2020/02/18 のログ
ご案内:「タナール砦」にロロさんが現れました。
■ロロ > (何やら。大き目の戦に勝ったらしい。
砦へ帰ってきた将兵達は意気揚々。たちまち、祝勝の宴が始まった。
備蓄されていた酒樽を、後方から届いた食料を開け。砦の広間で繰り広げられていた酒宴は。
…やがて夜の訪れと共に。酒ではなく、色を貪る物へと。当たり前のように雪崩れていった。
生き残った喜び故か。次は分からないという事への恐れ故か。
将と奴隷、兵士と兵士、その他諸々が。甘く絡んで求め合う―それを尻目に、)
…ま、分かるっちゃ分かるケド ねー…
(何処か他人事めく感想は。彼等に同行していた訳でもなく、あくまで砦守備に加わっていただけだから。
間近の嬌声に。耳を擽る淫靡な音色や芳香に。正直、無反応とはいかないものの。
今はカッコをつけるように、一人。窓辺に凭れて、くすめた酒瓶に口を着けていた。)
ご案内:「タナール砦」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 「……あーぁ…」
始まってしまった。やれやれだ。
兜を押さえてため息一つ。
第五師団の団員として、補給任務で砦に来てみれば
なんか大きな戦で勝利したとかで、お前たちも参加しろと宴に巻き込まれたのだが…
こうなってしまうとは。
命の遣り取りをした後に昂ぶるのはわかるが…なんともはや
流石にこの濡れ場に立ち尽くし酒を飲むきにもならず窓際で風にでも当たろうとするが…
先客がいた。
「あん?アンタはいいのかよ」
■ロロ > ん…?
(声を掛けられ、目を向ける。
其処に居たのは。どうやら同じく雇われで、どうやら同じくあぶれた身。
まして、同じミレーの身でも有るらしく。その辺も一因なのだろうかと…ちらりとだけ考えつつ。)
ヤブサカじゃない、とか?思わないでもないケド ね。
そういう気分の時ならともかく、今は違うかな。ってだけ。
あぁいうのってシュミでやるモンなんだから さ。気がノらなきゃ……ねぇ?
(要はソレだけ、と言い切りながら。
飲む?と言いたげに、口を着けていた酒瓶を差し出そうとするものの。
何となく中途半端で引っ込めたのは。其方も好みじゃないらしい、と察したからだろうか。)
■ブレイド > みたところ、ミレーの少女。
細身に見える体に自分とは違い動きやすそうな服。
兵士には見えないが…斥候か何かで雇われたのだろうか?
「ま、オレは補給のついでに巻き込まれただけだしな。
それにミレーだしな。
こういう人目が多いところでする気にゃなんねーよ」
そもそも、行きずりの情交といったものは好まない。
酒を引っ込めた少女にタンブラーを差し出したままに、ハッと笑って。
「違いねぇ。酒、くれねぇのかよ
流石に何もしねぇでいるってのも退屈でたまらねぇ。
これじゃ眠れそうにもねぇしな」
■ロロ > そっか。ソイツは…アレだ ね、ごしゅーしょーサマ。
…見られるの、嫌いなタチなんだ?
(軽く、見上げるように。まじっと重ねる瞳は。
自分のソレと些か似ている、相手の瞳を覗き込むような。
問いの意味は、視姦云々…ではなくて。種族故に、ヒトからの注目を嫌うのかと。)
ン? あんまり、いけないクチ…に見えたから。
それともお酌でもしたら、付き合ってくれる?愚痴でも何でも――
流石にそれじゃ面白くないってンなら さ。別の事でも良いし。
(同種のヨシミだ、なんて言い草を。小首を傾げつつ付け足した。
実際、何をするにせよ。余所様が色に耽る直ぐ横で…というよりは。
彼と一緒に、何処か余所へと逃亡を決め込む方が。気楽そうではあるのだしと。)
■ブレイド > 「そういう趣味はねぇ…っと…ちがったか?
まあ、ミレーだってバレて商売立ち行かなくなったら困るしな。
本業は冒険者だしよ」
ミレーだということが周知されてしまえば
仕事の口が減るのは確実だ。ミレーであることが嫌というわけではないし
であった数人の人間はミレーに偏見はない者だった。
だが、この国はそれほど甘くはない。
「そうでもねぇさ。ただ、他人のセックスを肴にする趣味はねぇってだけだ。
お酌…ね。ひとり酒もつまらねぇからな。いいぜ?
