2019/07/01 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 激戦が行われているタナール砦、そこは一進一退の奪い合いが続く状況。
 今現状は、人族が確保をしている所、早急な陣地構築が必要であろう。
 つい先ほど、占領していた魔族を追い出し、補給部隊や防衛部隊が砦に入る。
 そして、工作部隊が壊れた砦の壁、堀などを修復していくところである。
 その中にあり、少年は――――魔族領の方面の門に向かい、立つこととなる。
 今の時間、今の状態が一番危険なのである、戦場を構築している時に、そこを襲うというのは人間の思考であれば当たり前すぎる戦略だ。
 なぜなら、全員を防衛に回すことができず、足手まといを守りながらの戦いとなるのだから。
 一人でも、戦える敵が少ないのは、襲う方としては良いことなのだから。
 なので、魔族の国の方面の門をバリゲートを作ってふさぎ、その先に少年は立つ。

 撤退など認められない、死兵(しんでこい)と言われているような状態であり。
 しかし、仮面の少年は文句ひとつ言わずに、その場に立つのだ。
 右手には使い慣れた鉄で作られた槍。
 腰には、今や愛用の武器となった二刀の短剣という名の分厚い剣。
 仮面の少年は、その場にある人形と言わんかのように、静かに立ち尽くすのだ。

ゼロ > 司令官は言った、此処を守り抜けば、我々の陣地が構築される、そうすれば、此方のものだ、と。
 そして、陣地が構築されれば、このバリゲートは外される、しかし、それ以外であれば、いかなる状態になろうともここを開くことはないと。
 それを聞いたうえで、仮面の少年は此方側に立つのだった。
 それは、第七師団の団員だから、魔族特化の戦闘部隊の一員だから。
 ほかの仲間は中にいるのだろう、少年は、第七でも耐久力、持久性でいえば、上位に入るだろう。
 その大半は鎧に仮面の力ではあるのだが……それを含めての少年の評価だ。
 ここに来たとしても死ぬ確率は、低く抑えられるはずである。
 故に、自分がこの場所で、守りに入ることにするのだ
 敵襲あれば、笛を吹き、砦に警戒を促す必要もある。

 ――――物見塔から見たほうが、早いといえば早いだろうけれど。

 少年はそれはそれとして、と気にしないことにした。