2017/10/06 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 取られて、取り返されて。
 タナール砦は今日も騒がしくて。今日は人間の勢力がここを制圧していた。
 三日と奪い続けていることができないことも侭あるこの砦。
 なんとか奪い返したはいいが、即効で補修に陣地再構築を行わなければならない。
 工兵が日夜の技術の粋を集めてものすごい勢いで修繕していく。
 壊れてもすぐ治せるように直しているとのことだが、言ってることがよくわからない。
 門外漢なのでとりあえず言われた通りに資材を運んで渡して移動して。
 一段落すれば、今度は入口で門番。

 タナール砦24時
 ~~最前線は眠らない~~

 眠気に任せてそんなちょっと変なものを考えてしまいそう。
 少年の仮面は暗視の力があるし、夜の門番はうってつけなのだそうだ。
 なので、よく立たされている。

 文句はないが、そろそろ、どこかに配属して欲しいと思う今日このごろ

ゼロ > 門番として立っている。
 門番として立ち尽くしている。
 時間も時間だから人の通りは少ないが、一番の目的は魔族への警戒だ。
 怪しい人影がないか、周囲をぐるりと警戒してみるものの特にそういった存在は見当たらない。
 まあ、魔族もいろいろいるから、空を飛んでいたり魔法で内部に侵入したりというのもあるだろう。
 神父様が結界を張るまでは安心はできないし、警戒をやめる気もない。

 鮮明に写る周囲の風景に何も怪しいところはなく。
 夜中に、こちらに向かって歩いてくる人影も見えぬ。
 近くで、設置型の松明がばちり、と火の粉を飛ばした音が聞こえた。

ゼロ > 今回は相方は無口らしい。
 自分から声をかける気も起きないので少年は静かにとなりに立ち尽くす。
 誰も来ない。
 周囲の警戒と、夜空を眺めているだけの時間となっていて。
 そして、しばらくすれば交代の要員がやってくる。

 よし、今日はもう終わりだ。
 少年は軽く息を吐き出して、歩き始める。
 食堂によって、食事をして、今日はもう休もう――――

ご案内:「タナール砦」からゼロさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にホウセンさんが現れました。
ホウセン > 王都から前線への物資運搬は、ほんの数日前に終わった。
魔族側に奪取された砦を奪回せんとする王国軍の動きに間に合い、攻勢の一助となったことは僥倖だった。
元々、兵員として送られてきたわけでもない隊商は、荷馬車が空になるとそそくさと前線を後にする。
何しろ魔族の勢力と接する地域だ。
人間なんて気紛れ一つでこの世から退場させられるような輩が、いつ現れても不思議ではないのだから。
ならば、輸送団を率いていた小さなシルエットが、尚もこの場に残っているのかといえば、物見遊山に類するのだろう。

「ふむ、一句詠みたくなる情景ではあるが…」

砦の魔族領側に面する城壁の天辺。
呟きが漏れたのは、物見の櫓の更にその上。
猫でも登るのに難儀しそうな勾配の付いた屋根の上。
見るとはなしに荒涼たる丘陵地帯を睥睨し、この地で流された血に思いを馳せる。

ホウセン > 何とかと煙は高いところが好きだというが、自己顕示欲の強さをして阿呆というのなら、この人外もご多聞に漏れない。
せめてもの救いは、世の中に対して斜に構えているのが格好良い等と認識するような感性は遠い昔に置き去りにしている為、砦一つを奪い合う為の争いを必要以上に悪し様に言わないところぐらいのものだ。
曰く、納得できはしないが理解は出来るし、波及効果で懐が潤うのであれば好きなようにやっていれば良いと。
嗜好品たる煙草を煙管で吸いつつ、北方帝国辺境由来の装束の袂に、互い違いに己の手を突っ込んで腕組み。

「魔族側の逆襲が始まるとして、そろそろ斥候の一つや二つは現れても良さそうなものじゃ。
 気が向いたら遊んでやるかのぅ。」

人間でも魔族でもない妖仙は、どちらかといえば人間贔屓である。
人がこの上なく愛おしいという前向きな要素はなく、どことなく利害がぶつかる魔族に好印象を抱いていないという後ろ向きな理由で。
贔屓の度合いは、暇つぶしになりそうなら、ついでに魔族側の出鼻を挫くという嫌がらせを施してやろうかという微妙なライン。