2018/07/20 のログ
ご案内:「タナール砦」にグラスシエルさんが現れました。
■グラスシエル > 小規模な小競り合いの続くタナール砦、今は魔族が砦を獲ってるらしい。
とはいえ、奪還戦と言うには小規模すぎて、ただの消耗戦にも見える。
戦場の上空で浮いて直立の格好で見渡しながら肩をすくめて
「――こんな無駄な命の散らせあいもねえなぁ…人間様は畑から兵士が生まれるとでも思ってんのかね」
勿論皮肉である。散漫な戦闘を見てると、あまり気乗りはしない。それに偉そうな騎士様もいなさそうなので、自分の腕を売る相手も居無さそうだ。今日は傍観するかね、と戦闘を見つめる
■グラスシエル > そのまま、空に少年は消えていく
ご案内:「タナール砦」からグラスシエルさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にミリーディアさんが現れました。
■ミリーディア > 数人の護衛を率いた一台の馬車が戦いに一区切り付いた砦から離れた場所に停まった。
扉が開き姿を現わしたのは一人の少女。
のんびりとした動作で馬車から降りれば遠目に見える砦を眺める。
「此処で良いだろう、君達は直ぐに戻り給え。
遠いと油断していれば何が起こるか分かったものじゃない。
護衛の諸君、彼らを任せたよ?」
砦を眺めた侭、御者と付き添いだった研究員、護衛に声を向ける。
其の言葉に従い馬車は来た道を戻って行く。
姿が見えなくなる迄は其方を眺め…改めて砦へと向き直る。
「さて、偶には気分転換に徒歩でも良いか」
そう呟けば今は魔族が占領している砦へと向かい歩む。
■ミリーディア > 魔族の国への調査、名目上はそう為っている。
その実は魔族の国中央に位置する自身の牙城である大図書館。
其処に居る配下が纏めたある資料を確認に向かう為であった。
流石にそれらの資料を自分の手元に置くのは危険との判断でそうしたのだ。
「然し、苦労は絶えんね」
面倒そうな表情を浮かべ乍少女は肩を竦める。
人間側が占領しているなら素通りが楽なのに、そう思い。
そう思ってはいても歩みは止まらない。
もう少しすれば相手側からも自分の姿が見える様になるだろうか?
今の処はまだ其の様子は無い。
■ミリーディア > 「まあ、素通りには変わらないか」
小さく笑い乍の呟き、少女の姿は言葉の終わりと共に揺らぎ…消える。
大した魔法ではない、只の透明化だ。
勘の鋭い者が居れば気配を感じるだろう。
臭覚の鋭い者が居れば僅かな匂いを感じるだろう。
聴覚の鋭い者が居れば僅かな音を感じるだろう。
其の程度の魔法だが、十分だろうと云う判断である。
其の侭少女は砦へと到達し、遠慮無く入って行く。
■ミリーディア > 占領する毎に不思議と変化する砦。
何度も足を運び其の変化を見てはいるが今だ其の原理は理解に至っていない。
興味を持っている場所の一つではあるのだが、何分小競り合いが多過ぎるのが欠点だ。
今回の変化を確かめつつも砦の中を歩き、魔族の国の側の出口を目指す。
唯一魔力の感知だけには引っ掛からない、其れが自慢だ。
こうした場には其の手の輩は多いだろうが、前に述べた様な輩はそう居る事もない。
順調にいっている、此処を通り抜ける迄は何事も無さそうだ。
■ミリーディア > こうして少女は魔族の占領する砦を抜けて行く。
抜けてさえしまえば後はそう面倒な事も起こり難いものだろう。
砦からある程度の距離を進んだ処で魔法を解き、辺りの風景を楽しみ乍其の場を後にするのだった。
ご案内:「タナール砦」からミリーディアさんが去りました。