愚痴だろーがなんだろーが。アンタも溜まってるもんがあるだろうしな」
世間への不満やら、怒りやら。
同族になら言えること。お互い吐き出すのも悪くはない。
■ロロ > あー…そういうモンか。
外回りでやってる、ってか。普通の場合は、そうなのかも ね。
自由業と言いつつ、不便だもんなァ…
(此方は、冒険者になりそこねたというか。
別口の就職を見付けたというか、なので。気持ちが分かるとは一概に言いにくい。
…というか。ミレーだからやり辛い、というのを。実感し辛かった。
この辺が。天然と養殖の違いなのだろう。…少し、頬を掻いて。)
そんじゃ、てきとーに。良い肴でも見繕おっか な。
どーせこの調子じゃ余りそうだし、それはもったいなさそうだし。
(同意を得れば、窓枠から飛び下りた。
するすると、絡み合う男女の隙間を縫うようにして。テーブル上に手つかずで残った料理を幾つか、くすねて来る。
…極僅かな移動だけで。へばり付いてきそうな性臭に。うぇー、と露骨に声を上げてみせ。)
行くんだったら……やっぱ外か な。
ちょっぴり寒そうだけど、飲んでりゃ温まるでしょ。
■ブレイド > 「アンタはその辺うまくやってるみてーだな。
ベッドの上でもねぇとフード付きマントが外せねぇオレとは違ってな。
最近はさみぃからまだマシだけどよ…」
夏は地獄だ。
頭は蒸れるし熱はこもるし。
相手の立場は知らないが、耳を出していても咎められない。
なんかしらの苦労はあるのかもしれないが。
「そうだな。せっかくのごちそうだってのにもったいねー
代わりに処理してやろうぜ」
幾つかの酒瓶と食事の乗った皿を手に、少女の後へとついていく。
性臭にみちる広間をぬけて…
「せっかくだし見張り台にでも行くか?」
■ロロ > うまいってのとは…ちょっと違うカナ。
まぁミレーだからっていう苦労は、アンタよりは少ないと思うヨ。
…その辺好き嫌いとか、立場も有るから。お勧めはしないケド。
(ちらと。衿から覗く首輪を、指し示してみせた。
そういう形で、ニンゲンから認められているというのは…人によっては嫌だろう。
だからといって。極暑というのも大変そうだ。
海でも行けば良いのに、などという冗談を付け加えつつ…ひょいひょい、手近な食べ物を手に入れて。)
彼処かー…前、手伝いに来た時は。彼処で見張ってたっけ な。
ま、今攻めてこられて巻き込まれるのもめーわくだし。
(其処に居れば。万一奇襲が有っても気が付いて。さっさと二人おさらば出来そう。
そういう意味でも妙案だろうと手を打てば。
酒瓶小脇、両手に幾つもの具材を載せたプレート。
その侭階段を早足で上がっていけば…尖塔めいた、城壁の天辺。
直ぐに辿り着く事が出来そうで。)
■ブレイド > 「海に住むわけにもいかねーだろ?
……ま、そうなるよな…おたがいごくろーさまだ。
アンタもいずれアンタが望むようにできりゃいいな」
首輪を見れば、理解したように頷く。
今まで見てきたミレーもことごとく首輪付きだったか。
自分はそれこそうまくやってきたのかもしれないが
いい主人に見込まれれば悪くはないのかもしれない。
少なくとも、彼女はそうではないらしいが。
「先に見つけりゃさっさと逃げれるしな。
それに、わざわざここでシようなんてやつもいねぇだろ?
ひとまず、乾杯だ」
料理皿に酒瓶を床において、自分もその場にすわりこむ。
■ロロ > お陰サマで ね。それなりにヨロシクやってるよ。
…割と、恵まれたほーじゃないかな。 あたしってば。
(律義にツッコんでくれる相手に。くく、と笑って。片手をひらひら。
少なくとも、それこそ彼のように。暑さ寒さに困るような暮らしではないのだから。
…同じミレーが、奴隷として。物として。使い捨てられるように扱われている、そんな場合と比べれば。
形こそ異なるものの。お互い、きっとまだマシな筈。)
そりゃぁそーだ。人前で盛るより、よっぽど物好きでもなきゃ ね。
――うん、乾杯。戦勝にってカンジじゃないし。お仲間に出会った記念、ってコトにする?
