2020/09/18 のログ
ご案内:「タナール砦」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
■メイラ・ダンタリオ > タナールトリデは魔族との国境線上に於いて重要な拠点
魔族側も同様なだけに奪い、奪われながらもそこを中心に攻め入る漬けにさせないところが肝だった
鼬ごっこも効果があるということである
現在、鼬の味方は人間だった
砦の中で防戦をしながら、時折打って出る
無理になれば砦からすらも退けばいい
重要なのは調子づかせないこと
革の鎧という、騎士としては逸脱した姿
それが身を獣のように動かし、関節も制限はあまりない
使い込まれて皺がつき、部位が柔らかくなる
しかし強度が堕ちぬ魔獣の鎧
砦の中で、水変わりの葡萄酒を煽る
水は動かなければすぐに腐るから、こういったもののほうがいい
手には敵から強奪したのか、逞しい幹から削り出しにしたようなグリップ
鉄の塊を先端に被せて締め付けたような戦斧を持っていた
「ぷはー、鼬ごっこもらくではありませんわ」
然しその表情は生き生きとしている
金物の杯をすぐに空にしながら、全身には汗や生き物から飛び散った者が付着しながらも
ダンタリオが役に立つのは戦場のみなのだから。
■メイラ・ダンタリオ > 周りの連中は、黒髪のハーフアップポニーを獣の尾と例えるなら
本当に魔獣の革を纏った化け物のようにダンタリオを見る
その瞳は赤く、なにより歯列が整ったギザ歯
噛み締めれば整頓された”じぐざぐ”が駆け巡る
そんな出立でも、戦力にはなる
ワンマン戦法だろうと掻き乱し、蹂躙できるだけのケダモノのような力
ダンタリオは一部を除けば嫌われ者なほうが多い。
メイラ・ダンタリオも同じく変わりはない
忠誠は王にのみ あとはひたすら暴れまわるだけだ
焼野原にしてこいと命じられるままに、そうするだけでいい
二杯目の葡萄酒でやっと胃が水気を吸うのを止める
身体は火照り、酒精を燃やすように胃が熱い
鎧姿のままでも構わないものの、一度上半身を脱げば
「ちょっと汗を拭ってきますわ
敵も今は落ち着いているのでしょう?」
そう言って、鎧を抱えるまま、砦の一角で手ぬぐいを片手に溜めた雨水樽をバシャリと絞った
飲み水には適さずとも使い道はある
グイグイと身体の汚れを落とし、鎧の汚れも取り払う
斧は置いてきたものの大丈夫だろう。
■メイラ・ダンタリオ > 拭いが終われば、鎧を持ち、軽い仮眠を取ろうと別室へと眠りに就いて。
ご案内:「タナール砦」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。