2017/12/20 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
ゼロ > タナール砦は、何とか今日も人類側が防衛を続けられている模様。
 夜の時間であるからか、人の数は昼間よりは少ないが、それでも見張りなどの当直の人間は起きている。
 仮面の少年も当直の人間に当たるために今は起きている。
 引き継ぎの要項を書き記した日誌を受け取り、確認をして今日の配置を確認する。
 今日は門の方での番らしい。
 門番も重要な任務であるからして、少年は手早く己の鎧を身に纏い、武器である短剣を腰のホルダーに挿して、門のところに行く。

 今の所は問題がなさそうで、引継ぎを行い、門の前に立つ。
 急に寒くなってきたと感じる今日この頃……吐息は仮面の中の為に白く吐き出されることはなかったが、全身を包む寒さに季節を感じる。
 二人ひと組であるが相方は来ていない模様、まあそのうち来るだろうと、門の方に視線を送り、門番を開始する。

ゼロ > 「今度、戻ったら……将軍のいるところに行ってみようか……?」

 神経をとがらせながら周囲を確認し、人や魔族の気配を探りながらポツリとつぶやく。
 入隊してからずっとだが、もしかしたら忘れられているのかもしれない。
 しかし、訓練兵の状態で直接会いに行っても、あってもらえるとも思えない。
 どうしたものだろうかと、少年は考える。
 報告書を持って行く時もあるし、その時に……とか。
 最近の自分は、特殊というか変な立ち位置でもある。
 いわゆる一つの便利屋状態で、アチラコチラに持っていかれる。
 人手が足りないところに回されて使われる。
 最近の攻勢でどこも人手が足りないので、特にその状況が激しいのだ。
 今日はこの部隊、明日はあっちの部隊。
 怪我をしても直ぐに治るからいつでも使えるというのもあるのだろう。

 ――――疲労しないというわけではないのだが、その疲労も、人よりも早く回復する。

 だからこそ使いやすい駒として、使い倒されているのではないか。
 まあ、その扱い自体はどうでもいいのだが。
 いつまでも訓練兵扱いはどうなのだ、と思うのだ。
 言っていいものかどうか、悩ましいな、と少年は思う

ゼロ > 「……ん?」

 思考に耽りすぎただろうか、ふと、意識を前方に向き直す。
 視界にも、仮面の反応にも特段異変はない。
 が、しかし、一つばかりの異変、大したことではあるが、大したことではない異変。

「そういえば、もうひとりは……?」

 最初はいなかった、門番は基本的にツーマンセル。
 なぜなら、一人は防衛、一人は報告という役割も必要であるから。
 なのに、もうひとりが来ない。来ていない。
 自分の記憶では、今日は二人のハズである、自分ともうひとり。
 なぜ来ないのだろう、少年は仮面の下で眉根を潜める。
 自分の時ばかり、二人組のはずなのに相手が来ない。
 こんな仮面をしているから嫌われているのだろうか、怪しまれているのだろうか。
 どちらにしろ、真面目に仕事しろ、と言いたい。

ゼロ > 探しに行ったり、呼びに行ったりしたい気もするが、そんな事でここを開けるわけにも行かないし。
 誰か来た時に言伝を頼むとかするぐらいだろう。
 このまま交代の時間まで誰も来ない……というのもあり得る。
 なぜならここは、夜のタナール砦。
 最前線&辺境の地、普通に誰かが来る場所ではない。
 補給の部隊とかが来ることもあるだろうがそういうのはだいたい来る時間が決まっているし。
 そういったものの申し送りもある。
 不意に来るのは魔族の襲撃とか、あとは彷徨ってきた人間とか。
 あとは魔獣とか魔物とかゾンビとかそういったたぐい。

 あれ結構いろいろ来るじゃん大半撃退するべき存在だけど。
 思考がそれた。
 一人だと暇でいろいろ考えてしまう。