(安物なんだろうタンブラーは。こつんと気の抜けた音を立てて、ぶつかり合う。
それでも、肝心なのは中身の方。広間からくすめた酒瓶は…気をよくした将の物だったのだろうけ。結構、美味しい。
舐めるような、ちびちびとした飲み方をしつつ…そういえば、と。
今更思い出したかのように。)
忘れてたけど、名前、聞いても? …ロロ、ね。 こっちは。
■ブレイド > 「そっか。ならいいんだけどな。
愚痴だなんだっていってたからひでー目にでもあってるかと思ったぜ。
そういうやつも何人もみてきたしな」
楽しげに笑う少女の姿に、こちらも気を抜いたように笑う。
彼女が言うようにマシなのだろう。いろいろと。
めぐり合わせも、境遇も。
「それでいいだろ。出会いに乾杯ってやつだ。
オレがもってきた酒も混じってんじゃねーかな。
中身はよく知らねぇんだけどさ」
乾杯を終え、そのまま一口。
上等な酒のようだが、酒の違いはよくわからない。
上手いか不味いかだ。この酒はうまい。
「一緒に酒飲むってのにだめとはいわねーよ。オレはブレイドだ」
よろしくなと手を差し出す
■ロロ > 王都でだと良いんだケド さ?
こういうトコに来ると微妙なんだよ。
…主人の目が届かない、首輪の付いた飼い犬って。
きっと調教されてるから、すぐヤれるに違いないぜー、なんて思われて。
(それだけ、溜まっている兵士が多いせい…もあれば。仕方ないのかもしれないが。
余所様の物だが、物は物。そういう色眼鏡に辟易する…なんて愚痴。
とはいえ、愚痴りあう程度で済ませられるのだから。本気で悩み抜いている程ではないのかもしれないが。)
こっちかな。コッチかも。…まぁアレだ、どれもけっこー良いヤツじゃね?
食べ物の方も、前線にしちゃ、頑張ってるし。
(厨房に感謝したくなる位。皿に取ってきた食材も美味。
ほら、と声に出しながら。立食お約束の色鮮やかなカナッペを、相手の口元へと差し出して。)
おっけー、ブレイド。ヨロシク?
まぁあたしもちょくちょく、働いてるし。
アンタも王都に入って来るなら、その内遭うんじゃないかな――きっと。
(彼の方は。それこそ愚痴りたくなる位、王都には良い思いがなさそうだが。
仕事を求めるのなら、多分、やって来ては居るのだろうし。
差し出された手に。パン屑のついた指先を、軽く舐めてから。此方も手を出し、握り合う。)
■ブレイド > 「そいつは大変だけど今回はフラれたみてーだなってな。
まったく、クソッタレだ。
女だとそういう視線もあるから余計にやりづれーか。
オレは男だから、その辺まだマシかもな」
冗談めかしつつも、相手の愚痴に頷く。
多くの兵士、騎士なんてのはだいたいそんな感じ。
モノ扱いだ。
男は消耗品で、女は都合のいい嗜好品といったところか。
「まったくだ。一体何があったんだろうな。
まるで貴族の立食パーティーだ。下の結果も含めてな…あー…んっ、いいもん食ってやがんなぁ…」
差し出されたカナッペをほぼ一口で。
こういうものは一口でいこうとするともっている指まで口に含んでしまいそうになる。
「だいたいは王都にいるよ。
バフートやらヤルダバオートなんざできれば近寄りたくねーしな。
って、舐めた手で握手すんのかよ」
しっかりと握手を交わしつつもケラケラと笑って
■ロロ > そっちの意味で、お仲間意識に感謝しちゃう ね。
身内同士でヨロシクやってくれてンなら、こちとらあぶれたって構わないし。
…いやぁどうだか。オトコだって、喰われる時は喰われそうだし。
(オトコもオンナも、この国には肉食系が多すぎる。
ましてそれこそ…兵士、騎士、戦と血肉に昂ぶった者達ならと。
幸い此処まで来てしまえば。そっちの意味での敵襲は、気にせずに済みそうではあるが。)
頑張って奮発してるってコトじゃないか な。そんだけ、ごほーび出すに値する勝ちだったとか。
…今んトコは何だっけ。魔族相手?ばっか、やってんですかね。
(そもそもこの砦は大半、人と魔が争う場所になっているのだから。
多分、魔族相手の戦術的勝利がうんたらかんたら、なのだろうと。
それこそ消耗品だの嗜好品だのには、知る由もないが。
お零れに預かるコトが出来るなら、それで充分なのだろうし。)
前者は兎も角。しんせー都市ってのも、何か有るんだ?
