2018/04/26 のログ
ご案内:「タナール砦」にヴィルヘルミーナさんが現れました。
ヴィルヘルミーナ > 金回りの良さから受けた傭兵仕事。
本日の雇い主は王国軍。

既に戦闘は終結し、後は今日一日この砦を死守すること。

蛮族は胸壁にて周囲を警戒し、怪しい者が現れたら味方へ知らせたり、可能であれば迎撃するように言いつかった。

とはいえ、事前に教えられた情報では魔族の襲撃は当分ないだろうとのこと。

ありがたいことではあるが、味方の気も緩みがち。
蛮族も見回り中にも関わらず欠伸を漏らす始末。

ご案内:「タナール砦」に舜胤さんが現れました。
舜胤 > ニ三日前から 第十三師団が駐留しているっぽいので、それに付随してきたメイド?が1名。

メイドの格好ではなく、傍から見て和風ゴスのような格好なのだが見た目によっては怪しい事この上ない。

警戒が厳しい…ようなそうでないようなの砦に 場違いと思える弦楽器の華麗で優雅な音色を紡ぎ始める。

その音の持ち主は砦の少し外れた壁の上に佇み、バランス宜しく弦楽器を弾き乍らうろうろと。

聞く人は誰に向けてなのか、砦の兵か砦の向こうの魔族か、はたまた野生のモンスター、動植物なのか。

ヴィルヘルミーナ > 「おー、おー。 
遂に楽器を演奏する奴まで出始めたよ。」

頭の中は半分くらいサポタージュ状態であった蛮族。
珍しい恰好の少女が演奏を始めると、一応周囲に視線を巡らしながらも耳は演奏に傾ける。

こんな昼間から演奏をしててもいいのだろうかと気に成ったりもするが、騎士団は師団ごとに方針が違うと聴いていた。
蛮族は金が貰えればそれでいいことだし、昔居た時の魔族の軍隊もてんでバラバラだったことを知っているのでどこもそんなものかと思っていた。

舜胤 > その音がある一定の指向性を以て弾いている事は気づかれておるまい。
今の方向は森の方、魔族の国の方角に向けて 弾いている…音そのものに魔力を帯びた衝撃波を添えて。

その辺の魔法による狙撃より性質が悪い音楽による音波攻撃。音が聞こえる範囲が有効射程距離。
今の砦外にいるは 野蛮な動物は適当にいる筈、それらに向けて演奏序に攻撃続行。

音はあくまで優雅に、華麗に、軽やかに音の調べを変えつつ 弦楽器を奏でる。
弾き乍ら 時折城壁の上を歩いて移動をしていく。やがては狙撃終わった頃を見計らい、弾くのをやめて弓を弦から下す。

「ご清聴 感謝申し上げます、わ、名も知らない御方」

傭兵と思われるヴィルヘルミーナの方へと身を翻し、綺麗な会釈をしたい。

ヴィルヘルミーナ > 「演奏上手だったぞお嬢さん。」

会釈をする演者に両手で拍手する蛮族。
ちょうど娯楽に飢えていた時でもあったのでとても楽しかった。

音楽に疎い蛮族には今弾いていた曲がどんな曲かは知らないが、大雑把に上手だなと思っていた。

「俺はヴィルヘルミーナってんだ。 ヴィルでもミーナでも構わんぞ。
で、お嬢ちゃんはなんて名前なんだ? 吟遊詩人ってわけでもねえよなあ。」

騎士団お抱えの楽士だろうかと推測している。
服装も戦闘要員には見えないし、蛮族には今の音が魔族の国への攻撃だったとは気づいていない。

舜胤 > くるくると弓を掌の上で回し…回す序に虚空へと仕舞ってしまうと、
弦楽器自体は腕に装着しているのでそれだけとなる。猫耳と猫尻尾が時々嬉しそうに揺れている。

弾いていた曲は…楽譜のない即興で思いついた調べ。故に砦なのに貴族めいた調べを弾いてしまった。
まぁ、その矛先になった向こう側は見えないところで大惨事になっている筈。

