2020/09/10 のログ
グラスシエル > とりあえず、ズル、ズル、と、少しずつ、少しずつ……逃げるかのように距離をとるふりをしながら考える。
この連中はとにかく、士気がない。
逃げる気概がありそうな連中も多くないし負け癖が付いてるのかもしれない。こんな連中を、救ってる義理も恩義も正直ない
だが――一度受けたオーダーなのだ。仕方がない
最悪はこいつら全員見捨てて一人で逃げるが、出来得る限りの事はしてやろう。
だから、早く油断しろ、コイツは雑魚の一員だと思え
そして近づいてこい――その首根っこ食いちぎってから暴れてやる
混乱すればワンチャン一人でも多くの将兵が逃げおおせるだろう
その後は知らん根性見せろ

ゆっくりと、石畳に、小さな音が響く
視線はまだ合わせない、自分が怯えてるフリをしてる以上
ビビった奴は相手の顔を見ない、そういう事だ
だからもっと近づいてこい――怯えた雑魚いクソガキに油断丸出しで近づいてこい
目の前まで来ると、流石に心臓の音が自分でも分かるぐらいに響いてる。そりゃそうだ、ここで失敗したら全部パーだ、正直怖い
――だが、この程度のビビりに負けて何が戦天使か
心臓の音、緊張の震えをわざと表面に出す。
相手が目の前で止まったときに、ビクっと震えてみせる
こちらはまだ座ったまま――だから相手はこちらを立たせようとする。そこで食らいつく、その腹づもりだ。
まだ、まだ牙を見せるな

だが、少年の身体がふわりと浮いた
いきなり、無造作にお姫様だっこをされたのだ
言葉に詰まる――、一瞬の混乱

その、一瞬がなければ
もし、それが普通に無理やり立たされてなければ
真っ向から、チャームをされていれば

チャームをレジストしながら、食いつくこともできただろう
あるいは、チャームをする以前に食いつくこともできただろう
少年の瞬発力は魔王級とも張り合える一級品、その為に「造られた」存在だ。チャーム一つに負けるほど少年の戦の経験は薄っぺらくない
だが――お姫様だっこをはじめてされた、その一瞬の混乱が全てを分けた

「きゃ――!?」

まだ声変わりのしてない声は、まるで、少女のよう
声と呼吸を飲み込むのが一瞬、その一瞬の間に食いついてても、もしかしたら間に合ったかも知れない
だが、もう――遅い

白い首筋……頸動脈部分に食いついた歯は、痛みを与えることはあっても、甘噛が少々強くなった程度
自分でも恐ろしいほどの脱力した顎の感覚に驚く

「く、遅え……」

自分に対してである、自分の動きと、反応がおそすぎる
とっさの行動が遅い
クソザコナメクジすぎだろ

そんな事を考えても、耳元に残った甘い声が響く
力がどんどんぬけてく。だらり、と抱かれた腕のなかで、だるそうに腕のちからが抜けて、垂れる

「はな――せ」

アリス/ノワール > 「離しませんよ。大丈夫、心配しなくても怖いことなんて何もないのですよ。寧ろ……ご褒美みたいなものですから」

甘い声で小馬鹿にしつつ、指をさす。
そこにあるのは、ベッドだった。
この様な砦に備えられている寝床ではない――ふかふかと気持ちよさそうな、疲れた後に横たわれば、すぐに安眠出来てしまいそうな。
既に、その上には、アリスが立膝をついて座っていた。
黒髪の少女――ノワールがアリスの前に少年を置くと、獲物を見つけた肉食獣の如き速度で、ぎゅぅっ、と肩を抱くようにハグされる。

「男の子きたぁ!ぎゅー!」

一見すると、年頃の微笑ましい触れ合いにも見える光景。
だが、そうでないのはこれからすぐに解る。
少女は、少年を捕獲した後、

「ふぅぅぅぅ~♡」

細く長い息を、少年の片耳に吹きかけたのだ。
そして、その後ろから、しなだれかかる者が居た――黒髪の少女だ。
少年の顎を掌の上に載せ、そして

「……チュッ♡」

口づけ。他愛のないキスは、直後に少年の口内に侵入するディープキスへと変化する。
勿論、口を閉じれば最低限、彼女の柔らかい舌が愛撫するのは歯茎ぐらいのものだが――その場合、別の責めで口を開けさせようとするだろう。

グラスシエル > ――こいつのチャーム、強い……!?

