2019/08/21 のログ
ご案内:「タナール砦」にタマモさんが現れました。
■タマモ > ここは人と魔の領域の間、タナール砦。
現在は、どうやら人間側が占領しているようだ。
魔族からの襲撃は…まぁ、今のところは、ない?
そうした砦の中、少女は、のんびりと屋上で涼しんでいた。
見た目は少女でなく、兵士の一人ではあるのだが。
「………まぁ、何事も無いのが一番じゃ、うむ」
見張り台、そこは、今は少女だけの空間。
だからこそ、こうしてのんびりとしていられる、と言うものである。
なぜ、こんな事をしているのか?
気が向いたら、一応立場上であれ師団関係者なのだから、人の側に立って手伝ってくれ。
ある王城関係者に、以前、そう言われていたのを思い出したからだ。
とは言え、堂々と己として、と言うのもあれだ。
だから、砦に居た兵士にちょっとばかりの休息を与え、代わりに自分がこうして居る。
………意識は無いが、休息としておいて貰おう、うん。
一応、これで手伝った事にはなってる、はず。
後々何か言われても、言い訳が立つだろう。
■タマモ > 準備した椅子に腰掛け、遠くに見える、魔族の領域を眺める。
足を見張り台の縁に乗せ、ゆらりゆらりと揺れながら。
誰かに見られたら、注意される事間違い無しだろう。
もっとも、誰か来たら、すぐ止める気ではあるが。
「ふむ…」
寛ぎながら、軽く視線を空へと向ける。
今のところ、特にこれと言った感じはない。
もし何かあれば、相手次第で暇潰しなり、楽しむなり、出来るのだろうが…こればかりは、仕方無い。
ここを占領している立場からすれば、それだけ、長くこちらが占領していられるのだから、悪くはないか。
少女からすれば、ただ暇な時間が続くだけだが。
■タマモ > 視線を、空から、下に広がる平原へと移される。
見張り台の高い位置からだ、遠く広がる森林までも、しっかりと見える。
もっとも、人間の視力では、そんな遠方までは見えないだろうが。
まぁ、見えたとして、己が行く理由はない。
面倒そうなら、報告だけして、さっさと隠れてしまおうとかどうとか、そんな考えだ。
楽しめそうな相手ならば、相手をしに行っても、とも考えてはいるものの…
都合良く、そんな相手が見えるかどうか、である。
「にしても、交代の時間はまだなんじゃろうか?
もう、何時間と居らされておる気分なんじゃが…」
ぽつりと呟き、ぐいっと椅子を傾ける。
こう、倒れそうで倒れない、そんな感じに。
そんな微妙な体勢を保ちながら、更にゆらゆらと揺れていた。
ちなみに、まだ一時間さえ経ってもいない。
■タマモ > 「むむむ…そう言えば、しばらくは、人間の側と言っておったな。
魔族の側は、のんびりとしておるだけか、手が尽きておるのか…はてさて」
ふっと、砦に来た時に、聞いた話を思い出す。
ここのところ、人間が占領している機会が多いのだとか。
そう呟きながらも、後者はないだろうな、と確信はしていた。
己と同じ、気紛れな魔王やらが動けば、間違いなく奪えるはずだからだ。
よいせ、と椅子を戻し、立ち上がる。
見張りは飽きた、砦を適当に練り歩こう、そう考えて。
見張り台には立ってないが、襲撃の気配があれば、すぐ気付く。
わざわざ居たのは、一応、それを見せる意味合い。
何人か、通り掛かる者が見ていれば、無問題である。
と言う訳で、少女は見張り台を離れ、砦の探索に向かうのであった。
ご案内:「タナール砦」からタマモさんが去りました。