2019/08/31 のログ
ご案内:「タナール砦」にシュティレさんが現れました。
■シュティレ > 夜のタナール砦に私は久しぶりに足を運びました、何時ぶりでしょう、あちらにフラフラ此方にフラフラしておりましたので。
ヒトとは違う時間間隔に生きているようなので、私の感覚は彼らから言えばどういう事になるのでしょうか。
今現状は、魔族の国のヒトが、此処を占領しているようです、マグメールのヒトは捕虜になっているのが見えます。
私は尖塔の上から何時ものように見下ろしているだけです、別に中に入ろう、と言う気にはなりません。
理由は簡単であり、彼ら魔族のヒトの略奪行為、それに優雅さのかけらも見当たらずそのような行為に協力をする気になれないからです。
といいつつ、そもそも、戦闘行為にも参加はしておらず、私はずっと争奪戦の様子をここで眺めていただけなのです。
私にとっては、マグメールの人も、魔族の国のヒトも、同じなのです。
なので、両方に協力をすることもなく、ただただ、見ているだけにするのです。
■シュティレ > 常に戦場になる場所であるこの砦、基本は歩哨が立ち、怪しい人物がいないだろうかと目を光らせています……が、私の方を見ても誰も気にする様子はありません。
私はいつも私だけの空間を作り上げております、私の業は彼等には効果が強いようで、魔族の国のヒトも、マグメールの人も、私の事を認識できません。
強い力を持つものか、この国の主の加護を強く受けるものか……とにもかくにも、一部の存在であれば、私の事を認識することができるのでしょう。
ただ、大多数のヒトたちは、私の事を認識できないようです。
だから、安全に、安心に、私はここで彼らを観察できるのです。
言うまでもありませんが、私に流れ弾が飛んできたとしても、私を傷つけることはできません。
私の事とを認識できない程度の存在は、私を傷つけることは、不可抗力だとしても、不可能なのです。
それが、どのような強大な力を持つ存在だとしても、です。
私には、強者としての誇りは、きちんと持っていますから。
■シュティレ > 「――――………。」
低級の魔族の国のヒトは、力に頼った蛮行が多い気がしますが……マグメールの人も言うほど紳士的ではないことに、いまさらですが気が付きます。
そもそも、対話を望んでも、相手が対話を望まぬ襲い掛かってくれば後は泥沼ですから。
右の頬を殴られれば、左の頬を全力で殴り返す、その繰り返しが歴史と言うものなのでしょう。
私は、視線を夜空に向けます。
此処の月は、私の国のそれとは違い、黄色い色をしています。
変に明るいというのが私のイメージです。
こう、気を引くような何かはないでしょうか、ともう一度突きから視線を外して、砦を眺め直しましょう。
■シュティレ > 興味が、薄れてきました。
結局、彼らの行っていることは、蛮行であり、優雅とかそういったもののかけらもない事ばかり。
判ってはいましたし、少しばかりの期待を持っていましたが期待するだけ無駄だという事でしょう。
私は静かに立ち上がり、尖塔から降りることにします。
とは言え、地面に立つわけではなく、其のまま空に舞いましょう。
人の国も久しぶりに見ていませんし、見に戻ってみますか。
そう考えて、私は夜の空に溶けて消えていくのでした。
ご案内:「タナール砦」からシュティレさんが去りました。