2020/08/27 のログ
ご案内:「タナール砦」にサロメさんが現れました。
■サロメ >
煌々とタナールの夜空に赤い火の粉が舞う──
今宵は負け戦
奇襲によって砦を守っていた兵士達は半壊
要請を受け近くの駐屯地から第七師団が到着
状況を見てすぐに撤退戦であると判断したサロメは砦の生き残りの退路を確保し──
「砦内部に散れ!まだ生きている者がいるなら逃がせ!!
地下牢には数人で迎えよ!!」
指揮を飛ばし、砦の入り口を任せ、
自らは砦の主戦場へと躍り出ると魔物を斬り伏せる
燃え盛る戦火を蒼銀の氷が覆い、魔物の生命と共にそれを消し飛ばす
──砦を奪還するには、態勢の立て直しが必要だ
少しでも多くの生き残りを連れ砦を離脱しなければならない
■サロメ >
「殿は私が勤めよう」
氷の一刃で魔物を切り裂き、主戦場へと陣取る
これ以上砦の内部通路に魔物を通さなければ、そう時間がかかることもなく撤退は完了するだろう
──魔族の国側に取り残された者については…
彼らも兵士…覚悟は、決まっているはずだ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
■ゼロ > 偶然と言うべきか、報告の為に久しぶりにタナールの砦へと戻って来た、そこは阿鼻叫喚の地獄と化していた。
情報が行き届いていないのは、単にこの兵士が部隊から離れて動いていたから、それは、将軍に与えられていた任務故である。
燃える砦を見れば兵士は槍を片手に走る。風のように、猛火のように、弾かれたように走り、邪魔となる魔物を槍で殴り倒し、蹴り飛ばし、進。
目指すは潰走する仲間ではなく、抵抗の為に集まる仲間たちの元へ。
槍を振るい、兵士はその場へと、到着するのだ。
「報告に参りました。師団兵ゼロ―――突撃、します。
魔族の国方面の門は、お任せ下さい。」
状況など、聞いている暇はない。
撤退の動きを見せているのならば、殿が必要である。
そういう時の為に、少年は、兵器はある。
なまはかでは死なぬ体、武装、それらを駆使すれば、恐らくこの師団の中でもしぶとい方に入る。
リビングデッドとか、言われてしまう程度には。
師事が無いのであれば、その窓から飛び出してしまおう。
■サロメ >
「──ん…あれは」
主戦場に躍り出た影、槍を構えた少年を視界に捉えれば、それが誰であるかをすぐに理解する
彼は駐屯地にはいなかったはずだが、現場にいるのならばそれはそれでちょうど良い
「後方が撤退するまでで良い!──殿は任せる」
声を張り上げ、少年へと指示を飛ばす
主戦場はすでにあちこちが氷に覆われ、新たな魔物の侵入を阻んでいる
向こう側に逃げ遅れがいなければ、今は全面撤退を支持することが出来るだろう
早馬は用意できる数に限りがあった
このまま砦を奪還するには、2つの突出した戦力では心許ない
■ゼロ > 躍り出る主戦場、殴り倒し、襲い来る魔物を吹き飛ばす。派手に動けばその分魔物の視線は此方へと向く。
無視して行こうとするのならば、投石が、槍が空飛ぶ魔物を落とすのだ、援護とばかりに周囲に氷の壁が張り巡らされ、兵士へと続く道へと作り変えられる。
彼を倒して初めて、その奥の獲物にありつけるという算段に見えるのだろう。
頭の悪い魔物はそれで喜び、頭のいい魔物は、舌を打つだろうが―――知ったことではない。
「承りました!」
将軍の指示に、兵士は返答を返す。
仲間が、人間が、逃げるまでの間少年は此処にいれば良い、物量は力だが、それを抑えることは出来るものだ。
馬に乗り、逃げる仲間、それらを顧みることは今は無意味。
目の前にある魔物に、槍を向ける、一閃し、横薙ぎに振るって、雑魚を吹き飛ばす。
強い物は、知恵のある物は、まだ来ていない、だからこそ、少年は一体でも減らして置くことにする。
