2019/07/02 のログ
ゼロ > 先程的に大打撃を与えて撤退させたからか、若しくは別の意図があるのか。
 今現状、魔族の国方面からの攻撃の気配はなさそうだ。
 少年の仮面が見せてくれる世界―――魔力で物を見る世界にも、何かがあるようには見えない。
 仮面は万能ではないが、あると便利なのである、夜闇の中、昼間のように見えたり、魔力を視認することができたり。
 少年の嗅覚、聴覚と合わせてしまえば、生体センサーと言っていいぐらいに周囲の状況を把握することができるのだ。
 ただ、先も言ったとおりに万能ではないので、見落としもあるだろう。
 が、今現状周囲に誰かが潜伏している様子はなさそうだ。
 少年は静かに、槍を立てた状態で持ったまま、警戒を厳にする。

 修復が終わり、落ち着くまで、何事もなければいい、そう思いながら。

ゼロ > 時は、過ぎていく。一刻、一刻、その間に、修復は行われているはずである。
 姿を隠し近づく者もいない模様、襲い来る軍隊も、いないようだ。
 それなら、それで良い。
 仮面の少年は、静かに立ち尽くし、門を守るのだ。
 只々、何も言わず、ピクリとも動かずに、門の前に立つ。

 そして、今回は、無事に修繕が終わった模様。
 門が開けられ、少年はひと時の休息を手に入れられるのであろう―――

ご案内:「タナール砦」からゼロさんが去りました。