2021/03/26 のログ
ご案内:「タナール砦」にアークさんが現れました。
アーク > タナール砦。
人と魔族が取り合う拠点である。
今は人が手にしているが、夜、月が上ったところで見張りが近づく精力を見つけ、鐘を鳴らす。
カンカンカン─
短く三度、それを何度も繰り返し砦の中の兵士や冒険者たちに敵の襲来を告げる。
夜番の魔法使いたちが先ずは幾つもの照明の魔法を打ち上げ砦の周りの平地を照らす。

そんな時に少年はけたたましくなる鐘の音に目を覚まし、状況をなんとなく感じると、ニンマリ楽しそうな笑みを浮かべ、周囲に誰もいないことを確認してからタクトを一度振るう。
そのタクトの先端によって作られた光の帯が少年の体にまとわりつくと、一瞬にして服が変わる。
女の子が切る様なフリフリの衣装。
それを身にまとう理由はただ一つ。魔法の支障がそれが精巣だと擦り込んだから。

窓を開けると、箒を手に取りひょいっと窓の外へと足を踏み出せば、砦の外壁を撫でるように上空へと向かう風にスカートやフリルはハタハタとはためきながら重力に引っ張られ、風に煽られながら落下しながら箒を股にはさみ魔法を唱え、箒にのり空を飛び始める。
先ずは空へ、高く、高く少年は登っていく。

アーク > 先ずは空から戦況を見下ろす。
砦から打って出た兵士や冒険者たちを月光を打ち消すほど明るい魔法の灯が浮かび上がらせ、喊声とともにぶつかる兵士達。
攻めよせてきた魔族の一部隊と比べ、人数の少ない舞台を見つければそちらへ箒の柄の先端を向け飛び始める。
その速さは鷹が地上の獲物目掛け落ちるように飛ぶ速さにも匹敵する速度。
顔を打つはずの風は透明な障壁魔法によってそよ風程度。
頭の後ろでまとめたポニーテールが揺らしながら、人間たちの頭上にたどり着けば、先ずは所謂バフ魔法。
タクトを振り、その先端から生み出された穏やかな魔法の光がふわりふわりと舞い、降りかかれば体力、筋力増強の血から隣駆け巡っていく。

その力の籠を受け、人間たちは鏃の陣形を作り、魔族の一団へとぶつかり食い込んでいく。

アーク > 迫力満点である。
躍動する筋肉に死力を尽くしてぶつかり合う戦士たち。
ぶつかる度に響く金属が金属を打つ音に肉を裂く音、吹き上がる血潮。
それを見るだけで少年の背中を続々とする熱いものを感じ、キラキラと目を輝かす少年。
ついつい魅入っていると、空を浮かび目立つ少年に向け魔族が魔法を打ち込んでくる。
その火の玉は少年を焼くことも無く、シールドによって上空へと反らされていく。
その兵士を見やると少年はタクトで魔法陣を描きあげれば、燐光によって模られた魔法人の中央から氷の矢が飛び出し魔族の体の中央を貫き孔を穿つ。
そんなやり取りをしながら少年は人と共に戦い、戦場から戦場へと渡っていく。