淫魔の魅了術を甘く見てた訳ではない。が、かかるスピードも回るスピードも尋常じゃない。甘い甘い毒はどんどん、胸と脳を蕩けさせる
抱かれたままで密着した身体の匂いすら、極上の甘い香りにかんじるぐらいに
半分は、レジストに完全に失敗したせいである。自分のかけられたタイミングが最悪だった事に、魅了にかかった少年はまだ、気づいていない。
やば――ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!
身体に必死に力を入れようとする、隠してた翼がバレてもいいぐらいに。しかしながら、完全に毒が回った後――獲物はどんな事をしても、無駄なのだ。獲物と、捕食者とはそういう関係である
身体に力が入らない
どうする?このまま術にかかったフリして解呪を狙うか
そもそも俺はどうなる?逃がすの考えてて聞いてねえぞクソが
というか、やっばい、凄く気持ちいい……このまま全部忘れて腕の中で寝たい……全部、全部この腕に抱かれたままで良い――

そこまで思考が溶けて、ようやく思考を戻す
ヤバッ!?ホントマジでヤバい!!!
危うく、首と頭をノワールにあずけてしまいそうになってそのまま固まる。相手に気取られないように傾いた顔をゆっくりと戻す
くそ、これだけで頭が重い――

甘い声が、再び頭に響く。すっごく心地よい、小馬鹿にされてるはずなのに、安心しちゃいそうな響き

ふわり、と、柔らかい包容のような抱っこから、最上級のベッドに降ろされる。
くそ、後ろ手、なんとかしねえと――

「きゃんっ!?」

無防備のまま、思いっきりハグされる
勿論、お姫様だっこも、これも初めての経験
思わず声が上がる。自分でも驚くような甲高い声、唇を噛むけど、うまく力が入らなくて、歯がむしろ震える
優しく、体いっぱいで抱擁されたまま耳元に、思い切り甘く吹きかけられる吐息

――ゾクゾクゾクっと、身体が近くにいる姉妹には分かるほどに震える。 だが、今度は声は堪えた
こいつら、嬲りものにするつもり、か
下唇を一生懸命に噛んで、アリスを睨む。ここまで来たら化けの皮が剥がれようと関係ない、というかそこまで隠してるとこっちがマジでおかしくなる。 少年の方はピンク色に染まる頭に必死なのだ

身体をゾクゾクと震わせながら、しかしいきなり、後ろからもたれかかってくる相手に、思わず振り返った
先程まで――自分をお姫様だっこしてた相手である
睨みつけようとして、しかし、優しく、ゆっくりと顎を持ち上げる手のひら――まるで、女の子がされるように顔を上げさせられ

「あ……ん♥ん、ぅ、ちぅ……♥」

口を、押し開こうとするキス。歯列をなぞられただけで、ふるふると震えてる。隠してても、明らかに過敏なほどに感じやすいのがバレそうで――必死に身体をくねらせて、抗おうとする

キス、気持ちいい♥ぬるってして……口の中、舌が入り込んだら……♥

脳がもう、ドロドロになりそう。口はわずかに開いて、舌を受け入れちゃうが、少し窮屈

アリス/ノワール > 通常、魔族は多少なりとも戦闘能力を備えるが、この二人は性的な事に特化している。
故に、一度魅了にかかってしまえば、如何に天使であろうとも、そう簡単には抗えない。尤も、先程かけたのは無力化が主な目的である。
精神を支配下に置く――とかそういう類のものではない(というか、それで済むなら拷問官は要らない)
だが、心の抵抗力をある程度下げているのは事実だった。

