2017/11/01 のログ
ご案内:「タナール砦」にリリシアさんが現れました。
■リリシア > (砦の奪還に成功――! その朗報が砦内を駆け巡り、砦から人間の大きな歓声が響き渡ってから数時間が経過した頃、その砦では小さな祭りが起こっていた。奪われていた砦を奪い返し、前線基地を確保。これにより国の安全はより強固なものとなった。 魔物側としては手痛い打撃であるが人間側としては前進である。
奪い、奪い返されが日常の砦。奪還したとしてもあとどの程度持つかもわからない。故に、その砦は常にピリピリと緊張感が漂うものであるが・・・奪還初日、となればちょっとした宴のようなものが催されていた。いつもいつも緊張を張り巡らせていては兵士も疲弊してしまう。こういった報酬、がなければやはり国の為、誰かの為、という目標を掲げていたとしても継続するのは難しいのだろう。
そして、そこは一際わいのわいの、という歓声が強い砦の食堂。そこに刀を携えたエルフの剣客も姿を見せていた。ちょうど近くを通りがかった為、傭兵として参戦したらしい。そして、見事砦を刀1つで斬り抜け、生き残り・・・こうしてこの宴に参加することを許されていた。
美味しいお酒も食事も振る舞われて、程よく酒が回ってくれば食堂に座り、名前も顔もよく知らない相手と酒を突き合わせて歓談に興じるか。その話の内容と言えば先程の戦でどんな相手と戦った、どの程度の魔物を倒した、といった戦明けの傭兵らしい話から、最近の国の事情やら、この宴で振る舞われた食事の話。そして・・・夜伽の話なんてものへと。戦で命を賭けた戦いの後だ。そういう気分になりやすいし、欲も高まるという。実際、私としても、お酒が入ってるのもあってそういうのも悪くない、っていう気分でもあったけれどちょっぴり相手はタイプじゃなくて。・・・笑顔でやんわりと相手の誘いを避けて、夜風に当たる、と言い訳をしてふらり、と外に出てみようか。)
――やっぱり、戦の後、っていうのは皆そういう気分になるものなのかしらね。
(かくいう自分もその身体はほんのり熱く。それはお酒だけの影響ではないことはなんとなく分かる。ただまぁ、好みじゃない相手とそういうコトをする程発情している訳でもなく。 ・・・好みな子がいたらちょっとつまみぐいしてみるのもいいかな、とは思うけれど。
そして、砦の外から適当にあたりを見渡してみればこんな宴の最中であったとしてもきちんと見回りをしてる騎士様もいて。――お勤め、ご苦労様です。 食堂から持ち込んだお酒を片手に何気なく砦から外を眺めてみようか。別にそういうのは私の仕事じゃないけれど、魔物の反撃がないか、なんてものをなんとなく観察しながら・・・。)