2022/04/11 のログ
ご案内:「タナール砦」にレヴニールさんが現れました。
■レヴニール >
ゆっくりと砦に向かう少女の前に、道中一人の剣士が立ちはだかる
「ん~…匂う匂う……。人外の匂いね。
うんうんたまには行軍の殿を買って出てみるものね~」
紅玉鋼の刃を地面へと突き立て、立ちはだかる女は燃えるような髪を風に揺らし、狐の少女と相対した
「ハイ、この先は名高きタナールの砦よ♪
これから魔族ちゃん達との戦いもはじまるし、危ないから迂闊に近寄っちゃだーめ♡」
威風堂々な様子、とは裏腹に妙に調子の軽い言葉を向け、へらへらとした笑みを浮かべて
■タマモ > ぴくん、狐を模した耳が揺れる。
目の前に立ちはだかる、そんな存在を、目の前にしたからだ。
そして、そんな立ちはだかる少女の呟きは、耳に届いたのだろう。
「………いやいやいや、言わずもがな、じゃろうにのぅ。
しかし、ふむ…匂いで、か…」
ひらひらと手を振りながらの、こちらも呟き。
しっかりと、双方見える距離まで歩みよれば、続き掛けられる言葉に、かくん?と首を傾げる。
「ああ、分かっておるぞ?
………うん?…となると、砦に今居るのは、魔族達か。
ふむふむ、魔族と遊ぶのも、悪くはない。
妾は勝手に遊ぶでな、気にせずして貰えると、助かるが?」
相手の笑顔に対し、にっこりと、こちらも笑顔。
その言葉だけを普通に取れば、心配してくれているように、聞こえる訳だが。
一応、己は己で遊ばせろ、と言わんばかりの言葉で返すのだった。
■レヴニール >
「あら、ミレーと妖かしの見分けって結構鼻に頼らないと大変なのよ?」
どこかのんびりとした調子で言葉を返しつつ、突き立てた剣の柄に手を置いたまま
「そうそう、ここ数日くらい?
魔族ちゃん達頑張ってるのかな~頭のまわる指揮官がついてるのかもしれないってウチの師団長は言ってたけど~
そうなると普段駐屯してる程度の兵力じゃちょーっと防衛難しいのよねぇ
雑多な有象無象の魔物程度屁でもないんだけど、知恵回るヤツがいるとね~人間とはスペック違うからさ~あいつら
なもんだからちょっと先にある駐屯地からあたし達第七師団に要請がかかったってワケ~
つまりこれは作戦行動だから、珍客とか想定にないヘンなヒトが入ってくると困るということなのよねぇ
おっけー?」
間延びした口調でぺらぺらと饒舌に語る女
要するに、砦には入れてやらんということを言っているのだった
■タマモ > 「ほほぅ…なるほどなるほど、そう言う事か。
また、珍しい者が混じっておる事じゃのぅ」
少女が人あらざる存在、それは理解した。
近付き、改めて、こちらも鼻を利かせてみれば…
少々異なるが、覚えにあるものに近い匂い。
それを感じ取り、ぽむ、と勝手に手を打ち、一人納得する様子を見せて。
「おぉ、それは…ますます、楽しめそうな相手じゃ。
まぁ、そう言われて、素直にそうですか、と言うのも、つまらんしなぁ。
………さてはて、どうしたものか」
それを聞けば、より立ち去る気は失せる、それが己の性格と言うもので。
最近、何度か向かおうと、何も無かった。
この折角の機会、逃す訳もないだろう。
第七師団、それを聞き、ぴくん、と眉を動かすものの。
反応はそれだけで、これ以上進ません、そう言う少女から視線を軽く逸らし。
少し考える仕草をする、当然、姿勢だけで、素直に聞こうとは思ってないのだが。
■レヴニール >
「…ありゃ、感づかれた?
