2017/11/09 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
■ゼロ > 人間側が今、占領をしている状態のタナール砦
安心はできないだろうけれども、今は未だ襲われてはいない模様。
今日も交代制で夜の見張りの担当になった少年は、所定の位置に足を運ぶ。
今回の場所は……屋上の物見台であった、ここからはぐるりと周囲を見下ろすことができて目の良い者、夜目が利くものが良く配置される。
この時期は寒くなってくるので、人気のない場所でもあったりする。
少年は身につけている仮面の効果で夜も昼間と同じように見渡すことができるから配置された……と信じている。
交代の要因から状況を――――異常がないことを引き継いでから、少年も一度周囲を見回す。
とりあえず今のところ何かが蠢いたりとかしている様子はなさそうだ。
そして、基本見張りは二人一組だが……相方はどこにいるのだろう。
物見台はそう広くもないので、くるり、と見回してみる。
■ゼロ > 「………あれぇ?」
居ない模様。
基本的に二人一組であるはずだし、相方が誰かしらいるはずである。
しかし、いま現状ここには自分しかいなくて、連絡も来ていない。
一体どう言うことなのだろう。
ひとつの見落としで砦全体が危機になるしそれは命の危機とも直結するので、サボるとかは考えにくい。
考えにくいだけでないとは言い切れないのだけれども、それはともかく。
時間を間違えたのだろうか、しかし、交代の時に前任者は特に何も言っていなかったからおそらく間違いはない。
首をひねっていても仕方がないので、少年は周囲の警戒に意識を向けることにする。
優先するのは、任務であるから。
■ゼロ > その内来るかもしれないし、と考えればまあ気になることでもない。
なかに探しに降りてすれ違っても面白いことはないだろう、ならば任務をすればいいと考える。
冷たくなってきた風が吹いて周囲を、己の肉体を冷やしていく。
本格的な冬になると考えると、氷の属性の魔族が活性化するんだなと仮面の下で苦笑い。
冬に氷系の魔法はかなり厳しい、相乗効果で戦意も戦力も激減するんだろうなぁ、とか考える。
対策は暖かくする……は思いつくが、なにか魔法とかあるのだろうか。
魔法はてんでダメなので何というか魔術師のかけてくれる補助魔法に期待するしかないのだが。
今度誰かに聞いてみるのもいいな、と周囲の木々の間や、影になりそうなところ。
隠れるのに適した場所に視線を送りながら考える。
一人で警戒してると、ついつい思考に陥る。
独り言にならないだけましというやつだと思っておこう。
■ゼロ > しばらくの間一人で仕事をしてはいたものの特に誰か来るという様子もない。
もういいや、と相方のことは諦めることにして仕事に集中することにする。
一人なので、あちらに行ったりこちらに行ったりと大きく動くことにはなるだろうが、仕方がないだろう。
この日はこのまま少年が一人で警戒をすることになるだろう。
それでも、それなりに警戒はできるしそういった技術も覚えている。
何かあればすぐに対応することもできるから。
冷たい夜空の下で一人少年は砦の物見台で、魔族の襲撃を警戒していた。
ご案内:「タナール砦」からゼロさんが去りました。