「ちゅっちゅっ……。中々、頑張ります……ね……」

口が半端に空いているが、そこを敢えて攻める事はしない。
緩慢に、歯列を撫で、唇を押し付ける。
何故、敢えて口内を激しく攻めないのか。
その理由はただ一つ――彼女には、頼れる姉が居るからだ。

「んー、この子、ちょっとガンコさんかなー?
しょーがないなー。アリスが、素直にしてあげるね?」

金髪の少女は、にっこりと邪気のない笑みで、少年の軍服のズボンを、下げ始める。
下着ごと下げた先にあるのは、少年の欲望。
そして、その欲望が吐き出す精を作るための、2つの睾丸。

「さわさわさわぁ……」

そこを、手で優しく撫で回す。
睾丸を撫で回される快楽は、肉棒のそれとは違い、甘く蝕むものだ。
その快楽に力が緩んだ瞬間、

「お覚悟を……ちゅっ♡じゅるるる♡チュッ、パ♡チュッ、パ♡」

黒髪の少女のキスが、歯の壁を通り越して蹂躙する。
舌は勿論、顎の裏や口蓋までを撫で回し、かと思えば強く吸っては離すキスで翻弄する。
一方の責めを我慢すれば、もう一方の責めがその我慢する力をそぎ取る――二人責めの基本にして要である。

ちなみに、既に彼の縄は解いてある。此処まで魅了が決まってしまった以上、最早そう簡単には抜けられない。
反撃はできないし、何より――自由に動ける筈の獲物が絡め取られていく様は、今見ている彼らに対しても、恐怖を与えるはずで。

グラスシエル > 甘い
脳に響く吐息の音も、密着する身体から香る匂いも、キスの僅かに触れる唾液も、全部全部、甘い。唾液――美味しい♥
必死に、それを否定するように抵抗する。自分を厳しく、厳しく律する。チャームがクリティカルに、そして、抵抗がファンブルにかかったとは思えないぐらい、この戦天使の抵抗は、強い

「離せ……殺す、ぞ」

まだ、そんな事を言えるぐらいの気概はある様子
とは言っても、これがいっぱいいっぱいだ。このぐらいの悪態をつかなければ、ホントに流されるぐらいに、やばいのだ
それぐらい、初めてと言えるほどに、少年の精神は窮地である
戦天使として幾多の魔族を屠り、あるいは魔王級とも渡り合うだけの少年だが、こちらの経験は本当にからっきしだ
勿論、誘惑もされてきた。ときには――男性の上位天使の玩具にされた事すらある
だけど、こんなにふわふわした優しく、甘い世界は未経験だった。少年には無い世界……誰もが、抵抗できない「幸せ」
苦痛や屈辱にはいくらでも耐えうる。でも、幸せには、誰も抗えない。そもそもが、耐えるモノではないからだ。
だからこそ――戦しか考えてない、敢えて知ろうとしなかった少年には耐えられるはずもない
甘いモノは、その人にとって最も快感なものだからこそ甘いのだ

「やは♥ あっむ、やめ、ろ、♥ちゅ、ちゅる♥」

強引にしない、むしろ今度は、歯列を刺激しながら唇を深く押し付けるキス。まるで、熱烈な恋人同士のように深い深い唇の重なり
それだけで、わずかに口が開いちゃいそうなぐらいに、心地いい。

だが、それだけでは終わらない
下半身の違和感に、思わず前を見ようとする。でも、当然後ろからキスされたままでは、前を確認もできない
無防備なまま、ゆっくりと睾丸を撫でられる。突然の甘い声と同時に、ゾクゾクゾクゾクっと下半身から広がる甘い快感に腰が思わず持ち上がる。

