2019/08/11 のログ
ご案内:「タナール砦」にナインさんが現れました。
ナイン > (本来ならば。
未だ緊張続く、危険極まる、対魔族に於ける最前線。
そんな場所へと、自ら脚を運ぶべきではない。
だが、時には。直接自身で見る事をせねば、解らない場合も多々在るものだ。
だから、戦線の小康状態を縫うように。同時に、政の隙間を見出して。
急仕立ての馬車を飛ばして一気に、王都からこの砦迄。)

 ――――  、っ。…流石に堪えるな…

(スピード以外の大凡を無視した強行軍は。車外に降り立ったその途端、目眩を覚える程の物。
露骨に車酔いの態を有した少女の細身が、傍らから支えられて暫し。
漸く収まりが見えてきた辺りで、砦内へと歩き出す。)

 あぁ。今現在はどの師団が、この砦を?
 …そう。案の定というか、予定を組んだ時からだけでも、亦交代しているんだな。

(剰りに入れ替わりの激しい此処は。戦争という金食い虫の中でも、取り分けと言って良い。
だが、珍しく、必要性と必然性も。確約されている場所だ。
…今後のあらゆる意味合いを兼ねて。暫しを過ごす事とした。)

ナイン >  王都?…まぁ、相変わらずの馬鹿騒ぎさ。
 そろそろ飽きが来ても良いと思うのだけれどな?
 ――どう、かな。多分貴方が思っている程、良い物でもないだろうし。

(通路を歩んでいく合間。案内役を務める騎士との世間話。
持ち回りの都合上か、暫く王都に戻っていないというその騎士からすれば。
此方側、魔族と関わる方ではなく。帝国絡みの動き諸々に、興味津々であるらしい。
無論王都にて、未だ続く宴等にも関わってきた己からすると。
…流石に食傷である事と。それ以上に、見え透いた裏が有る為に。ノリきれず、苦笑気味。
とはいえ、人と場所さえ変わってしまえば、未だ未だ魅力的に見える代物なのかと。
それを再確認出来るだけでも。世間話には意味が有った。

…やがて。砦の奥深くへ。
現状此処の守護を任されているような、師団の頭となるような人間達なら。
この辺りに居るだろう、という設備達。
必然此処迄来れば、警備もより厳重になる筈だ。
…大丈夫だろうとは思えど、何時魔族の急襲が有ってもおかしくない場所。
此処魔で入って漸く。少し安堵出来た、と。そう言いたげな安堵の吐息。)