2022/02/12 のログ
ご案内:「タナール砦」にネロさんが現れました。
ネロ >  
「ふんっ…、愚かな人間達」

夜を迎えようとしていたタナール砦…
それは夜間の魔物の襲来に備えようとしていた矢先に降り掛かった、災厄

砦の『内部』に、突然大量に出現した悪魔の群れ
それらは以前、魔王の娘の手に砦が落ちた際に仕掛けられた不可視の罠だった

どうせ、自分が留守にする間に奪い返そうとするんだから
こうやって罠を張っておけば、再びこちらが占領するにも早いし何より楽ちんである

「捕虜なんかいちいちいらないんだからね。片っ端から殺しちゃえ」

既に散り散りに敗走となった人間達を嘲笑うように、逃げ遅れた者の死体を足蹴にしながら無慈悲な命を下していた

ご案内:「タナール砦」にレチュア=ダフさんが現れました。
レチュア=ダフ > 「あーもう、なんで軍連れてきたときに限って敗走するかなあぁ!」
散り散りになった軍の中で一番組織的に逃げる軍団、ダフ家の雇った訓練済み傭兵の前に少女は独り言ちる
砦内に現れた悪魔を自分の複数の魔法の弾幕でほかの軍になるべく当たらないようにばらまいてけん制しつつ、自軍の撤退を支援している

「ここ放棄するべきなんだよなぁ、何でお父様はここにこだわるんだろう、まあ・・・軍人として来てるからは取り返すんだけどさ」

そういって杖で地面をたたき巨大な火球を作り出し威嚇するように敗走する軍を狙う悪魔たちに打ち込む、
音を反響させる魔法も使い轟音と業火で敵をひるませる

ネロ >  
魔王が人間に与えるのは圧倒的な恐怖と絶望、そして死
それだけで良い、とこの魔王の娘は思っている
故にその攻めは苛烈で、一切の容赦なく、遊びもなく、
召喚された下級悪魔達は砦に残る人間を追い詰めてゆく
所詮烏合の衆であれば、砦の陥落など時間の問題…だったが

「───なに?まだ粘ってるヤツでもいるの?」

砦の一角から続く戦闘音がその長い耳にはよく聞こえる
一方的な蹂躙と悲鳴だけ聞こえてくればそれでいいのに、と

「…ちょっと戦えるヤツがいるとこれなんだから。
 魔神の一匹でも喚び出してやればよかったかしら…」

まるで不協和音を耳にしたような不機嫌さを顔へ顕にし、ばさりと豪著な外套を翻し、その音のするほうへと向かってゆく

襲いくる敵を怯ませつつも敗走を続ける一団に向け、強力な圧を発しながら、禍々しい魔力が近づく気配を
僅かにでも感じ取れるならば、気づくことが出来るだろうか──

レチュア=ダフ > 「動けるものは一発撃ったら全力で後方に走れ!生きて帰り対策会議に協力したものにはダフ家からの協力金が出るぞ!お前らの脳みそを都市に送り届けるのだ!」

普段なら言わないような勇ましいことを言い敗走兵を鼓舞しつつ、
威嚇用の火球を射出しつつ、地中に水で陣形を仕込んでいく
その間も軍は自分より後方に進み銃が少しづつ彼女のいる位置にさえ射程が届かなくって孤立していく

「これぐらいでいいか、あとは将軍でも落とせるとやりやすいんだけど…って、きたか、なら目印を出してあげようかしら」

そういって地面に杖を差し込むと地中にある水の魔法陣が反応して跳べない悪魔たちの地面をえぐるようにして龍の形に変形していく

「全種砲門起動、ばらまくぞ!」

地面に刺していた杖を抜いて龍の中の魔法陣を起動させて体中から様々な魔法を連続で発動させて空中にいた悪魔も地面にいた悪魔丁寧に迎撃し、下級の悪魔たちをひるませていく