当然、そんな突然の快感に口元は完全に緩んで――

「ひゃむ、ちゅうっ♥♥ああっ、ひむ♥あむ、ぅぅ♥
れるっ、ひゃ、だ……♥ひゃっ、れるぅぅ♥れるれる♥」

舌が口内を犯す。徹底的な口内への甘いレイプのようなキス
音を立てて唾液が少年の口腔に流れ込む。
やば――これ、美味し―――♥
少年の瞳の焦点がとろぉっと蕩ける。いつの間にか、むしろ、キスに夢中になってる程に、キスには弱いらしく――

「やは、イっちゃ――らめ、きしゅ、ぅぅ♥♥」

まだ、ディープキスだけで亀頭にも、竿にも触れてない
当然、イクことなんかできやしないのに――しかし、キスだけでホントにイキそうなぐらいに、少年はビクビクと震えてる

「や、下も、駄目、そんな時にこんなの駄目、駄目なのに♥♥」

はふ、れる、れるれる♥♥

キスにすっかり蕩けた少年は、言葉数も減ってきちゃってて
縄が外れた手を、思わずアリスに伸ばしちゃう。
抵抗ではなく――行き場のない手を、すがるようにアリスに伸ばして

アリス/ノワール > ノワールは、少年を甘やかさない。
駄目と言っても、駄目になっても、ただただ少年の口内を蹂躙するだけ。
それは、躾にも似ていた――戦いの為に律された少年の心に、快楽や幸福というルールを刻み込む為の、躾。

さて、ある意味では自分が指名した少年を取られた形になるアリスだったが、しかしそんな彼を見る目は優しい。
ただ辱める為だけではない、本物の母性を持った、優しい目。
それが、キスに蕩ける少年の顔をじぃと見ていた。

「わぁ……この子、とっても気持ちよさそう♡もう、頭の中全部らぶらぶになっちゃってるね♡」

かーわいい、と言いつつも、睾丸を撫でる手は止めない。
ただ、ひたすらに、甘くて切ない刺激を与え続ける。
ただ撫でるだけと言っても、睾丸は立体物――そして、その全てが弱点のようなもの。
特に、睾丸の裏を宥める様に撫でるのは、自分ですら触れない場所故に効きが強い責めだ。

その上でアリスは、それだけに集中しない。
少年が、何かを求める様に手を伸ばせば、それを受け入れる様に両手で包み、それを導く――自分の、柔らかな胸へと。

「あん、ノワールとキスしながら、私のおっぱい欲しいなんて、よくばりさんだなぁ……おしおきっ♡」

そう言うと、人指し指で、少年の裏筋をなぞり始める。
ゆっくり、ゆっくり。先程虐めた睾丸が作った精が溜まっている場所を。
でも、それはあまりにもゆっくりで、だから登りつめるには足りない刺激だ。

「ねぇ……君、どうしたい?」

同時、ノワールの唇が、少年の口から離れた。
二人は、少年の欲望を見ている――じぃっと、まるで迷子の子供を見守るような、慈愛に満ちた眼で。

グラスシエル > びくぅっ♥と、睾丸の裏――お尻との結び目との間を這うように撫でられると、腰が大きく浮いちゃう。頭の中が、さっきとは違う、ジンジンした甘い痺れで満たされる。
ただ、ひたすらに気持ちいい♥口腔をねぶられながら、ノワールにじぃっと見つめられると、自分の快感を見透かされてるようで――なのにそれが気持ちいい、ゾクゾクしちゃう♥
下半身は、蕩けてしまいそうな甘い快感に包まれてる。一番感じちゃった、睾丸のだけではなく、全体をなでたり、また裏の奥を撫でられるとその抑揚で更に快感が増しちゃう。
どこまでも、抵抗する要素がない。甘い甘い、快楽だけの世界

手が、ふわり、と胸に触れる。キスだけでイキそう。
手の指先までも、柔らかく包まれれ幸せ
極上の――少年が体験したことのない、ドライオーガズムを迎えようとして……しかし、ちゅぱ、と唇が離れる

