2020/04/11 のログ
ご案内:「タナール砦」にメルキゼールさんが現れました。
メルキゼール > 砦にほど近い森が燃えている。
鉄と鉄が打ち合わされる音はもう、しばらく前から轟くことはなくなった。
緑色の肌をしたゴブリンどもを尖兵に、ダークエルフの軍がタナールの砦へと進む。が、砦を直接責めることはまだ、しない。
砦に燃料を供給する森が焼かれ、急遽進軍してきた王国軍の兵達が、伏兵の待ち伏せにあって甚大な被害を出したばかりだった。
立ち昇る黒煙は、ダークエルフの軍隊が、森を焼く際に何らかの火薬を用いたのだろう。砦に届く風にまで、どこか硝煙めいた臭気が混じる。
その黒煙を通して、宵闇に浮かぶ砦を見つめている影が、ひとつ。
真紅の禍々しいルーンが刻まれた大剣の切っ先を焼けた森地面に突き立てた、漆黒の甲冑姿の将だった。
その将のもとに、ダークエルフの兵が訪れる。捕虜共を集めたと、そう上申する使いだった。

「…いつものように、贄となる者だけを、よこすがいい」

あとは、おまえたちの好きにせよ。そう、ダークエルフの将は呟くように告げる。
血と淫虐の宴が開けると、喜色を浮かべて去る部下を、その将は物憂げに一瞥し、再び視線を砦へと…。

メルキゼール > やがて…。
一人の女兵士が将の許へと連れ出された。
哀れな彼女にこの夜待つのは、悪魔に蹂躙される淫虐の時間。
そして、彼女の最初の悲鳴がいつしか甘い牝声へと変わる頃には…砦近くのその森の焼け跡は、淫虐の宴に酔い痴れるダークエルフの兵達の声に満ちることとなる…。

ご案内:「タナール砦」からメルキゼールさんが去りました。