2019/01/25 のログ
ご案内:「タナール砦」にアクラさんが現れました。
アクラ > 「…うまい。」

多くの兵士達が居た砦の広場
膨らんだ腹をかけ微睡みながら余韻に浸る
以前手痛い目に合ったこの砦だが今日は純粋にご馳走にありつくだけの楽しい時間を過ごせた

「また来る……それまで…」

グゥ…といびきをかいて眠りにつく
大蛇となり獲物をいくつも呑み込んだせいか今日は消化がいつもよりかなり遅い
このままゆっくりとしていれば兵士達が仇だ奪い返せとやってくる筈だ
そういう奴等なのだと今までの経験で知っている
誰も居ない静かな砦は眠ろうと思えばすぐに意識が落ちる程過ごしやすい
邪魔がなければ幾らでも惰眠を貪れる

アクラ > 「くぁ……ふん…」

食休みを終え周囲を見回す
寝る前と変わらない景色、思ったよりも人間達は警戒しているらしい
来ないものは仕方ない。

「はらへった…」

欠伸と共に立ち上がり森へ向かう
ご馳走はかなり食べたし森の中で暫く大人しくしていようか

そうすればまた羊達は沢山集まってくる
収穫はまたその時だ

ご案内:「タナール砦」からアクラさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 果たして、何回目の奪還となるのだろうか。
最早此の砦の所有者等、人間と魔族何方のものなのか気に留める者すらいなくなってしまうのでは無いだろうか。

「…其処迄負けが込んでしまっては困るのだがな」

砦を奪還し、意気揚々と歓声を上げる兵士達を、砦の上層から見下ろす。
武器、弾薬、食料等。義憤に燃える貴族や戦争で利益を得ている貴族達から金を吸い上げ、湯水の様に此の砦に流し込む。

どうせ、奪還されれば敵に奪われるだけのモノではあるが、此方としては、納品さえしてしまえば代金を受け取って御仕舞。
今回は、代金の一部として捕らえた魔族を数匹持ち帰る権利書を得ている。その回収と司令官への挨拶を兼ねて訪れたのだが――

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…なるべく傷物ではない方が良いのだが…まあ、兵士達の余興に水を差す訳にもいかんしな」

幾度とも知れぬ争奪戦で、砦の外壁や内部の建造物にも被害が出ている。補修資材を高値で売りつけるか、と砦の中を見下ろしながら独り言ちる。

「しかし、ぜいたくを言うつもりは無いが、甘味の一つくらいは貯蔵しておいて欲しいものだ。酒と肉と奴隷しかおらぬでは、糖分が足らぬ」

好物の甘味が殆ど貯蔵されていないと聞き、些か不機嫌そうに石壁に背中を預けて空を見上げる。
冬の夜風が身を震わせる中、満天の星空が己を見下ろしていた。