2018/01/11 のログ
ゼロ > mgmg、mgmg。
 大量に盛り付けられた分量の食事は、お腹に溜まるという意味での満足感を目的に作られている。
 この味に慣れていたとしていても、時折王都の食事が恋しくなる程に、良く言って素材が引き出されている、悪く言えば味付けなんざ殆どないような食事を食べる。
 先程は、簡素といったが……あれは嘘だ。悲しくなるほどに、味が薄い。
 それでも、お腹が膨れるのは幸せなことである。
 文句を言わずにもりもりと食べ続けて、今度休みになったら本当に美味しいところでも食べ歩きとかしようかな、とか魂を飛ばしてみる。
 酒を飲んで酔うことが出来れば色々変わるのかもしれないが、自分の体は酒に酔うことができない。
 黙って大量の軍用食をもりもりと食べることだけしかできないのだ。
 一人で食べていると偶に周囲が気になり、仮面の下の視線だけを動かして周囲を見回す。
 こういう時、仮面て便利だなとか思ってしまったり。

ゼロ > 大量の食事も腹ぺこであれば、完食自体は難しくはない。
 けふ、と大きく息を吐き出しつつ、食事を終わらせれば仮面をつけ直して。
 トレイを持って行き、食器とともに洗い場の水の中に入れておく。
 食事が終わったら、眠気を催してくる。
 あふ、と軽くあくびをこぼしながら少年は自分の部屋へともどることにする。
 そして、鎧を脱いで体を濡れたタオルで擦ってから眠りにつくのだった。

ご案内:「タナール砦」からゼロさんが去りました。