物凄く、せつなそうな顔を少年はしていた。
全部の快感を奪われる、それも全部全部、体験したことのない快感、甘い甘い幸せ。無機質なノワールのキスすら、甘くて恋人同士のような錯覚に陥っちゃうぐらいの、幸せなキス
睾丸を撫でられるだけで、ドライで何度もイキそうな、少年には想像すらしたこともない、最高の快感。まだ、睾丸を撫でられただけ、なのに。
それを、全部奪われ――少年は泣きそうな顔で姉妹を見る
同時に、その奥で、もはやギャラリーになってる将兵達が見える

もし、彼らが、視界の隅にいなかったら――少年は縋るように姉妹におねだりしてしまったかも知れない。視線を、下卑た顔も混じった将校に向けた後、しかし――チャームがかかったまま、最高の快楽と幸せに染まっちゃった少年は――
必死に言葉を、紡ごうとする。

――クソッタレ魔族が

そう言いたい。言いたいけど……言えるわけがない
ココロはもう、おねだりをしたいのだ。目の前がピンク色に染まっちゃうぐらいの絶頂を、キスと、睾丸の愛撫だけでされそうになったのだ。ココロと、理性が一生懸命に絡み合う
この状態で周囲がみれるだけでも十分だというのに……愚かなぐらいに、抗う

でも、姉妹に見つめられると、しかも、見下すでもなく、辱めるわけでもなく、慈愛に満ちた瞳で、何もかも受け入れてくれそうな視線に見つめられると――ゾクゾクと、震え

「駄目、見ちゃ――駄目駄目♥こんなの駄目、なのに――♥♥」

視界が、二人だけになっちゃう。思わず、口が開きかけるのを片手で無理矢理に塞ごうとして

アリス/ノワール > 兵士たちの反応は、様々だ――信じられない様な物を見る目で見ているものも居れば、何処か羨望の眼差しで見ている者もいる。
だが、何にせよ、その視線は少年に集中していた。
それは確かに彼を辱める道具ではあったが、同時に彼を最後の一線に繋ぎ止める為の枷でもあった。

「んー、ノワールぅ……」

アリスが、ノワールを物欲しそうに見る。
今回は、秘密を吐かせる類の仕事ではない。
だから、ある程度は辱めるにせよ、必要以上に少年が辛くなるのはあまり好きではないのだ。
そして、それはノワールも同じことで。

「……んんぅ……仕方ありませんね。これをやってしまうと、"クセ"になってしまうのも居るので、できれば避けたかったのですが……」

そう言うと、ノワールはベッドの下から何かを引きずり出した。
それは、白くて薄い掛け布団だった。
ベッド全体を全てカバーできるほどの、大きな掛け布団。
ノワールは、少年を閉じ込めるように、その掛け布団をかけてしまった。

薄いが故に、光を通す布地。
ただ、それでも外側に居る兵士たちの姿は見えにくくなった。
そして、その代わり、中に潜り込んでくる二人の姿が、よりはっきりと見える。

「おじゃましまーす♡」
「これで、思う存分甘えられますよ。
その代わり――もう、ぜったい、逃げられないのですけど♡」

上から被せられた布団により、少女らしい甘酸っぱい体臭が籠もる。
少女以外、何も感じられない。少女以外、何も見えない。
ただの布団一枚で、少年の世界は少女たちの物になってしまった。

「ねえ、君、どうしたい?」

アリスは少年の首に手を回し、そのまま抱き寄せる。
豊満な胸に埋もれさせ、甘えさせてやってから、囁くのは先程の言葉。
だが……

「アリス、聞き方が違いますよ。――どうされたい?でしょう?」

逆側から、今度はノワールが背筋に爪を立て、上から下へと撫で下ろす。
答えるまで、何度も何度も。この天国が、地獄が繰り返されるのだ。

グラスシエル > 少年は、ベッドの上で座り込みながら、拳を握って、唇を噛んでる
普通ならここまで完璧なチャームがかかってて、かつ快感でイキそうな――しかも経験したことも、想像したことすら無い絶頂を迎える子が耐えられるようなものではない。 そもそもそんな事をしてたらまず、先に精神が、ココロが壊れる。
もう、この時点で「最初から」この戦天使はこわれてるのかもしれないが……だからこそか
目には涙が溜まって、一度こぼれたら泣き出しそう
唇は歯で噛んで、口を開いたらもう、言葉が零れそう
なのに、愚かしい――いや、本当に何かの「呪い」に思える程に――そのココロは、魔族を拒絶する。