少年や将軍に雑魚でも、怪我をした仲間から言えば、脅威になりえるだろうから。
「―――おおおおっ!」
雄たけびを上げ、殊更に己を強調し、少年は槍を振るう。
鈍器として使われる、総鉄の槍が、魔物の頭を砕き、別の魔物を吹き飛ばしてぶつけていく。
多対一こそ、少年の得意とする戦場。
■サロメ >
主戦場の魔物が殆ど倒れ伏す中、
煌々と燃え盛っていた焔も氷風によって鎮火し、あたりは闇の様相を呈し始める
撤退戦に当たる兵士達が松明を掲げ退路を示し、撤退は順調に思われた
「随分と勇ましい。彼の力なら全ての魔物を屠れるかもしれない、が…」
奥に控えている者がいることを、考えておく
魔物ではなく知恵ある魔族…あるいは魔王と呼ばれる者が出てくる可能性
戦力を過信はせず、タイミングがあれば即座に撤退に転ずることが肝要だろう
周囲の魔物の気配が薄れたことを確認すると、その場に剣を突き立て、大掛かりな魔法陣を展開する
多少時間はかかるが、こういった撤退戦に便利な魔法が在るのだ
■ゼロ > タナールでは、日常といって良いのだろう戦場、今自分が立っているのは敗け戦。
自分が奮闘したとしても、この状況をひっくり返すことは出来ない、故に、今必要なのは、一人でも仲間を逃がすことだ。
「こういう時に、来るのが―――考えられる。」
仮面の魔将。
その仮面の下にある、握りつぶされた名前。
大恩在り、しかして、第七師団であるために敵対すべき将軍。
ラボラス
魔族の国の将軍のうち一人すぐに逃げたが、それでも勝つには、多大な犠牲の必要な、強力な存在。
魔王ではない筈だが、強大な存在は幾つもいるし、この辺りはタナールに進行してきてもおかしくはないと思う存在。
他にも、前に一度魔王に出会ったか。
あの時は此方を気にしてないにかかわらず―――。
考えることを止めた。今は、殿をする時なのだから。
そう考えたときに、仮面に魔力の反応があった。
「―――後ろ。」
その魔力の源は、場所は、大きさは。
何かを始めたことは判る、ならば、それが終わってから、撤退すべきだと兵士は考え。
突撃してきた魔族を串刺しにして、空を飛ぶ魔族に投げてぶつけて叩き落した。
■サロメ >
魔力の錬成に大変な時間を要する
本来は魔術師数人がかりで行うレベルの大規模なものだ
氷の魔剣の力を借りれるからこそ、単独でも行使することが一応可能な、結界魔法
主戦場に広く展開された陣が浮き上がり、立体的に魔力を循環させ、増幅する
「発動を確認したら総員転身!撤退する!」
突き立てた剣を振り抜き、天へと掲げる
増幅された魔力が天へと放たれ球状に降り注げば、次々に砦の周囲に氷の山が突き生える
強度は…それほどでもないだろう。それでも逃げる時間くらいはゆうに稼げる、氷の結界──
第七師団の面々が撤退する中、
剣使いが荒い、と珍しく不平を述べた剣を鞘へ押し込み黙らせると、竜笛を吹く
上空から舞い降りた翆の鱗をもつワイバーンに飛び乗り……──少年、ゼロの戻りを待った
■ゼロ > 「――――!!」
背後で、大きな魔力が発動するのを感じる。それは、大規模な魔法――軍魔法と、前の所属では言っていた、この国では、何と呼ぶんだろうとそんな思考。
襲い来る魔族を槍で薙ぎ払い、喉を突き刺して、止めを刺して吹き飛ばす。大群に囲まれると何処を攻撃してもいいから楽だ、と考える思考。
魔法が、魔力が更に膨れ上がるのを感じ、そして、声が聞こえる。
撤退の二文字と同時に周囲の温度が下がる。―――下がる、さがる。
氷の山が出現し、幾つもの魔族がそれに巻き込まれる。
然し攻撃と言うよりも防御の魔法にも感じられる其れは撤退を助けるための魔法なのだろうと辺りを付ける。
そもそも、魔法が使えないので、攻撃魔法の対処法などを詳しくは学んだが防御魔法などはあまり詳しくない。