あんまりバレたことないんだけど、まー人外同士じゃしょうがないか」
少女が自分を人ならざる者と悟った、そんな気配を感じて小さく肩を竦めて見せる
まぁ、相手も自分同様に鼻の効くタイプなのかもしれない
もうちょっと強めの香水に変えようかなー、なんてどうでもいいことを呟きつつ…
「ふふ、つまるとかつまらないとかってお話?
ようするに貴方【ヒマ】ってことよね~?」
「退屈は猫を殺す…だっけなんだっけ、うろ覚え~。
気持ちは理解るけどぉ、『この子が暇つぶししたいっていうから砦まで連れてきました!』って
あたしがさーちゃんに報告しにいったら間違いなくその場で冷凍刑なワケ」
相変わらず軽い調子で、片手の指を一本立てながらつらつらと言葉を重ねてゆく
さーちゃん、というのは何かしら、師団の偉い人かもしれない
「どうしたものか?
一つ、別の暇つぶしを見つける、これマジおすすめ。
二つ、この場を押し通る。これはマジおすすめしなーい。
三つ、…ん~、YESとNO以外の選択肢って考えるのムズいよね」
なんだか適当にも思える言葉運び、女はあまり真面目に構えない性分らしかった
■タマモ > 「あー…いや、ほれ、王国には、居るじゃろう?
他の師団に、お主と似たようなのが。
まぁ、知らぬならば、良いのじゃが…そう言う事じゃ」
実際に、それを理解出来たのは、別の師団の、種は少し違うが同じ種族と遊んだ事があったから。
別に隠す必要はないので、さらりと、それを答えるのだ。
それが無ければ、はっきりと判別は出来なかったのだが…さすがに、そこまで言うのは不要なので省いた。
「………さてなぁ?」
暇、とか言われたら、視線をまた逸らし、誤魔化す。
うん、つまりは暇って事だ。
「素通りさせてくれれば、報告なんぞ不要じゃろう?
気付きませんでした、てへっ♪とか、のぅ?
さーちゃん…冷凍刑………あぁ、そうか」
そして、続く言葉に、そうこちらも続ける訳だが。
もちろん、はいそうですね、なんて返せるものではないだろう。
と、その言葉の端、それが何か引っ掛かったものの。
それにはすぐに、何か気付いたか、再びぽんっ、と手を打った。
確か一番上が変わったはずだ、そうなれば、次は…との予想は、簡単なもの。
それに到った事が、目の前の少女に伝わるかは、別だが。
「むむむ…ならば、お主が妾の暇潰しとなるか、なんてどうじゃ?
まぁ、あの第七師団が、一人欠いた程度で、どうとなるものでもないじゃろう?
お主ならば、あの先での遊戯よりも…楽しめるやもしれんしのぅ?」
一つ目、二つ目、己がそんな選択肢を選ぶ訳もなく。
ならば、それ以外の三つ目と、それを考えた時。
ふと、視線が目の前の少女に止まる。
我ながら名案、とばかりにそうのたまい、びしり!と指差し伝えるのだ。
無駄に自信のある案と思っているのだろう、自慢げに胸を張り、ゆらりゆらりと尻尾を揺らす。
■レヴニール >
「ふふ、そうねー。
直接会ったことはないけど、いるみたいねぇ。
ふぅーん、なるほどぉ。それでね~」
似た感じを感じ取った、ということ
なるほどそれはさもありなん
「ヒマじゃないの?
