2019/05/26 のログ
ご案内:「タナール砦」にアマツキさんが現れました。
■アマツキ >
「呵々、やっとるやっとる」
タナール砦、その人間の国から見ての裏側…
要するに、魔族の国の側
物見の丘とでも言うべき小高い丘の上から砦を眺める赤い隻眼があった
「小競り合いかのう。それとも本チャンか?
魔族のでかい軍勢が動いとらんとこを見ると、前者であろうか」
手のひらを水平に眼の上にあて愉しげに、
今しがたはじまったばかりの砦での人間と魔族の戦いを眺めていた
■アマツキ >
八卦の山より降りて此方に渡り幾星霜
あちこちを渡り歩き色々と理解ったこともある
それはあちらにもこちらにも、
一騎当千と呼べるほどの戦力が存在すること
滅多とそれらの衝突を眼にすることはないが、
時折現れてはあの砦を奪ってゆく様を見ることが出来る
「小競り合いとなると期待はできんかな」
ふあ、と大欠伸をひとつかいて立ち上がり、突き立ててあった大鉈を肩に担ぎ上げる
さて…と、のんびりとした様子で歩を進め、その砦へと向かってゆく
さてどちらに加担するか
弱いほうに加担するのが楽しいか
それとも両方を相手に暴れまわるのもまた一興
■アマツキ >
ゆったりと砦前に到着
所詮は小競り合いだったせいか、敗色濃厚と見た魔族の国側が既に撤退をはじめているようだった
どうやら強力な戦力がいる…ということもなさそうで、若干落胆の色をその表情にに見せる
しかも道中聞こえてきた戦闘音からするに、あちらの戦力は魔法使いが多そうだった
魔法はいかん、魔法は
射掛けられる矢などは物の数ではないが
触れもせぬうちから無力化されることもあって非常に面白くない
「んーむ」
頬を掻きながら思案
今回は外れだっただろうか
豪傑の一人でもいたなら喜び勇んで斬りかかってやったものを
自分の進む方向とは真逆の方向へ逃げていく魔物達を一瞥しながら、もう一度砦を望む
■アマツキ >
「……ま、不利も一興であろ」
に、と牙を覗かせ笑う
妙な状態異常や拘束魔法さえ受けなければ、
炎の弾や氷の礫や雷の矢程度ならば、喰らいながら叩きにいけば良い
普通の闘争にも食傷気味であったところ、
鬼は本能の欲求のまま、砦へと飛び込んでゆく
───…一頻り大暴れしたところで予想通り拘束魔法を喰らい、いつも通り砦の牢獄行きになったそうな
ご案内:「タナール砦」からアマツキさんが去りました。