結界魔法と言うのは相手を閉じ込めたり防御に使うとしか聞いてないので、そういう物だろうという認識。
そして、元気な仲間も撤退するのと同時。聞こえるのは笛の音。
「撤退!」
一応だ、他の仲間に訊かせるように叫び、少年も一番最後に戦場を後にする。
目に見える範囲、仮面の近く範囲にはもう、仲間はいない、魔族だけだ。
行きがけの駄賃として、魔族を蹴り飛ばして、跳躍。
鎧を着ていてさえ、その機動力は、片手で壁をつかんで体を持ち上げて行くように。
音の下所、魔術の発動した場所へと戻っていく。
「将軍、撤退、完了しました。」
己を待つ将軍に報告と、敬礼を。
■サロメ >
「よし、乗れ」
近くまで来た少年にそう促す
ワイバーンの背は広くこそないが女性一人と少年程度を乗せるくらいには余裕がある
少年を乗せたことを確認すれば、その翆色の翼がはためき、飛翔する
あっという間に眼下に収まる砦の入り口からは、駐屯地目指して撤退する兵士達の列が見えるだろう
「ご苦労だった。おかげで予定の半分程の時間で撤退戦が完了したぞ」
自身の背後にいるであろう少年に、そう言葉を投げかけながら、夜空の風を受け、駐屯地を目指す
■ゼロ > 「―――は。」
思考が停止する。自分は雑兵のはずだ、本来は面と向かって話すことさえ光栄だと思うべきである。
乗るように促されて戸惑いが深く有ったが、上位者の命令と言うそれに体は動く。
ワイバーンの背中に乗れば、空を飛ぶ感覚。
自分が跳躍するのとはまた別種の空を飛ぶ感覚に、仮面で見える景色の情報量を認識し。
「ありがとうございます。報告書を提出に戻った所での状況、お役に立てたのであれば幸いです。」
彼女からの指示で、普段は駐屯地にはいない少年、国中を回り、魔族などの警戒をしている。
定期的な連絡のために戻る事はあったが、将軍までいる状態での襲撃だ。
驚き過ぎて、理解が追いつてないともいえる。
「将軍、戻りましたら別途で報告書を提出します。
今現状はアスピダを中心に動くことにしてますが、問題は在りませんか?」
今現状はアスピダに関して、国が気にしているのもあり、指示など貰って居なかったがそちらに行っていた。
事後報告で申し訳なく思いつつも、将軍の認識を聞いておくべきだ。
第七で新たに兵を送り、支援するならば、必要ないなら、別に動くこともあろうと。
■サロメ >
「ああ。今回のような事態では即座に動かせる戦力に限りがあった」
「君のような戦力が一人いてくれるだけで、大きく流れも変わるものさ」
手綱を引くと、ワイバーンが旋回する
眼下に見える氷の結界は徐々に崩壊し、やがて砦への侵入を妨げるものは消え失せる
が、魔物がいかな機動力を持とうと人間の国の領域にそれほど大きく踏み込むことはできない
それは魔王であろうと、同じこと
「ああ…アスピダには手を出さないつもりではあった、が。
君の報告が他の師団の役に立つこともあるだろう。引き続き、自由なる槍として動くといい」
手綱をとり、駐屯地に向け翼竜を向かわせる
撤退した兵士達よりも先に到着するだろう速度で、風を切って──
「君に課した任務は…一端凍結だ。
いつまでも過去の幻影に囚われていても、仕方のないことだしな」
■ゼロ > 「今現状が、一番危険でしょうから。今後も一層の奮闘を約束いたします。」
ワイバーンが動いたことにより、砦の方に視界が向いた。意識してみてみれば、魔族たちは氷の解けた砦に入りこんでいる。
恐らく、逃げ遅れた――逃げられなかった者たちを探しているのだろう、あの状況だ、逃げ遅れたもの、逃げられなかったもの、逃げなかったもの居るのだろう。
とは言え、奪還はするはずだ、その際には、倍返し、となるのだろう。
少年は、入る魔族を一体、一体を覚えるように見据えた。