ネロ >  
「粘ってるのって、あれ?
 …面倒臭い。ちょっと変則的に動けばいくらでも囲んで潰せるでしょ」

これだから下級悪魔は
その程度のも知恵がまわらない

「邪魔」

眼前で砲撃に狼狽え、たじろいでいた下級悪魔達を腕の一振りとそれに伴う魔力の暴風で薙ぎ払い、拓けた視界にレチュアの姿を捉える

「あんな子供一人に手間取ってたらまた魔族が人間に舐められるじゃない」

ただでさえ、享楽に勤しむ魔王連中が人間のメスを吟味しに来るような体たらくだというのに
不機嫌さを顕に、ゆっくりとその距離縮まってゆく
互いの声が届く距離になれば

「勇ましいこと。どうやって死にたい?
 悪魔の嬲りものになってから?砦の門に磔にされて魔物の餌がいい?」

残酷な選択肢を告げながら、魔王の娘の蒼玉の瞳がネチュアを射抜くように見据えていた

レチュア=ダフ > 「とと、きたか、強そうね、油断してくれてるといいけど」

下級の悪魔たちを薙ぎ払う程度には傲慢で強力な敵の登場に戦術がはまっていることへの喜びと来てしまったと冷や汗をかく

「・・・」

声をかけられるのをじっと見つめる
魔力はこっちよりも上、当然のようにほかもこちらより上回っていると考えるべきだろう
そうしてこういう時ダフ家の将軍は相手一人のことよりほかの兵士たちの妨害を考える
彼女が暴れればその分進行や追撃は遅くなるだろう、ならばイラつかせ、土地を破壊するように仕向けるべきか
ゆっくりと口を開き

「あなたを殺したいわ」

そういった瞬間相手の悪意を無下にするように龍が放った砲撃の一つが曲がり相手の背中に向けて襲い掛かる
それと同時に砦周辺の土地が進軍困難になるレベルで龍に集められ龍が巨大さを増していく

ネロ >  
「…はぁ?聞き違い?
 傅いて地を舐めて、命乞いをするんじゃないの?
 ───ほんっと、増長してるんだから。こんなに舐められて、だらしない他の魔王連中に責任とってもらわないといけないわね…」

大将首を獲れば形勢逆転、とでも思っているのかそれとも…
随分大規模な魔術行使を見るに、魔術の才能に長けた人間であるというのは一目瞭然──

「たくさん魔術のお勉強したんでしょうね」

ギラリとネロの瞳が蒼く、妖しく輝く
その眼はレチュアの魔力を透かして見るように、その流れを視覚的に捉える

そのまま見つめる──凝視によって
その魔力の流れを支配下におこうと、仕向ける
流れをを断ち切り、停滞させ、行使を不可能にさせる
いわば魔術封じの凝視

何事か、強い抵抗か魔王の力への対策がなければ
普通の人間ならば簡単に、それに囚われてしまう、か

レチュア=ダフ > 「あーごめんなさい・・・そちらの礼儀とか知らなくて
・・・降伏する方が命乞いしてもらうのが礼儀なんですね、知りませんでしたわ」

まだこちらが上だと宣言するようにわざとらしく敬い敬語を使い、相手を気遣っているかのように謝罪をする

「ええ、親に子供のころから___っ魔力干渉ですか・・・」

相手の瞳が光魔力の流れが少しずつ悪くなる
応急的な対策もすぐに突破され魔力が出せなくなるが

「こういうからめ手に使うような低俗な方だったようね・・・!」

そういって最後に龍に命令をだす、
するとすぐに龍が光り輝き、大爆発を起こし、本格的に道をふさぎ切り全軍の進撃を止め、空を飛んでいた下級悪魔もほとんどが墜落する
その中で最後の魔法で何とかしたにおり切り、まだ戦う姿勢を見せているが魔力はもう出せていない

ネロ >  
「搦手?」

一歩、魔王の娘が歩みを進める

「くだらない。人間の使う魔術なんて魔王の力の前では児戯のようなものだって、
 アタシは優しいから、ちゃんと死ぬ前に格の違いを教えてあげただけよ?」

苦し紛れか、最後の一輝か
魔術が完全に封じられる前の一撃で、このエリアに向かわせていた下級悪魔達は見事撃破されていた

「意地でも見せたつもり?往生際の悪い」

これだから人間は、と見下した態度も言葉も鳴りを潜めず
まだ戦闘姿勢を崩していないレチュアへと向け、ゆっくりとその掌を向けて

「分不相応に強気なの、笑っちゃう。人間は人間でもアンタみたいなの、好きよ。玩具として♡
 …一気に殺すより、弄んでワカラせてあげたほうが面白いかしら」

言葉の直後、向けられたその掌から魔力が放たれる
魔術や魔法などとは違う、ただ溢れんばかりの魔力をそのまま放っただけの一撃
ただしそれは、それだけで物理的な破壊力を持ち、レチュアへと襲いかかった