だが、少年にできるのは、ここまでだ

ばさあっ――っと、分厚い布団が、被せられる。光も、音も、全部もれないようなそんな布団
そこに囚われて、中には、少年の姉妹だけの擬似空間。
その中で――頑なな魂の一番奥……一番、柔らかい所へ、姉妹がささやく。

「甘え……、え?あっ……」

抑えてた、涙が溢れる。ぽろ、ぽろと、言葉もなく。
泣くような表情でもなく、しかし、涙はこぼしたまま
少年は、姉妹におねだりする

「イカせて……だめ、だめ……ボクを狂わせてっ、くださいっ♥♥
もう、我慢できない♥♥♥お願い、ボクを全部全部、『奪って』下さいっ♥♥♥ イカせて、ボクに天国を見せてっ♥♥ 姉様ぁ♥♥」

言葉がもつれてうまく言えない
でも、懇願するように姉妹に吐露する。イカせて欲しいと
それも、少年が全部狂うほどに、と

アリス/ノワール > 彼の焔色の瞳から雫が溢れ、二人は驚いた様に顔を見合わせる。
通常、拷問官といえば血も涙もない冷血漢というのがお決まりだが、それはこの二人には当てはまらない。
だが、その戸惑いは一瞬だった。

二人で、少年を抱きしめる。
優しく、優しく。
そして、その上で彼の言葉を受け止める。

「いーよ♡君を幸せにしてあげる。君の中にある、苦しいの全部忘れさせてあげる」
「幸せ過ぎてバカになっちゃう準備はいいですか?私達を見たら、それだけでたまたまがきゅーって縮んで、甘えたい気持ちで一杯になってしまう……そんなヘンタイさんにしてあげますからね♡」


最初に動いたのは、アリスだった。
エプロンドレスのスカートを捲り、その中にある下着を脱いで、少年の顔の近くに置く。
嗅いでも良いよと、言わんばかりの位置に。
尤も、それを気にしてる場合ではなくなったかもしれない。
何故なら、

「それじゃあ弟クン、まずは、お姉ちゃんのお腹の中に入っちゃおっか♡」
「アリス姉さまの膣はふわとろおまんこですよ。一度挿れたら、二度と抜きたくなることうけあいです……君みたいな年齢の子が味わったら、お猿さんみたいに腰振っちゃうかも♡」

と言いつつ、ノワールが後ろから腰を押したり、肉棒をアリスの秘裂に挿れやすいよう手で調整している。
ただ挿入するのさえ、こうして甘やかされる。
だが、入ってしまえば、そこはさらなる甘やかし天国。
アリスの媚肉は少年を柔らかく包み、歓迎するように襞が絡んでくる。
まるで、少年の全てを抱きしめる様に。

グラスシエル > 一度、言葉がこぼれたら、もう止まらない
自分から、目の前のアリスに両手を回す。縋り付く。視線をノワールにも、アリスにも向けて

「もう駄目なの、こんな幸せ、気持ちいいのずるい、ずるいよぉ♥ お願いしますっ! イカせて、くださいっ♥♥♥」

ふわりと、先程の布団よりも、優しく、柔らかく、二人に抱きしめられた。 目の前の二人が、魔族であることも忘れ――いや、魔族であろうとどうでもいいぐらい、優しく…優しく抱きしめられると。心がどろどろに蕩けちゃう。頭の中が、もう、イキたい、イキたいっ♥って、ピンク色になっちゃう

