2017/12/04 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
■ゼロ > タナール砦は喧騒に包まれている。
魔族の群れが襲ってきているのだ、当然といえば当然であろう。
陣形を組んで、砦の各所に兵を配置し、なだれ込んでくる彼らに対処する。
白銀の鎧を身にまとい、仮面をつけて、魔族の国側の門の前に少年は配置された。
ぶつかってくる魔族は、獲物を見つけたとばかりにその鋭い爪を振り下ろしてくる。
その鋭い爪に対して少年は一歩踏み込んで両手に握る大型のナイフ……右手に持ったそれで迎撃する。
ギィン、と響く金属音。
それが合図だったかのように、矢が、魔法が、飛び交い砦を、魔族を吹き飛ばしにかかる。
この場所でよくある戦闘の一幕である。
少年は左手のナイフの護拳でぶん殴り魔族の胸板を陥没するぐらいにへこませて倒し、止めとばかりに首を断ち切る。
状況は、今のところ人類軍が優勢であった。
■ゼロ > 叫び、爪を、牙を振るってくるタイプの魔族は前衛としてなだれ込んでくる。
少年の相手はもっぱらそう言う魔族であり、少年の身体能力は遺憾無く発揮される。
踏み込みからの突きで相手の肉を抉りとり、逆の手に持ったナイフで首を跳ね飛ばす。
その踏み込んだ足を支点にぐるりと大きな廻し蹴りで、後ろに吹き飛ばす。
そこに、城の兵士の矢とか、魔法が飛び交いなぎ払っていく。
殴り、切りつけ、防ぎ、倒し、魔族の進行を押しとどめる。
少年はまた手近な一体と相対し、倒して行く。
襲ってくる魔族の数が、勢いがかなり減ってきたように思える。
■ゼロ > やはり、減っているようだ、まあ当然だとは思う。
此処にいるのは百戦錬磨の猛者どもだ、簡単に抜かせるようであれば今頃この砦自体が潰れている。
少年も微力ながら、その戦力の一部なのだ。
手近な魔族の頭蓋を砕き、胸のあたりに根元までナイフを突き立て、回し蹴りで魔術の爆風吹き荒れるあたりに吹き飛ばす。
荒々しく、殴り、蹴り飛ばしナイフと体術で倒して行く。
魔術のような派手さと、まとめて屠れる殲滅力は乏しいが、確実に始末している。
魔族が魔術で姿を隠そうとも見つけて、捕まえて倒して。
―――そして、今回も、防衛に成功することができた。
終了の報に、傭兵が、同僚が酒だ酒だ、と戻っていく。
それに連なることをせずに、しばしの間、魔族どもが去っていった方向を警戒することにする。
■ゼロ > 暫く、警戒してみたものの特に何の気配もない。
仮面にもなんの反応もない、完全に終わったのだろう、今夜に関しては。
ふぅ、と軽く息を吐き出して、軽くこりをほぐすように体を動かした。
そして、視線を砦に向ける。
砦の被害は今のところそこまで大きくもなさそうだ、この後重労働が待っているということにはなりそうにもない。
自分が酔えないし酒盛りに参加はできないけど、食堂に行って腹ごしらえをしたいな、と思った。
なので、自分も食堂に移動することにした。
■ゼロ > とりあえず、食堂へと移動することにした。
食堂に近づくにつれて、楽しそうな声、ドンチャン騒ぎが聴こえてくる。
なんかすごい人数な気もしてきた……座る場所があるだろうか、という不安がちょっとよぎる。
それでも少年は、食堂の入口に立つことにした。
「うわぁ……。」
――――不安が的中したというべきなのだろうか。
すごい人数でどんちゃん騒ぎしている、休憩中の人とか当直まで読んでるんじゃないかこれという感じだ。
小さく呻いてしまうものの、それは仮面の中の声でありそのまま紛れてしまう。
酒を飲み、大笑いしている者。
泣いているもの、喧嘩してるもの。
ひどいどんちゃん騒ぎである。
あーあ、と軽くため息をこぼしつつ少年はとりあえずとばかりに、隅の方の空いている席を確保し。
受付で、少し重めの食事をもらうことにする。
さっきまで戦っていたので、ハラが減っているのもあるから。