レチュア=ダフ > 「あはは・・・魔王さまはご冗談がお上手で、しかも優しんですね、いいこですわね」

歩み寄る相手をあざ笑うように手に口を当てる、魔力を封じられると戦闘力は半減だが、まだやれる
こんなことなら銃と剣を持ってくる部べきだったと周りにあるものを確認しつつ戦闘態勢を構えなおす

「意地というか、家訓にしたがったまでってことろかしら・・・」

そういって、あれが使えそうとかを見定めたところで

「ええ、ぜひそうしてください、私いじめられるのもいじめるのも好きよ?特に、あなたみたいなメスをいじめるのはね♥」

はなたれた魔力の塊を済んでのところで、前に飛び込み地面との隙間に入り込んで距離を詰める、
そしてそのまま、相手の足を崩すように杖で救い上げようとする

ネロ >  
「! っこの…!!」

勝ちを確信、どう甚振って弄んで殺してやろうかと思っていたところ
放った一撃を躱され、明らかにその表情に苛立ちが浮かぶ
我儘の限りに生きてきた魔王の娘にとって、ゴミ同然の人間が思い通りにならないこと以上に腹立たしいこともなかった

足元に滑り込むレチュアの顔を目掛け、魔力を存分に乗せた蹴りを躊躇なく、放った
魔王の娘からすれば、分不相応に近づいた虫螻を足蹴にする程度の腹積もり
圧倒的な力を放てば大体は終結する魔王の戦術
結果、片脚になることで姿勢が崩されやすくなることなど微塵も考えにはなかったのだろう

「──!?」

自身の視界が回転すると同時に浮遊感を感じ、数瞬後には地面に引き倒されていた

レチュア=ダフ > 「すきあり!」

勝ちを確信した相手ほどくみしやすい相手はいない、
そう思いながら一気に距離を詰める
焦っているのかいらだちの表情をしている相手に朗らかな笑顔を見せながら詰め寄りお互いの手足の間合いに入りこむ

苦し紛れか、とっさに出たのかはわからないが片足で思いっきりけりこむ相手に決まったと確信し自分の杖に力を籠める
そしてそのまま片足立ちになった相手の足に杖をたたきこみ体勢を崩す

「あはっ♥まおうさまぁ、もしかしていじめられるほうがお好きでしたか?」
そういってすぐに相手の上に馬乗りになって口づけし唾液を奪い取ろうとする
いっけん人間が魔王を手籠めにするようにしか思えず筋力などですぐに押し返されるような愚かな行動だがレチュアには意味があった
相手の種族をコピーし身体能力を平等にする【純種族】この後の戦いを有利にするためにはこの能力を使わないといけないと判断したからだ
魔法が使えたなら魔法で血を流させるなどできたが、今は直接接吻するほかない、リスキーだがすきを突いたこの数瞬が勝負なのだ

ネロ >  
姿勢を崩し、横倒しになった上に馬乗りになられると明らかにその表情を激昂のものに変える
人間如きが自分の上に乗るなどという、これ以上ない程の屈辱

「ふっ、巫山戯るな!誰に何してるのかわかってる!?
 触るなゴミ屑!!アンタなんか一族郎党根絶やしに───!!???」

怒りに戦慄くような、罵倒雑言も唐突に口を塞がれ中断させられる
唐突と言えば唐突な出来事に、魔王の娘は目を白黒させていた

レチュア=ダフ > 「れろっ、ちゅう・・・んっ♥はぁ・・・♥」

ちょっとほおけて気持ちよくなりつつ勝つためにと唾液を飲んで必要分集まってから口を離す
そうして相手の上で見下ろしながら唾液を飲み込む
そうすると首筋に相手の羽と角を模したできものが現れ存在感が増し相手と同じ種族になる