「あっ、姉さま、ぁぁ♥ 駄目、ボク、これだけで、幸せになっちゃう、おかしく、なる♥」

甘酸っぱい匂いが隣からする。下着というのは分からない。
それぐらい、アリスのスカートのたくし上げを夢中で見つめてる。は、は、っ♥とたくし上げてる仕草だけで、別人みたいに発情した子犬みたいに

「姉さま、姉様ぁ♥好き、好きぃ♥」

ゆっくりと挿入される。アリスに手を伸ばして……夢中で腰を押し付ける。ピストンなんかしなくても、もう、奥まで飲み込まれるだけで……

「ノワール、姉様ぁ♥イキますっ、イクとこ、見てて下さい、ううん、見て♥見て♥アリスお姉ちゃんにイカされるボクのイクとこ♥ノワール姉様にみられながら、イキたいっ♥」

そんな、倒錯的なおねだりをしちゃう。ノワールにも、アリスにも、同時にイカされたい、と

「すご、おまんこ♥アリスお姉ちゃんのおまんこっ♥駄目、ボクの負けです。ボクはっ、魔族のお姉ちゃん達に♥負けちゃいましたっ♥負けちゃいたいですぅ♥♥」

布団の中から、将兵にも聞こえちゃうぐらいの大きな喘ぎ声で自分から言っちゃう。

アリス/ノワール > 最早、そこには嘗ての粗暴だった彼の面影など何処にもない。
少なくとも、今の彼をして、天使と類推する事など誰にも不可能だろう――それぐらい、少年は全てを忘れていた。
幸福に、全てを蕩けさせていた。

「だぁめ。ちゃんと姉さまも気持ちよくしないと♡大丈夫、ノワールが手伝ってあげますからね♡」

ノワールが、後ろから少年の腰を、自分の腰で押す。
擬似的な強制ピストン――一度押される度に、少年の肉棒はアリスの膣内を走り、襞に可愛がられ、子宮口に吸い付かれていく。

「あん、うんっ♡弟クン、すごい♡すごい♡セックスじょーず♡かっこいーね♡」

猫撫で声で言う少女だが、当然淫魔であるアリスの方が、快楽の許容値は上である。
これは、ただ少年を焚き付け、可愛がるだけの台詞――そして、最後、絶頂の時。
少年の後ろに居るノワールが、肩に顔を載せて至近距離で少年の顔を見つめる。
絶対に視線を外さない、外させないと言わんばかりに。
その表情は、無表情。彼と最初に出会った、あの表情のまま、

「さあ、イキなさい……魔族のお姉ちゃん二人に甘やかされ、人間の事なんて全部忘れて……無様にイキなさい♡」

甘やかな命令を下すのだった。

グラスシエル > 「はっ♥はっ♥イク、イク…♥あんっ、♥」

後ろから抱かれるような格好で、ノワールに腰を押し付けられる。
さっきより強く、子宮口に吸い付かれて亀頭をしゃぶられる。まるで別のお口があって子宮口でフェラされてるような、淫夢以外では味わえない快感に、溺れちゃいながらも、ノワールに従うように、ちゅぽ、と、腰を引いて、また、アリスに腰を打ち付ける。ゆっくりとしたピストンを何度も何度も続けて。今でも、もうイキそうなのに、ノワールが「駄目」と言っただけでイケない

「あひ、こんなに気持ちいいのに♥いけないっ、イケないよぉ♥姉様に、ボク、言われただけで管理されちゃってるっ♥ボク、なにもされれてないのに、おちんぽ管理されちゃってるぅぅ♥♥」

腰を、まだうまくない、へこへことした動きで打ち付ける。気持ちいいのと、イキたいのと、アリスを気持ちよくしたいのとが絡むようなそんな顔で、腰を振って

「もう、ボクざーめんまで管理されちゃう♥あはっ、嬉しい♥お姉ちゃんとお姉様に、管理されるの、幸せ、幸せええ♥♥♥」

夢中で腰を振り続ける少年。上からかぶさるように、顔を寄せるノワールに顔を上げ、視線を合わせる。
見られてる♥ボクの恥ずかしい顔、全部見られてる――姉様にじぃって、全部見られちゃってる
その中で出される甘い命令に、蕩けた幸せな表情をしたまま