そっちは縁が無いからなァ―――
(へぇー、と。珍しげに浮き上がる声。基本はまだまだイエイヌなので。
余所の土地については、知らない事もまだ多い。
…目の前の彼は、あちこち、訪れたコトが有るに違い無い。
そう思えば。もう少し色々と聞いてみたくなる。つつ、と。酒瓶を挟みつつ、距離を詰めるように、直ぐ傍らへ。
途中、指先について指摘されたなら。)
ん?…あー、はは、気にしないキニシナイ。
噛み付かれでもすりゃ怒るケド さ。細かいコトいう場所でもない…でしょ。
(良く言うとドライ。悪く言えば、雑。
差し出した際、ざらりとした彼の舌先も、指先に触れたのだろうか。
それも今更と言わんばかり。逆にわざと目の前で。人差し指を唇に運んだり。)
■ブレイド > 「やめてくれよ…耳見りゃわかるだろ。
食ったって美味かねぇよ。
ま、今日はオレもこれと同じで余りもんだ。運良くな」
皿からカナッペを手にとってひらひらとふってから口に運ぶ。
今回は自分も戦闘に参加していないから冷静でいられているわけだが。
そいう意味では同じあぶれ者の同族であるロロがいてよかったと言える。
「この辺は王国領だしな。逆らう気概のある人間なんていねーだろうし
だいたい魔族相手なんじゃねーのか?オレもあまり来ねぇからわかんねーけどよ」
普段は冒険者稼業を優先している。
第五師団は客分として席をおいているにすぎないために。
まだ付けていた胸当てを外し、具足もそこらに放り出す。
「きかねーほうがいいぜ?」
あそこはあそこで教会の腐敗元。
ミレー廃絶の教えの本拠地なんだから、ミレーであれば近寄るのもはばかられる場所だ。
それに、地下には売春街がある。シスターたちの身売り場所だ。
「噛みつきゃしねぇよ。歯ぁ尖ってるからよ
ま、そうだな…下も盛り上がってるし。今更か」
少女の仕草に少しばかりドキリとしつつも、かたわらの少女につまみの生ハムを差し出して
■ロロ > 実際喰いたがる連中って。何を考えてンだろうなぁ…
シュミとかせーへきとか、人それぞれすぎて。訳わかんねェ。
…あまりモンって言い方は難だけど、まぁ――戦争って、面倒そうだし。
(ミレーの身からすれば。ニンゲンと魔族のイデオロギーやら何やらは。有る意味で他人事。
身の回りを護るだけなら、まぁ参加しても良いが。
そういう意味なら、そもそも身の回りとなりそうな同族の彼が。戦い自体せずに済んだというのなら。
きっとそれが一番良い。
…野性の同族と出会うのは。殆ど初めてに等しいのに。
それでも仲間意識じみた物を感じるのは。きっと、本能なのだろう。)
来なきゃ来ない方が良いだろうし ね。…あー…魔族はなぁ、怖いなぁー…
流石に此処より向こうにまで。出て行くのは、気が退けちゃう。
(先日。王都に潜入した魔族に、それはもう酷い目に遭わされたので。
思い出すと苦手意識が沸き上がってくるのか。ぺにょっと尻尾が垂れ下がった。
此方に差し出されるハムを、丁度助かると言わんばかり。クチの中に詰め込んで。)
………そっか。経験者が言うのなら、そーしとく。
(もうその物言いだけで。面倒臭そうというか、嫌な思いをしそうというか。察してしまえそうだった。
確かに、異なる宗教のお膝元。国の勢いと同じ程に危険なのが、宗教の求心力というヤツなのだから。
ミレーの神を否定する教会の下は、色々とやりにくそうだ。
…こちとら別に神など信じていないので。実に迷惑な話だが。)
ぉ。同じ同じ。そっかー…普通のミレー族っていうのも、同じなんだな。初めて見たぜぃ。
…たく。未だちょっと、ココまで聞こえてる。頑張りすぎだろアイツら。
(犬と猫の違いこそあれ。歯先の尖り具合は似ているらしい。
人畜無害な家畜ミレーとは違うのだろう、彼の口元。
それもそれで気になるので。つい、咀嚼の瞬間を覗き見つつ。
…途中で、何となく眉を顰めるのは。言葉通り、ココまで来ても。
階下の、乱れた甘い声が。風に乗ってくる為に。
酒が入って、二人きりで、と聞けば。何となく二人で盛り上がって、そういう雰囲気になるというのも。この国なら有りそうなのに。
矢張り、余所様が先に盛っていると。…後追いも難だな、という心境。
今はこちらも。半分凶器に等しいブーツを、足元に放り出して。
行儀悪く胡座なんぞかきつつ…)
■ブレイド > 「ロロは喰う側じゃねぇのか?なんてな。
ま、そのへんはそれこそ個人差だしな。
男だ女だ、でかいのが好きだ小さいのが好きだってな。
オレもまぁ…あまり人のこた言えねぇけどな」
彼女が自分に感じる仲間意識のようなもの
それを自身も感じていた。
だからこそ、初めて合う少女の前で無防備になっている。
なお、人に言えないような性癖は…すこしばかり小柄な女性に興奮するだとか
羞恥する姿が好きだとか…そんなところだ。
「ロロはここによく来るのか?兵士にゃ見えねぇけどよ。
まぁ、魔族ってのは人間以上によくわかんねぇしな…」
彼女に生ハムを与えつつ、さっき彼女の指ごと口にしたこともあってか指も差し出して
少し酔ってるのかもしれない。
上等な酒を飲み慣れていないせいか。
「はじめて?まぁ、オレは里から降りてきたんだが…アンタはそうじゃねぇんだな。
っと…下盛り上がり過ぎだな…まったく…当てられちまうぜ」
同じく眉をしかめるも
やはり男だ。少しばかりすわり方を変える。
彼女も気を抜いているようで裸足にあぐら。
少しばかり熱くなった頬をこねて、酒を煽る。
■ロロ > うーん…否定はしないカナ。今日じゃなかったら、誘ってたかも。
ん、何サ。人のコト言えないシュミとかお持ちだったり?