「手を出さないのであれば、タナールに駐屯するのも良いとは思いますが。」
アスピダに手を出すつもりがないのであれば、今は軍はアスピダとタナールと、ハテグの三面、更に王都防衛となる。
第七師団として考えるのであれば、タナールの防衛に戻るのも、少年兵は在りだと考えた、彼女の指令を優先するのは前提だが。
その次の言葉に、息をのんだ。
「任務凍結、了解しました。」
彼女―――将軍にもいろいろとある。
過去の幻影と言う言葉に重い物を感じ、少年は言葉を飲み込み、凍結される任務を了解する。
すると、今、自分が行うべきこと、を考えなくてはならない。
「一つだけ、宜しいでしょうか?」
不意に、思い出した。
これは、どうでも良い事なのだけれども、少年は訊いておかねばならない事となる。
「自分は、何処に配備なのでしょう。」
そう、第七師団の歩兵科なのか伝令なのか、何処の部隊の所属なのか。
前の将軍の頃から、言われたことがなく、誰も知らないのだった。
■サロメ >
「タナールには未知の脅威も多い。第七師団の本隊を駐屯させるのはリスクが高いな…。
現状の砦の在り方は奪い合いによる牽制だ。故に砦に一番近い位置に駐屯地を設けてある」
タナール駐屯の提案を受ければ、そう答えを返す
そう、例えば魔王が連携して襲って来る…などという事態も考えられないわけではない
壊滅の危機に瀕してしまえば、再び砦を奪還することすら難しくなるだろう
それから、少年の続けられた言葉に耳を済ませ、風を切る音の中で、答えてゆく
「そうだな…オーギュストの置いた君の立場は特殊だった故、据え置いたが…。
──何処か、希望の配備場所はあるか?此度の功績もある、十分に融通は効かせよう」
■ゼロ > 「すみません、言葉が足りませんでした。本隊の方ではなくて、僕自身の事です。アスピダを引き上げ、タナール警護や、本体駐屯地勤めに戻りましょうか、と言う意味です。」
額が無いのがさらっと出てしまったようだ、主語をちゃんと言えてなく、だから、彼女に誤解をさせてしまったようで。
将軍の話に関しては、そういう意味があったのか、とタナールから離れてある、駐屯地の意味を把握した。だから毎度タナールに行っても会えなかったんだな、とも。
とは言え、あそこで伝令に書類を渡せば基本は問題なかったので、深く気になってなかったのだった。
「配慮ありがとうございます、しかし……配置希望とかは、考えていなかったです。
正直、第七師団の何処の部隊に、とちゃんと名乗れなくて、名乗れればいいな程度の思考だったので。」
融通とかそういう事さえ考えてなかった。
同じ第七の師団の仲間にも、お前何処の部隊だと聞かれても返答できなかったのが、気に掛かっていただけで。
「将軍の使いやすい場所においていただければ。」
そして、再編された部隊だ、将軍が足りないと思う場所においてもらえればそこで全力を出す。
欲しいのは名誉などではなく、ただ、所属と言うだけだった。
■サロメ >
「…なるほど。そういうことであれば…此処タナールの駐屯地に務めると良い。
第七師団にとっては此処が常に前線だ」
翼の下に見えるは、それほどの規模でもない、タナール最寄りの基地
第七師団の中でも猛者を揃えた、最前線基地である
「主な任務は奪われた砦の奪還。
今回のような救出任務も含まれる」
砦の攻防戦には多くの軍や兵士が参加し、乱雑となる
その中で強襲部隊を火急で出せるのは、我々第七師団である
「第七師団タナール方面軍第一強襲部隊に配備しよう。──異論は?ゼロ」
少年の名を呼びつつ、問いかけながら
ゆっくりと翼竜は降下してゆく
■ゼロ > 「了解しました、では、アスピダの情報は、後程伝令で向こうの司令部に届けておきます。
久しぶりのタナールです……滾りますね。」