「はひ♥イキますっ♥♥姉様に見られながら、お姉ちゃんのとろとろおまんこに、ボク、イっちゃうぅぅぅ♥♥♥」

頭が、布団にひっかかり、剥がれる。将兵達と目があっても、少年は幸せそうな顔で

「見てっ、ボクが負けちゃうとこ、皆見てぇ♥♥
イクっ♥♥♥イクイクイっちゃっ……ひゃ、あっ~~~~~~~っ♥♥♥♥」

びゅく♥♥♥♥びゅーっ♥♥♥びゅーっ♥♥♥

「しゅご、いっぱいこんなに、あは♥目がチカチカしゅるうぅ♥これしゅごい、こんなの知っちゃったら♥♥狂っちゃうよぉ♥
ね、皆も、魔族に負けちゃお♥♥幸せだよ♥」

情けなく、射精をする少年。でも淫魔のおまんこに、注ぐざーめんはとんでもなく濃く、いっぱいで……

アリス/ノワール > 「んっ♡、この子、よわよわだけどっ、いっしょーけんめーなのがすごく伝わってくる……っ!」

快楽で感じていると言うよりは、その表情や蕩けるような声。
それが、アリスを少しずつ絶頂に押し上げていた。
かくん、かくんと腰が動いてしまう。
そして、

「ひゃ、これっ濃……~~~~~~~っ♡♡♡」

勢いよく子宮を叩く精液の勢いに飲まれるように、アリスもまた絶頂していた。
少年の様に、何もかもを投げ出すほどではないけれど、それでも弟にイカされたという幸福感は、アリスにとってはとても代えがたいものだった。

「あらあら、最後は自分から仲間の皆さんに敗北を呼びかけるなんて……。本当、心の底まで"いい子"になりましたね♡」

そして、ノワールは身体を起こし、彼らを見る。
彼らの反応は様々だが、それらに一切構うことはなく。

「もし、これを見てもまだ反抗する気力がある者は歓迎します。
どんなに強い子でも、或いはどんなに賢い子でも。
最後には、こうなっちゃうのですから……♡」

そして、ノワールとアリスは少年を連れて、自分達の部屋でもある地下牢にあるき出す。
そこで、今度はノワールが彼の精を貪る事になるのだろう。
ちなみに、今回、人間側に砦が再奪取されるまで、脱走に成功した者は零だった。

あの光景を見て脱走の意思が挫けたのか、それとも少年が言ったとおりに、皆魔族に"負けた"のか。
どちらにせよ、まだまだ少年と少女達の艷宴は始まったばかりなのだった。

ご案内:「タナール砦」からアリス/ノワールさんが去りました。
グラスシエル > 「あひ、止まんない♥お姉ちゃん、お姉ちゃんのおまんこ♥好き♥♥好きっ♥♥ あっ♥お姉ちゃんも気持ちよくなって――え、なにこれ……あ、あああっ♥♥」

アリスが、自分の行為で、精液で気持ちよくなってるのを見て、嬉しさと幸せがこみ上げて――射精直後に、身体を痙攣させちゃう
入れたままなのに、アリスをみてるだけでドライでイっちゃったように、身体を痙攣させる。ひく、ひくっ、と射精はしてないが、尿道にまで残った精液も全部、アリスに注いで

少年は、イッた直後で、少し冷静になったのか恥ずかしそうに顔を伏せて連れられる。でも、アリスとノワールが手をきゅ、と握ると、幸せそうに握り返して
淫魔の天国を、別の地下牢で味わい続ける

ご案内:「タナール砦」からグラスシエルさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にグラスシエルさんが現れました。
ご案内:「タナール砦」からグラスシエルさんが去りました。