忙しいなら遠慮なく、そっちをしにいってもらって良いんだけど」
視線を逸らす様子に
さてさて図星だったのかなとバツの悪そうな少女へくすりと笑みを向けて
「えぇー、殿にいて気づきませんでしたーは相当時間差作ってくれないとあたしが無能なだけじゃない」
そんなのやだ、無能呼ばわりは勘弁願いたい
なんかちょっとしたプライド
さて、先程の会話から少女がきになる反応をする
特定の単語に反応しているのは、何かしら少女に触れる何かが会話の中に混ざっているということだろう
「もしかして狐ちゃん。王国師団に結構顔通ってるヒト?」
他の師団の話を持ち出したことといい、もしかして顔の広い人物なのかなと問いかけ、そして
「殿が到着しないよりは良い気がするんだけど…まぁいっか。
あたしもちょっと君に興味、出てきたしね」
師団のことを知っている素振りも含め、
戦火が巻き起こるであろうタナールに暇潰しに出かけようという大物感も、十分にレヴニールに期待を与えていた
元々好戦的なのだからある程度は仕方ない。自分に殿を任せたちょっと頭の薄い騎士長に文句を言ってもらおう
「で、イイけどルール決め最初にしとかないと後から面倒よ?」
言いながら、突き立ててあった大剣を抜き放ち、軽々とその細い肩へと抱えあげる
■タマモ > 「うむ、分かってくれると、説明が省けて良い」
どうやら、少女もそれは理解しているようで。
その言葉に、うんうんと頷いてみせた。
もっとも、理解してなくても、説明なんて面倒でする気もなかった。
なんて、言えないが。
「いやいや、相手が妾であるとすれば、十分ありうる事じゃぞ?
そう説明すれば、多分、納得もするじゃろうて…多分?」
己から暇でした、何て言える訳もなく。
暇か忙しいか、に関しては流したようだ。
そして、己を逃した事に関しては、その可能性を示してみた。
最後に多分、と付けたので、かなり不安要素は強まるだろうが。
まぁ、実際に相手が己と理解されたなら、納得する可能性は実際あるのだが。
「あー…まぁ、何人か、確かに知っておるのぅ。
と言うか、こちら側だけでない、あちら側にも、じゃがな?」
王国師団、己を知る人間は、それなりに居たはずだ。
それどころか、あの砦の先に居る、魔族や魔王と言う存在さえも。
それを示すように、後ろと、前とに、言葉と共に指差してみせた。
と、己の提案に、己と同じく、少女もまた、己に興味を抱いているらしいか。
受けてくれそうな、そんな雰囲気。
それを感じれば、変わらぬ笑顔を浮かべたままに。
「ふむふむ…ならば、決めようか。
力で示すか、運で示すか、勝者は敗者を好きに出来る…なんて、面白そうではないかのぅ?」
少女の態度から、獲物から見て、その手の事も好むのだろう。
それでも良いのだが、疲れるし…なので、それ以外の、もう一つの案も提示してみた。
前者ならば、説明も不要だろうが。
後者ならば、と…ごそごそと、袖の中から、二つの賽を取り出してみせて。
■レヴニール >
少女の言葉を信じるならば随分と顔の広い
あちこちを渡り歩いている狐のようだった
戦場ばかり赴いている自分とは違っていて、素直に感心する
まれびととはかくあるべきか
「あっ、力で示すことしか考えてなかった」
てへぺろ、正体が竜とバレているならちょっと脳筋っぽい部分が見えても愛嬌だろう、きっと
「力で示した場合はどのみち敗者は好きにされる気がするけど~」
ちらり、と砦のほうを振り返る
まだ大規模な戦闘ははじまっていない
自分がいなくとも苦戦するような布陣ではないが──気にならないわけでもない
「よし」
頷いて、抜き放っていた剣の切っ先を足元へと落ち着かせる
「じゃあ天運に任せてみよっか。細工してあるとかはダメよ?」
狐ちゃんの取り出した賽子をじっと見つめて、微笑みつつ一応の釘刺し
勝ったらどうしよっかなーなんて考えつつ、こういう運勝負も嫌いではない
戦人は験を担ぐもの
ここで運を示せれば、今日はよりよい戦火を挙げられる気もする、そして
「あ、あたしはレヴニール=レヴァンシア。なかよしの子はレヴって呼ぶかな~。お狐ちゃんは?」
思い出したように漸く名を名乗るのだった
■タマモ > うん、詮索が無くて良かった。
どこで誰がとか聞かれると、実のところ、人数が多い上に、フルネームで答えられる知人は半々なのだ。
まぁ、その辺り、あだ名で呼んでいたっぽいところもあるので、無いだろう、とは思ってはいたが。
「………うむ、分かってた」
愛嬌を見せる少女に、つい零してしまう本音。
己と同じく、細かい事は得手とはしてないだろう、と思っているからだ。
「ふむ…それも、否定出来んなぁ。
…まぁ、どうせ人事異動も、そう無かろう師団。
変わらぬならば、問題なかろう」
敗者の運命、変わらぬ事を指摘されれば、あっさりと肯定。
少女の視線から、多少それを感じれば。
これもまた、己の素直な予想を伝えておくのだ。
先の砦に、己が懸念する程の力は感じないから。
「お、ならば、運任せじゃな?