少年は、魔族の国の中を歩き回るようになる前は、タナール砦での防衛を毎日していた、また、この場所に戻って来たんだな、と言う認識。
それは、師団員としての花形とも思えるのだ、対魔族の師団としての。
今までの国を回っての魔族捜索もいいが、矢張り、軍としての戦闘は、少年にとって喜ばしい。
それが、感情として零れ落ちた
「任務、了解しました。復唱します。
主な任務は奪われた砦の奪還……今回のような救出任務も含まれる。
第七師団員、ゼロ。
タナール方面強襲部隊配備、しかと承りました。」
異論などはない、光栄ですらある。
だから、将軍の配置を、任命を受け止めて、飛竜の上とは言え、略式の敬礼を。
地面が近くなっているのが、判る。
■サロメ >
「君ももうこの師団に来て幾許だ。
一人、また一人と戦没者が出る中で、知った顔が残っているのは、それだけで喜ばしいこ。
戦果次第では、更に上を目指してくれても良いのだがな」
口元を僅かに緩め、そう言葉を返す
ゆっくりと地に降り立った翼竜は、二人を下ろすと再び空へと舞い上がる
目の前に鎮座する駐屯基地、第七師団にとっての前線基地が、少年のこれからの本拠地となるだろう
「まずは身体を休めると良い。報告は、それから聞くとしよう」
マントを翻し、先に征くぞと基地の中へと姿を消す女将軍
今宵の戦果は被害者を最低限に抑え、翌日から行われる奪還作戦へと繋がってゆく
明朝まで作戦に関する軍議が行われ、陽の光が砦を照らし出す頃には、砦を奪還するべく多くの兵が此処に集うのだろう
幾度も奪い合い、奪り返し、そんな変わらぬタナール砦の日常は、これからも続いてゆくのだろう──
■ゼロ > 「――――そういえば。」
言われて思い出す、少年は、タナールの中でもそれなりにベテラン―――古参兵に足を踏み入れているのだと。
確かに、上を目指すと言うのもありだろう。将軍の言葉に、努力しますと。返答して見せた。
別に。上昇志向がないという訳ではないのだ、それ以外の色々に追われていると言うのが正しくて。
地面に立てば、再度敬礼を。
「了解しました。それでは、既定の休憩を頂いた後、報告をまとめて提出します。」
先に歩き始める将軍、その後姿を眺めて。
少年もまた、準備を行おう、此処での休息場所などを、担当の兵士から聞いたりして。
明日から始まるタナール奪還の任務のために。
少年もまた、休むために、タナールの駐屯地の中へと―――
ご案内:「タナール砦」からサロメさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からゼロさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にルインさんが現れました。
■ルイン > 幾度も攻防戦が行われ主の変わる砦。
その砦は今は王国の手に有り勝利の宴に湧いている。
特に城攻めに参加し生き残った兵たちの騒ぎは盛大で宿舎や食堂では大騒ぎもいい所。
ただその大騒ぎに女性の騎士や給仕、捕虜の女魔族が連れ込まれ大乱交になっている場所も少なくなく早々と逃げ出す者もいて自分もそんな一人。
「ついてないですね。本当に」
本当なら砦の陥落と同時に引き上げる予定であった宴に同僚が巻き込まれてそれも出来ず。
ならば宴に巻き込まれないようにと防壁の見張りへと夜闇の外に。
カンテラの頼りない灯りだけを灯して砦の外を眺めて見張りを行う。
■ルイン > 「そろそろココも危ないですね」
最初こそ真面目に見張りをしてはいたが途中からサボっての月見。
それで時間は潰せていたのだが近づいてくる騒がしい声に酔っ払いがここまで来そうだと思えば溜息と共に月見を中止しカンテラを消す。
そうして巻き込まれる前にとその場を去っていく。
ご案内:「タナール砦」からルインさんが去りました。