「サキュバスと、強い魔族・・・このクラスなら魔王かしら、のハーフ…いい力ね、使わせてもらおうかしら」

そういって馬ののりになったまま相手の上で自分の能力を確認中
いつもは魔術で遠くから回収するためこの行動中にいつもの癖で確認に夢中になり油断してしまっている

ネロ >  
「ぷはっ…! …な、あ……は、はぁ…?」

屈辱的だとかそういうものを最早通り越して
自分が何をされたのか把握に時間すらかかる始末
漸く、人間相手に不覚も不覚…ありえない無礼を働かれたことに思考が追いつけば…

「お…」

「お前ええええっっ!!」

かーっとその顔は一気に赤くなり、怒りやら何やら入り混じった表情で、自らに馬乗りになっているレチュアに向け
その両手を向けて掌からありったけの魔力を放出する
直撃すれば砦の一角に大穴を開けるにも十分に足る、破壊の魔力を感情のままに撃ち放った

レチュア=ダフ > 「うふふ、もしかして、初めてだったのかな?ごめんなさいね・・まおうさまぁ♥」

自分が何されたのか理解できてない相手にくすくすと笑いながら向き直る
種族がコピーできたのならあの魔法封じもしばらくたてば理解し解除できる
戦いは互角になったと思い相手の上で相手のことを吟味している、

「(うん、見た目はいい、性格も・・・いじめがいありそうね)」そうやって吟味していたが

「ふえ?あ、ちょ・・・」

馬乗りの状態でほぼ目の前で魔術を放出されてとっさに自分も同じことをして両手を前に出すが防ぎきれずに吹き飛ばされ近くの壁にぶつかってしまう
致命傷は避けられたが受け止めた影響で杖が遠くに行ってしまい、片腕もしびれて動きずらくなる

ネロ >  
「こ、殺す…!絶対殺す…!!」

レチュアを吹き飛ばすと、ゆっくりと起き上がり
ゆらゆらと、物騒なことを言いながら吹き飛んだ先、レチュアの衝突した壁に向けて歩いてゆく、が…

ていうか、なんで今ので死んでないの?と
普通の人間なら跡形もなくバラバラに吹っ飛んでもおかしくないくらい、
思いっきり魔王の魔力を迸らせたハズなのにと

もしかしたらコイツ…何かとんでもない人間なんじゃ

自分の一撃が直撃したにも関わらずまだ動いているレチュアを見て、怒りに煮えたぎっていた思考が急激に冷え始める

「あ、アンタ…何者……!?」

警戒したのだろう、途中で足を止めた魔王の娘はわなわなと震えながら、そう問いかけていた

レチュア=ダフ > 「っぅ・・・いったいわねぇ・・」

吹き飛ばされた後相手が起き上がるのを見ながら自分の体の調子を見ている
早く復帰しないと殺される、と体に魔力をまとわせるが

「えっ?なにものって、人間だけど…」

なんか警戒し始め震えている相手に呆気にとられ普通に答える
「(もしかしておびえてる?いや、まだ演技かもしれないし、まあ、反応を見よう)」

ネロ >  
「た…ただの人間がアタシの一撃で死んでないワケないでしょ!!」

喚き立てる魔王の娘
死んでないどころかそこそこ平気にすら見える
いや、人間に限らず魔物や悪魔だって、自分の一撃を無防備に喰らえばタダでは済まない
『痛い』で済んでいる眼の前の人間がどう考えても、おかしいのだ

「(何なのよもう──こんなヤツがいるなんて聞いてない!!)」

明らかにレチュアの存在を警戒した魔王は足を止め…

「だったら──」

両手を左右に広げ、その腰から伸びる翼もまた、大き広げられ──
ネロの周囲に無数の薄紫色の光を帯びた魔法陣が回転しながら展開されてゆく

相手が人間の範疇に収まるものじゃない、と理解した魔王の娘は侮ることをやめ…

「お、覚えてなさい!!」

魔法陣からは次々と魔物、悪魔が召喚され、うじゃうじゃとその数を増やしてゆく
そんな中、捨て台詞を吐いたネロは翼を羽撃かせ、空へと舞い上がっていった
何を覚えておけというのか、無理矢理キスされたことだろうか…という疑問などを残しつつ、安い捨て台詞と共に魔物溢れるタナールから魔王の娘は一時撤退
レチュアのお手柄となるのかどうかはともかくとして、魔物だらけのままとはいえ…今日のところは一応の陥落を免れたのだった──

ご案内:「タナール砦」からネロさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からレチュア=ダフさんが去りました。