2018/12/29 のログ
ご案内:「タナール砦」にグラスシエルさんが現れました。
■グラスシエル > 砦の前線から結構離れた位置、そこに少年は立っていた
締まった痩身は、細くとも華奢というイメージを持たせない。無駄を省いた獣のような体躯である
視線も、ギラつくように何かを睨むように、だがこちらは、普段からで、目つきが悪いのだ、悪しからず。
気がついたら、ふらりとここまで来てしまった。正直、戦天使、とは言っても…別に戦闘狂でも、コロシアイが好きなわけでもなく
いやむしろ、無駄な殺し合いは戦天使として意味がないと思ってすらいる。年の割に、ドライなのかは知らないが…自分は無敵の英雄譚の主人公ではなく、ただの一兵卒だ、無双するわけでもなく、重要なのはいかに効率よく、自分が生き延びて生存した上で「敵対する種族を狩るか」である。ヒーローではないのだから、消耗品である自分はいかに消耗を抑えて損害を与えるかである。
故に、王国での戦闘行為は、自己の天界にとっては無意味であり、魔族と無駄に交戦する必要はない、のだが
「はぁ…これも職業病なのかね、それとも、頭にそうインプットでもされてんのかね?なあ、カミサマ――じゃなかった、創造主様?」
皮肉を忘れずにそう言う。まあ、戦場のニオイを嗅ぐと、身体がうずくのも確かだ。さて――ここらに潜んでる魔族がいるかね、とゆっくりと、砦へと近づく、まだ戦闘区域は遠いらしいが
■グラスシエル > ゆっくりと、歩を進める。探知系の魔術で周囲を睨みつつ、空にも注意を払う。英雄譚の戦士というよりは、獣のそれだ、当然である。奇襲が最も恐ろしいのだ。一瞬でも反応が遅ければ、自分より格下の相手でも殺される、それが殺し合うと言うことだ。歩くだけで、汗が伝う。喉が渇く。
気休め程度に、常時展開の障壁魔法を貼って、魔力の探知をされぬように気配は鎮める。
臆病者と笑いたければ笑えばいい。必要なのは――生き残って殺して生還することである。単騎特攻、無双なんぞ英雄に与えておけば良いのだ
戦天使と言えど急所を貫かれれば死ぬし、負傷は身体の動きを制限する。重要なのは継戦能力である、と少年は信じている
「しかし、なにやってんだろかね」
まだ、戦闘激戦区でもない場所からゆっくりと戦場に近づく、単騎で。
馬鹿らしい、と思う行為だが、まあそんなものだ。そんなふうに作られてしまってるのだろう、自分は
■グラスシエル > 戦場が、見えてきた。
最前線というよりは散発的な戦闘が多い。ここは人間がやや押してるようだが――
「ふむ、つまらん」
乱戦は正直やる気が起きない。めんどうというかリスクが大きいのだ
ここまでかな、とおもいながらゆっくりと飛ぶ。
魔族に気づかれる前に急上昇し、一気に戦域がら離脱、今回はハズレである
ご案内:「タナール砦」からグラスシエルさんが去りました。