2018/05/29 のログ
ご案内:「タナール砦」にヴァレリアさんが現れました。
ヴァレリア >  
「魔族の新鋭勢力が砦をとったって聞いてたんだけど…」

ぱさぱさと翼をはためかせ、砦を見下ろす少女の姿

既に時は夜、厚い雲の合間からわずかに月光が差す中、
人間の軍に取り返された砦は未だどやどやと騒がしかった

「興味はあったけど、仕方ないっか」

ふわりと砦から少し離れた位置へと降り立つ
翼であったものは黒に赤い裏地のマントとなってその背を隠す

───人間なら人間で用事がないわけではない

ご案内:「タナール砦」に黒須さんが現れました。
黒須 > 「…おい、どこだここ?」

(突如とぽつんと立っている人狼。周りをキョロキョロと見てなんとなくだが、記憶を蘇らせてみる。酒の飲み過ぎで、気付けばここに居るっと解釈を突く)

「あぁ…めんどくせぇな…どうすっか…」

(とりあえず適当に進もうと歩いていると、そこに居た少女ヴァレリアを見つける。とりあえず、こいつに声でもかけてみるかと思いながら近づく)

ヴァレリア >  
「──?」

少女が何やら気配を感じ、赤い瞳を向ける先には……随分と大きな、獣人のような風貌の持ち主

なんとなく、砦から逃げ遅れた魔族なのかななんてことを思い先に口を開く

「こんばんわ、狼さん…かな?
 砦は人間達に落とされちゃったみたいよ、はやく逃げないと」

黒須 > 「…ああ、こんばんはだな。狼…だが、呼び方がちげぇ、俺はロウだ…。とりあえず、よろしく…。」

(赤い瞳をする少女を見ると、明らかに人間ではない存在だと野生の勘が響く。とりあえず、敵意は出させないようにしよと考える)

「あ?人間に落とされた…?逃げる…?何のことだ…?」

(魔族に見えるだろうが、正確には魔族の血を持っている人間である。この戦争とは無関係の為、全く何を言っているのかよくわかっていない)

ヴァレリア >  
「ロウ?それじゃあそう呼ばないと」

口元に笑みを浮かべたまま、一度視線を砦の建物のほうへと向ける

「知らないの?
 此処の砦はずっと人間達と魔族が取り合いをしてるの。
 ちょっと前まで魔族が占拠してたから覗きにきたんだけど…」

再び向き直って、じぃ、と見上げる

「つまり此処でうろうろしてると、人間に見つかったら大変ってコトかなぁ。
 私は人間のフリもできるけど」

あなたはどう?と言葉を続けて、ふと気づいたように胸元に手を当てて姿勢を正す

「せっかく名乗ってもらったし私も。
 私はヴァレリア、人間のフリをしてる時は貿易商なんかをやってる…ヴァンパイアよ」

簡単な自己紹介を済ませ、あらためてにっこりと笑みを向けるのだった

黒須 > 「…知らねぇな。親父からは喧嘩と仕事と女の喜ばせ方ぐらいしか教わってねぇから、最近の出来事は皆無だ」

(ここで戦争があることを知らず、とにかく自分の知識だけで生きており、そういうことに関しては無頓着である。)

「なるほどな…。ま、大丈夫だ。それなりの鍛えはしたしな…」

(仕事柄、多くの出来事で勘をならしてた上、元からある動物的本能により、ある程度のことは対処できる。しかし、魔術はどうにもなら無い)

「ヴァレリア…。そして、ヴァンパイか…通りで人間じゃねぇっと思ったし、体型もそれらしいな…。」

(顎を掻くとヴァレリアを上から下まで見る。人間にしてはやはり違う雰囲気があるとすぐにわかり、さほど驚かない)

ヴァレリア >  
「ふふ、魔王の軍勢を退かせるくらいの一団が来ることもあるのよ?
 確かに頑丈そうだけど───」

上から下まで見られたお返しに、まじまじとこちらもロウを見つめる

「まあせっかく教えてあげたんだもの。
 戦うのが大好き、なんていうならスキにするといいけれど♪」

黒須 > 「戦いは好まねぇよ…。あくまで護身用のみだからな…。」

(自分から喧嘩を売ってしたことは無い。護身用であり、相手を怯ませる程度の攻防しかできない)

「それに、俺の好きなのは酒とタバコとセックスだけだ…。」

(適当な場所に腰を落とし、ポケットから煙草を取り出せば火を点けて煙を吸い、恥じらいのなく普通に正直に言う)

ヴァレリア >  
「それなら余計に、こんなところをふらふらしてると
 つまんない戦いに巻き込まれることになるんだから」

砦は奪い返されたばかり
周辺には哨戒もそれなりの数出ているだろう

「ふふっ、酒場に入り浸ってるオジサンみたいなこと言うのね」

月明かりの下に揺蕩う煙をなんとなく視線で追いながら、
本能的というか、わかりやすい人物に思えて小さく笑みを浮かべる