2019/03/15 のログ
ご案内:「タナール砦」にルビーさんが現れました。
ルビー > 現在のタナール砦は魔族の支配下。
一度砦の支配権を確保した後に主力は引き上げたのか、現在砦に駐屯しているのはゴブリンやトロールなど雑兵の姿が目立つ。
指揮官らしき姿は見えない。 囮か、それとも別の理由か。

「どっちにしろ、やらなくちゃね。」

鎧の中で曇った声が響く。今居る場所は砦を覗ける高さにある丘の上。
ギルドからは砦の奪還、最低でも中の情報を得てくるように任された。

別のギルドから応援が送られると聴いていたが、今の所それらしき人物とは出会うことはない。

来なかったのか、はては襲われたか。

夜の闇に紛れ、砦からこちらの位置が気取られることはなさそう。
と言うより、砦の中は戦利品である酒を振る舞っての乱痴気騒ぎ。

派手に動かなければ時を稼ぐくらいは出来る。

「もうしばらく待って、誰も来ないようなら仕掛けるか。
さて……。」

ご案内:「タナール砦」にアクラさんが現れました。
アクラ > 「楽しそうだなぁ…」

かなり久々にやって来た狩場
砦では魔物達の楽しそうな宴の音が響いていて実に楽し気だ
余程人間達相手に大勝したのだろう

「………」

考えてみれば少しお腹も空いている
バレなきゃ良いか樹を降り姿勢を低く歩き出す
目的は勿論中で宴に自分もありつくこと
ゴブリンに変身すれば大丈夫だろうと中の連中にばれない様進んでいく

ルビー > 砦の中に増えた気配が一つ。

ゴブリンの姿に化けているが、纏う気配が異なる。

「ギルドで言ってた増援って訳でもなさそうだ。
多分、普通に砦の食べ物欲しさに来ちゃったのかな?」

兜の中でため息を一つ。
仕方が無い、こうなったら一人で出来る所までやって退散しよう。

体中に魔力を漲らせ、砦の地中から無数の薔薇が現れる。
魔力で作られた魔物に近い大きさの薔薇は茨で砦を取り巻くと、赤い花より花粉をまき散らす。

酒で完全に気が緩んでいたゴブリンたちは薔薇の出現に混乱するも、すぐに深い眠りへと誘われる。

「後はさっき入り込んだのを回収してあげないとね。」

砦の勢力は沈静化することに成功した。
この時点で依頼完了と言えるだろうが、さきほど入り込んだゴブリンモドキの事が気にかかる。

風を纏い、飛翔すると真っ直ぐ砦の上空へ。
ここから姿が見えなければ、危険だが直接砦の中に入ることも考えないといけない。

アクラ > 「ゲギギ…ウマク……?」

ゴブリンに変身し宴までもう少し
そう思っていたところに気になる気配を感じる
大きな魔力と複雑な魔法
どちらも只のゴブリンができる真似ではない上に砦の外からそれはやってくる

「……強い奴だ。」

少女の姿に戻りマフラーで口元を隠す
花粉の様な物が舞って魔物達が眠りにつく光景を見ればどんなものかはすぐに察しが付く
態々眠らせる理由は分からないが隠れるのが一番だろうと息をひそめる

「(黒い……なんだあいつ?)」

魔族の騎士の様な黒甲冑が砦の中を闊歩している
周りの魔物達を仕留める訳でもなく何か探している様子
まさか自分の事を探しているなんて思っても居ない

ルビー > 「見つからないか。 どうしよう。」

砦の見張り台に降り立ち、念のために周囲を見渡す。
見える範囲、自らが呼び出した妖花と眠りふけるゴブリン達のみである。

眠らせているとは言え、ゴブリンの群れに一人で乗り込んでいる訳で。
本当なら一刻も早くこの場を離れるのが得策なのだが…。

「巻き込んで殺しちゃったら夢見悪いしなあ…。
もう少しだけ探してダメなら引き上げようか。」

アクラ > 「(何だか優しそうなこと言ってるけど……)」

油断させたところをパクリとされるかもしれない
外は危険でいっぱいだ
妙な気は起こさず大人しく……

「(逃げるべき、だな……)」

入って来た時よりも慎重に虫に変身してから砦を後にする
やっぱりここは狩場としては最高であり最悪だと苦い思い出を抱くことになるのであった

ご案内:「タナール砦」からルビーさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からアクラさんが去りました。