ふふ…そうかそうか、妾も好きじゃぞ?
もちろん、小細工なんぞ、する訳なかろう。
勝ち確定の博打なんぞ、何の面白味も無い。
………あぁ、かじの、と言う場所では別じゃが」
指先で、取り出した賽を弄りながら。
少女の選択に、満面の笑みを浮かべ、そう返す。
間違いなく、己も少女も、勝つ事しか頭に浮かべてないだろう。
「…おっと、そうかそうか。
えーっと…れぶ…れば…っと、おぉ、そうか。
ならば、れぶ?じゃな?…ちと違うならば、れーちゃんか。
妾はタマモ、覚えておくも忘れるも、お主次第じゃ」
そして、先に名乗る少女、なのだが。
その名を、鸚鵡返しにしようとするも、どうやら呼び難い名前だったらしい。
しかし、先にあだ名を伝えてくれれば、それに乗っかる事にした。
少しばかり、発音がずれているが、仕方無い。
■レヴニール >
「今はどこも人材不足っぽいしねぇ。ま、それはいっか」
勝負とあらばそんなものは瑣末事
さて賽の目で決めるとあっても色々ある
狐ちゃんがどのような博打を提示してくるのやら、少しわくわく顔
「あれー、言い難い?ふふ、いいよぉれーちゃんで♪
じゃああたしもそれに倣ってターちゃん……はちょっと野性味溢れすぎな感じするし、タマちゃんかな♡」
それならいっそ"モ"までいれてもあんまり変わらない気はするが、細かいことは気にしない
「カジノはいっぺん尻の毛まで毟られそーになったからいかない…。
あ、毛なんてないよ、ことばのあやよ。キレーなもんよ」
自分の言葉に自分で言い訳しつつ
さーて勝ったら何をしてもらおうかなと思考を巡らせにへらと笑う
■タマモ > 「まぁ、そうしたものは、お上に任せれば…じゃな」
そうした部分も、似寄っているらしい。
すでに、頭が勝負に向けられている中、些細な事は捨て置いて。
と、呼び名を互いに決める、との際に。
少女の呼び方に、びし、と静止するように片手を上げる。
「あー…そこはすまんが、たーちゃんか、普通にちゃん付けて頼んでおこう。
その呼び方は、一人だけとしておるからのぅ?」
それだけは、何かしらの拘りを持っており。
その何かは教えれないが、そう頼んでおこう。
「ふふ…そうじゃな、妾が勝てば、すぐに分かるから大丈夫じゃ。
しかし、れーちゃんは、そうであったか。
それはそれで、面白いものじゃろうが、なかなか体験出来るものではないのぅ」
少女の言い訳に、くすくす笑いながら、そう伝えつつも。
そうした賭博には、運もあれど、腕も必要、得手不得手はあるだろうと頷き答え。
「さて、勝負方法じゃな。
これを使う賭けなんぞ、そう種も多くはないが。
まず、勝敗の決着は、一発勝負か、三回勝負か。
使う賽の数は、1個か、2個か、それ以上か。
後は、勝利条件は大か小か、で決めようか。
勝負内容は妾が決めた、それらは、れーちゃんに決めて貰おうかのぅ?」
ぴんっ、と指で賽を弾き。
それを立てた指の上に、器用に、くるくると落とさず指の上で回転させながら、少女へと問うた。
■レヴニール >
「ふぅん?あっ、恋人限定とか?そっかーそれはダメだね。じゃあタマモちゃんで♪」
タマちゃん、という呼ばれ方に特別な想いを持つらしい狐の少女
適当というか、細かいことを気にしなさそうに見えてそういう拘りを持つ一面を見つけると妙に嬉しいのはなぜだろうか
きっと、ぎゃっぷというやつだ
さて、勝負の内容は提示された
となればこの女のこと、シンプルであればあるほど良いという考えにすぐに辿り着く
「勝負は男らしく一発勝負。賽子も一つて足りるわね。
それでもって単純に大小のみで決めちゃおっか」
男らしく、といいつつ今この場にはメスしかいないわけだが
いや勝負に男も女もないのである、そして
「あたしは大に賭けようかな~。理由はタマモちゃんよりあたしのが大っきいから♡」
■タマモ > 「ふふ…言わせるでない、拘りは大事じゃろう?