「私、シュンインという者です、王国軍第13師団付のメイドですね。
 楽師といいますか 演奏家でもあります。」

メイドに見えないがメイドです。
服装は完璧に非戦闘員レベル、大凡戦える様に見えない。だけど非戦闘員を砦に入れるのは中々ない。

「ではミーナさんは、王国に雇われた方ですか?」

此処にいる時点で、と訪ねて。

ヴィルヘルミーナ > ミレーだろうか。 猫耳に尻尾まである。
蛮族は種族だのは拘るタイプではないので着ている者も含めて珍しい人が来たな位の認識。

ただまあ、城で流すなら勇猛な曲でも良かった気もするが、そもそも演奏を聴けた時点で儲けものだ。
遠い地で被害が出ていることなど露知らず。

「シュンイン? シェンヤンの人か?
とりあえず、師団の人なんだな。」

恰好はともかく、師団所属となればいざと言う時は戦闘するんだろうか。
オフモードに近い蛮族は能天気にそんなことを考えていた。

「おう。 今日一日砦に居るだけで大金が入るって聴いたからな。
万が一にでも敵がやってきたら俺も戦う予定だったんだが、今日は来そうにねえな。」

蛮族はくぁぁ、と欠伸を漏らしてから少女の顔をもう一度眺める。
昔魔族の国に居た時に見たことがあるような、懐かしい感覚が芽生える。

「あんた、昔魔族の国に居なかったか?」

舜胤 > ミレーではなく 真祖種の吸血鬼。でもミレーっぽい猫耳と尻尾が生えている。
呪いで生えてしまったが解呪できるのに解呪せず放置して ミレー族に間違えられたままで今に至る。
モフモフ好きなので 自身で消費するのにそのままというその辺放置気味の娘。

「帝国の出身ではありませんわよ?記憶喪失なので名も仮です。
 言葉の響き的に名乗っているだけで御座いますわ、そう、私の事はヴェルム師団長に聞くとよいでしょう。」

料理と掃除を担当している身なので いざとなったら師団の一員としては動くつもり。
それも裏方に徹して決して目立たぬ様に料理と掃除を致すのだ。

「そうでしたか、人手が足りておりませんから、ミーナさんの手も借りたいのでしょう。
 平和平穏が第一に良いのです、あらぬ諍いはないに等しいが喜ばしい。
 …はて、昔の事は記憶にないのですが?私 記憶喪失でして。魔族の国で遭遇致しましたか??」

魔族の国?記憶喪失の娘は思い出しそうにも思い出せない。
目線があえば 赤い瞳で彼女を見返す、城壁の上から見ていたから 彼女と同じ目線に立とうと城壁の上から降り立とう。

ヴィルヘルミーナ > 魔族の国では色んなタイプと顔を合わせてきたので誰が何族か部類出来るとは思っていない。
そもそも蛮族にとっては楽しいかどうか位で十分であった。

「ほう、珍しい名前だとは思ったが仮名か。
俺がわざわざ師団長にまで挨拶に行くのもなあ。
あまり目立つと碌なこともないから大人しくしておくよ。」

あくまで一傭兵として暮らしておきたい蛮族は用もなければ上役に接触することもない。
砦の中でその他大勢になることを望んでいた。

「結構派手にドンパチやってるからなあ。
おまけにシェンヤンともやってるんだろう?
敵が多くて大変だなあ。」

ガハハと笑う蛮族。 おかげで食い扶持には困らない。

「そうかい。 俺の方は昔見たことがある気がしてな。
そいつは確か魔王だった気がするな。
もっとも、魔族の国も魔王だらけだからな。
それだけじゃヒントにもならねえよな。」

赤い瞳。 魔族らしいと言えばその通りだが、これもそれだけでは手がかりにならず。
ただ、己の中にある既視感は確かなものだろうと。

しかし、本人が記憶のない以上どうすることも出来ず。

舜胤 > 魔族の国 考えたらまだ記憶を失って久しいが、訪れていない。
保護先が王国軍第13師団なので 師団長から保護されている以上、
勝手に魔族の国に突撃(旅行含め)するわけにも行かない。
そう、攫われでもしない限り 現状 舜胤が魔族の国に行く術はない。

「仮でつけましたので、本名は記憶になく、
 私が 覚えまして 纏めてミーナさまの事はお伝え致します。
 自身の記憶は戻ってませんが、人と出会った記憶は忘れませんので。」

記憶はなくなっているが それからの遭遇は忘れていない。
忘れていい期間まで この砦の3日間の記憶は全て収納していく。
歩く保管庫と師団の誰かに言われた記憶術で覚えていくのだ。
一種のスキルに近いが その辺は説明しない。

「最近は王国内でも賑やかになって参りましたが、
 その分 賑やかに 楽しめましょう?
 
 魔族にいる魔王はいったい何人いるのでしょうか?
 色々と魔族が集まって出来た連合国の塊が魔族の国でしょうから、
 魔王が何人いようがよいのですけど。
 私の記憶が戻れば 思い出すのでは?それ以外ですと流石に」

白い髪に赤い髪 ヴァイオリニスト。弦楽器を弾く魔族は他にもいるだろう。
自身でも記憶を探している、いったい自分はどこの誰だろうかと。

「あ ら、呼ばれてしまったようです、お暇致します。では また何れにて」

もう少し話していきたかったが、師団長から直々の言伝魔法が届いた。
彼女に会釈をすると では、と足早に砦の中へと去っていくだろう。

ご案内:「タナール砦」から舜胤さんが去りました。
ヴィルヘルミーナ > 楽士が去っていくと、また退屈な見回り業務に入る。
その日は結局敵の姿は現れず。

蛮族は退屈なひと時を過ごすだけで結構な金額が支払われる。
これだから傭兵仕事は止められない。

大金を貰った蛮族はホクホク顔で砦を後にする。

ご案内:「タナール砦」からヴィルヘルミーナさんが去りました。