2022/04/30 のログ
ご案内:「タナール砦」にタマモさんが現れました。
タマモ > 人間と魔族の境、そこに存在するタナール砦。
大体は、どちらかが占領をしており、時に、誰も居ない時もある場所だ。
場所が場所だけに、取り合いになるのは仕方ない、と言うものだろう。

そして、今現在に占領しているのは、人間側。
その砦へと、偵察をするなり、攻めるなり、そうしようとするのは魔族達なのだが。
少女が現れるのは、その背後、魔族の国からだった。
ゆっくりとした歩み、のんびりとした足取りで。
ただ、その様子は、知る者が見れば、少々機嫌のよろしくない感じか。

「あー…やはり、あの日が近付くと、気乗りが…
まぁ、宴は楽しかった訳じゃがな?」

そんな呟きを零す少女は、砦を抜け、人間の国へと向かおうとしている。
と言うよりも、なぜ、魔族の国から現れたのか?
理由は簡単だ、少女には、こちらにも魔王を含む知り合いは多い。
その内の一人に、宴に招待され行っていたのだ。

そして、少女の機嫌に関しては…
知りたければ聞けば良いが、気にするな、と言うだろう。
今回に限っては、その場限りの事情でなく、時期的な理由でそうなっているのだから。

タマモ > 「しかし、こちらは、あちらと違い多いのぅ。
………まったく、その点は、ちと面倒か」

遠目に砦は見えているが、まだ、木々並ぶ森林の中。
もう少し歩めば、木々を抜け、隠れる場所もない平地に辿り着くだろう。

が、そんな中、そう続き呟けば。
不意に、少女は片手を軽く上げ…振り下ろす。
すると、その動きに合わせ、ずどぉんっ!と轟音が鳴り響いた。
その音に反応し、そちらを見た者が居るなら。
そこには、一匹の大型の魔物が倒れているのが見えるだろう。
何かしらの強い衝撃を受け、意識を失っているだけで、命には別状は無い。
まぁ…もっと細かく見れば、その周囲の地面が、円状に大きく押し潰れたように、凹んでいる訳だが。

「あー…何と言ったか…はて、覚えておらんなぁ。
もう邪魔は出来んじゃろう、それで良いか」

と、少女は、何事も無かったかのように。
再び砦へと向かい、歩みを向けようとするのだ。