そう言葉を返してから、差し出された唇に自身の唇を重ね、柔らかい唇を啄みながら、片手を背中に添え、もう片手は腰に回していく。
男の分厚い胸板で潰れる柔らかな胸。
冷やされても尚、尚火照った男の体。

「んっ… ぢゅ…」

フォルネ > 「ふふ、それは確かにそうかもしれませんね」

クス、と笑いを浮かべ。結果的にこうなったが身体を重ねることは嫌いではない。しかもその相手が逃げ出すような不甲斐ない相手ではなく向かってくる強き者であるなら尚更好ましい。

「ではどうぞ、私を味わってくださいな」

そう言いながらこちらからも胸板に手を当てて上向きになりながら唇を重ねあわせる。体温が低いからか余計に熱く感じる身体の感触に抱かれながら火照りを更に昂らせることを実感する。

「ん、ふ…ちゅぱ…」

キール > 「まぁ、こうして嬢ちゃんを喰らう俺もまともではないがな。」

口角を上げ小さく笑いながら逃げたり暴れたりしない相手を楽しみながら、男の大きな手が少女の背を撫でれば揺れる体。
柔らかな胸派男の胸板の上で柔らかくつぶれ転がされていく。

「ん、たっぷり、な。 嬢ちゃんもたっぷり楽しんでくれ」

胸板で感じる小さな掌。くすぐったくも心地いい感触を楽しみながら柔らかな唇を啄み、軽く吸い、僅かに開いた唇に男の口舌をすべり込ませ、少女の舌と絡ませていく。

「んっ…ぢゅ…」

僅かに低い体温は男の火照った体にも心地よく、腰に回した手一度離し、自身の腰の鎧を下に落としてから抱えたまま砦の中の長椅子へと向かい歩き始める。

ご案内:「タナール砦」からフォルネさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からキールさんが去りました。