うむ、分かってくれて助かる」
とは言うが、少女の言葉に否定はない。
それに少女がどう感じているかは…うん、まぁ、少女次第だ、気にしないでおこう。
そして、勝負内容は…大方の予想通り、と言うものだろう。
一発勝負、一個の賽で、賽の目の大小で決まった。
「ふむふむ…賽一個の一発勝負、で。
目は六面、ならば、四から六がれーちゃん、一から三が妾じゃな?
大きい…うむ、大きいな、しかし、ばらんすも大事なのじゃ」
ツッコミどころが一つあったが、あえて、それは言わないのが良い。
念の為、条件を口で伝え、再確認をしながら。
その理由に、僅かな思案の間は置くも、すぐに視線は少女の胸へと向けられた。
が、そう少女へと返せば、ふふんっ、と負けじと胸を張ってみせるのだった。
■レヴニール >
「ふふ、大は小を兼ねるなんて言ったりもしてね♪」
どちらも負けず嫌いに見えなくもない、妙な空気
互いに己の勝利を疑わないあたりも、自身が強者であるという自負が見て取れる
とはいえ本日この場の勝負は、ただの運比べ
賽子がどう転がるかは、仕込みや余程の技術がなければ、わからない
それでも、運を引き寄せるのもまた戦場での強者の条件の一つ
万に一つの負けすらもその考えには混じらず──
「それじゃあ…いざ?」
■タマモ > 「ものは言いよう、と言うものじゃな。
が、まぁ、今回はこの勝負での、決着としよう」
多分、言い続ければ、言葉だけで決着は…だろう。
互いに負けを譲らなさそうな、そんな雰囲気であれば。
ならば、これが一番だ。
少女もまた、小細工なんてしないだろう。
その確信を、抱いているからこそ。
「うむ、勝負じゃ。
ほれ、しっかりと、手の上に乗せるんじゃぞ?」
指の上で、回転させていた賽。
それを、少女へと向けて、ぴんっ、と再び弾いた。
己の手に落としても、疑いはないだろうが。
これが、確実と言えるものだろう。
弾かれた賽は、上下に、左右にと複雑な回転が掛けられてはいるが。
言われた通り、少女が手の上に賽を落とせば。
賽は僅かに跳ねるだけで、落ちる事なく、少女の手の上で、その目を示す事となるか。
■レヴニール >
狐ちゃんの弾いた賽は小さく弧を描き、レヴニールの掌の上へと落ちる
無論負けなど意識の外
掌の上で2転3転、落とさないように気をつけつつ見守って
その結果は── [1d6→6=6]
■レヴニール >
「どやぁ……」
わざわざ口に出してまで、渾身のドヤ顔を披露するのであった
■タマモ > さて、結果はどうなったのか?
