2020/01/29 のログ
■シュティレ > 暫く私は状況を見ていました、完全に逆転の目が無いのでしょう、ヒト達は逃げていくのが見えます、その間にも捕まり、殺されたり、犯されたり。
そんな状態を私は見ていました、そして、気配がします。何かがやって来るのが判ります。魔族の人なのか、それとも逃げているヒトなのか。
どちらにしろ、私は見つかるわけにはいきませんので、去ることにしましょう。
軽く手を上げて、魔力を込めて私は空間を開きます。
その空間の中は、紅く優しい光の月が見える所―――私の領域の中へ。
私は領域の中に潜り込み、そして、消えていくのです。
時間と空間のねじれた私の領域の中を通れば、マグメールの王都も数分の距離ですから。
其処には、タナールの砦の屋上に、立ち尽くす人は、もういません―――。
ご案内:「タナール砦」からシュティレさんが去りました。