2019/04/19 のログ
ご案内:「タナール砦」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 未だ帝国との融和ムードに溺れる王都。
反乱鎮圧に明け暮れる辺境。
独自に行動を起こした神聖都市。

そんな不穏な情勢とはある意味で無縁な場所の一つ。
果ての無い魔族との戦争に明け暮れる北方の地。タナール砦。
個人的に、此の場所は嫌いでは無かった。戦に明け暮れ、疲れ果てながらも義務を果たす兵士達には素直に尊敬の念を覚えるし、制圧と敗走を繰り返す此の砦は有益な商売相手でもある。

「……うむ。上出来上出来。今回は上手くやった様だな。約束通り、補給は潤沢に。司令官殿には戦果に見合った報酬を。兵士達には、個人的に慰労の品を届けよう」

珍しく、と言えば失礼な話かも知れないが、久し振りに魔族の侵攻を撃退し、それなりの数の捕虜を取っていた。
それらの捕虜を回収し、有用な者は登用し、不要な者は売り払う。その代価として、補給物資を王国軍とは別途に支給する。

当面の物資と私腹を肥やした司令官はほくほく顔だが、そんな私欲も可愛いもの。
物事を解決する時、武力が全てでは無い。しかし、武力は有用な解決手段の一つとなる。

軍人と仲良くしておくにこしたことはない、と上機嫌に独り言ちた後、捕らえた捕虜を見物する為地下牢へと歩みを進めた。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > そうして、地下牢にて大量の魔族を検分し、移送する準備を整えた後。
勝利に酔いしれる兵士達と語らい、だらしない笑みを浮かべる司令官達と夕食を共にした。

今回提供した物資が無くなるまでは、此の砦を維持して欲しいものだがな、と微睡む様な思考を抱きながら――

ご案内:「タナール砦」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。