落ちたのは、少女の手の上。
それを確かめる為に、歩み寄る。
「さて、どの目が………おぉぅ」
そして、上から覗き込んでみれば…出ていたのは、六の目。
どうやら、今回の運勝負は、少女に軍配は上がったらしい。
それを確認すれば、ふむ、と頷いてみせ。
「これもまた、運のなせる業か。
妾の負けじゃのぅ…さて、勝者の権利じゃな」
これだから、運にすべてを委ねるのは面白い。
負けたとは言え、その楽し気な笑みを崩さぬまま。
負けた負けたと軽く肩を竦めたまま、少女へと、そう伝えると共に。
次の言葉を、のんびりと待つのだ。
■レヴニール >
「あれー、あんまり悔しがらないね?」
敗者の姿を拝んでみれば、愉しげに笑みすら讃えている
負けてもはそれはそれでと楽しむ気質、顔の広さとはいえ、自分が思っていた以上に大物なのかも…
なんてことを内心に思いつつ
「それじゃ何してもらおうかなぁ~、
…あっ」
狐ちゃんの姿をまじまじと見つつ、閃いたといった様相
「じゃ、戦いで疲れたあたしをそのふこふこの尻尾で癒やしてもらおうかなぁ~♪
ひと目見た時から寝心地よさそー、って思ってたんだ♡」
もふもふぬくぬくの尻尾をモフりながらお昼寝…至高ではなかろうか
もちろんそれなりの時間お狐ちゃんを専有することにはなるが、それはそれ、勝者の特権
■タマモ > 「ふふ…勝てば勝ったなりの、負ければ負けたなりの。
その結果もまた、楽しみではあるからのぅ?
とは言え、次こそは、勝ってみせようと、思えるものじゃ」
そんな少女の言葉に、そう答えながら。
その手が、少女の手の上に、いつ伸ばされたのか。
気が付けば、その指の先に、賽が摘まれていれば。
もそもそと、袖の中に、それを収めて。
少女の考える仕草は、ほんの少しのものか。
すぐに出した、勝者の権利。
ふむ、と頷いてみせ。
「ならば、戦いにも付き合う事となる訳か。
まぁ、殺める気はないが、その後をどうするかは、任せるとしよう。
………さすがに、何日も掛かる…事は、ないんじゃろう?」
これもまた、自慢気に、ではあるが。
ゆらりと尻尾を揺らしながら、その言葉に続き、少女の腕に身を絡めれば。
で、すぐに向かうのか?と、少女に問うのだろう。
その言葉に、少女が急ぎ向かう気であれば。
軽く転移でも使い、即追い付き、さっさと終わらせる事を終わらせようと。
■レヴニール >
「何でも、というからには命を差し出せ!なんて言われちゃうかもしれないのに~」
次こそは、という言葉を使うタマモにくすくすと小さく笑みを返す
無論、そういった要求が来ることすら織り込み済みで愉しんでいるのだろう
小さいなりになかなかの大物感を感じさせる
賽を返し、頷く様子を見ればにこにこと浮かべていた笑みは一点、勝ち気なモノへと変わって
「うちの上役にも顔が効くんでしょ?だったら共闘する分にはもんだいなさそうだし、
───ん~…そうねぇ……」
「お楽しみも出来たコトだし、手早く終われせちゃうね。
ほんとは新兵ちゃん達の訓練も兼ねて、指揮個体のいる攻城戦の経験値にって思ってたんだけど~」
うん、と力強く頷いて
「もふもふの魅力と比べれば優先順位下がっちゃうワケでぇ」
よいせと大剣を担ぎ直して、それじゃさっさと追いついて参加しますかと
更にタマモちゃんが転移なんて便利なモノを使えると知れば尚の事テンションは上がり…
本日タナールの砦を攻めた魔族の一党はやや不幸であったと言わざるを得ないくらい、あっさりと退けられてしまうのだった
そして砦にて獅子奮迅、鬼気迫る戦いを見せたレヴニールはコトが片付くとマッハでタマモちゃんのもとへと訪れ、
存分にそのもふ尻尾を堪能しながらリラックスするという、ある意味贅沢な時間を過ごして…
勝負は時の運、運を勝ち取った者に相応しい最高の一日だったと後に語るのであった
ご案内:「タナール砦」からタマモさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からレヴニールさんが去りました。