2018/12/20 のログ
ご案内:「タナール砦」にシュティレさんが現れました。
シュティレ > 今は、魔族が支配していますタナール砦に、私はやってきました。当然のごとく人を探しての事で此処に居るのかもしれないと思っての事。
妹が失踪しているので、探し回ってはいるのですが、どこに行っても見つからないので、思い出の場所とも言えるこの場所に来てみたのです。
やはりというか、そこに誰も居なさそうです、ここを支配しているはずのゴブリン達もどこに行ったのか、無人の砦となっておりますヒトがその内再度の支配に来るのでしょうか。
とりあえず、ヒトにも魔族にも私は組みしているわけではありませんが静かな方がいいので、手袋に包まれた手を持ち上げます。

「さあ、起きなさい、永久の眠りに抱かれた者よ。」

私の声に従い、砦の其処かしこで斃れている者共が起き上がり、虚ろな眼窩で私を見ます。
命令を待っているのでしょう、私が作り上げる其れは、知能も持つアンデッドでも上位に存在するそれです。
生前の記憶はなくとも、生前の経験は残っておりますし、考えて行動するだけの知識もあります。
故に、彼らは私のことを指揮官だと思っているのです、そういうふうに作り上げたので。

「私は少し探し物をしています。
 侵入者がいれば、各々の判断で排除すること。」

私の言葉に従うように、ゾンビたちは動き始めます、この砦中のしたいが動いているので、おそらく生前の持ち場に移動したのでしょう。
墓場の死体も動き出してるので、色々な場所でゾンビの密集陣形ができているはずです。
まとめて浄化などされなければ時間稼ぎにもなりましょう。
それに、もともと訓練された軍隊ですから、連携もするでしょう、静寂の中私はゆっくりと捜しものをすることにしましょう。
私は歩く度に道を開ける死者達を一瞥することなく、砦の中に歩き始めます。

シュティレ > 来ては見たものの、予感のようなものがあります、見つからないのだろうな、と。
出会った場所ではあるのだけれども、ここは基本的にヒトはいますし、いつも戦闘していますし。
安全な場所とは言えません、たしか、出会った時は彼女は怪我をしていましたし。
そう考えると、探すならばもっと安全な場所が良かったでしょうかと、考えます……しかし、それでも、探さないで戻るのは愚か者です。
コツリ、コツリ、と石畳を踏みしめ私は、1階の部屋から見回ることにするのです。

先ずは、手近な部屋からということで、扉を開けてみますが、ここはなんの部屋なのでしょう。
見てみると、部屋は正方形で窓もない部屋、中には、いろいろなものが散乱しているだけでした。
本来の人間の目であれば、暗すぎて見えないのでしょう、私には暗闇は友であり、見えないということがない場所です。
ふむ、と部屋に入り見回してみれば、ああ、と思いました。
倉庫という単語が思い出されたから、です。

そういうふうに見てみれば、確かに食料の袋などが整然と並んでいるように思えます。
が、ゴブリン達が襲ったあとだからか、いろいろ敗れて中身が出ております。
あまり美味しそうではないですね、とそんな感想、ちょっとずれてるのかもしれません。
人の気配もなさそうなので、私は部屋を出ました。

シュティレ > 私は、そのまま砦の中を歩き回ることにします。そこ畏に兵士のゾンビが立って、周囲を警戒しています。
アンデッドの彼らに疲労はないので、疲れることなく、只々立ち尽くし、侵入者を探しています。敵がいればすぐに襲い掛かることでしょうから、騒ぎになればすぐにわかります。
私は、別の部屋に入れば、其処はおそらく休憩所なのでしょう、イスと、兵士が遊んでいたであろうカードが散乱しています。
流石にゴブリン達がそれで遊ぶこともないので、落ちて、踏み荒らされているようです。
私は、直ぐにそこから離れることにしまして、歩き続けます。

そして、そのままぐるりと一周砦の中を歩き回り、そのまま闇の中に溶け込んでいきます。
またいずれ、どこかでお会いしましょう―――――。

ご案内:「タナール砦」からシュティレさんが去りました。