…それとも、同じオトコだからなぁ、とか?
(少々つっこんだ質問になりそうだが。口さがなく問いを重ねてしまう辺り。
多分自身で自覚している以上に。酔っ払いつつあるのだろう。出なければ、普段よりも口数が多すぎる。
…勿論其処には。相手を同族と見なす故の、気易さも。混じってはいるのだろうが。
それこそ、裸足だの胡座だのの無防備さにも。その辺りは現れている。)
時々かな。時々。
…前にフリーだった時、ちょっとだけ手伝ってた頃が有って。
そん時の知り合いが居る時くらいは――まぁ、放っておけないかもなんて。思ってる。
(指に残ってしまうのだろう、ハムの塩気。それも、甘口の酒を舐るには。丁度良いつまみ気分。
しっかり、指の腹を舐めてから。ちゅぅと音を立て啄む悪戯。
…それから、首を傾げつつ。自分で自分を分析する台詞。
実際放っておいて良い気もするが――袖擦り合った多少の仲も。減ってしまうと残念なのだ。
…ココのニンゲンとて。どいつもこいつも悪人ばかり、ではないのだし。)
まぁ ね。隠す程でもないから、アレだけど。
連れて来られたのは親の方。あたしは、ずーっとこの国育ち。
……当てられちゃったら、まぁその時は。良いんじゃない?ストレス発散。付き合うから サ。
(そんなコトをさらっと言えてしまうのも、同族のよしみか…
酒飲み仲間の認識故か。或いは少女も何だかんだで。当てられているのかもしれない。
――その後。朝が迎えるまでには、きっと。二人の姿は消えている。
酒を飲み終え、安穏無事に戻ったのかもしれないし――
冗談が本気に挿げ代わり、二人で何処かへしけ込んだのかもしれないが。
酒と色とに酔い潰れた人間達には。知る由も無い侭のコトだろう。)
ご案内:「タナール砦」からロロさんが去りました。
■ブレイド > 「まわりが盛り上がるとなんとなく冷めちまうってのもわかるな。
って馬鹿野郎。
大したもんじゃねぇよ。線が細かったり、背が低かったりする女が好みってくらいで…」
羞恥がどうのという部分は伏せておこう。
こちらはそれこそあまり人には言えない趣味だ。
彼女の喋り口は心地よく、あまり友人と言えるものがいない自分にとっては
久々に遠慮なく話せる相手だ。
「へー…わりと義理がたいっつーかなんつーか…
優しいってのとは違うんだろうけどよ。
そうだな…いいやつなんだな」
彼女の指を座れると、少しばかりくすぐったげに。
自分も人の縁というやつはそれほど悪くなく
あった人間はだいたいミレーを迫害することも少なかった。
運がいいのだろう、おそらく。
多くの縁にこだわってしまうあたりは…おそらく似た者同士だろう。
「なるほどね。そういうやつもいるか…っていうか、たぶん今となっちゃオレみてーなのが珍しいのかもな。
…ま、そうだな……もう少し、飲んでから考えるか…」
まだタンブラーに酒は残っているし、肴も余っている。
これがなくなったらどうなるか…それはそのとき考えればいい。
ご案内:「タナール砦」からブレイドさんが去りました。