2017/10/01 のログ
ご案内:「タナール砦」にパルフェさんが現れました。
パルフェ > ロザリアと名乗る吸血鬼と会ってから魔族の国を色々と調べ回っていた。
気を利かせてくれたのか比較的に話が通じ合う魔族達の居る地域、そこに送られていたのだ。
魔王を崇拝する暗黒神官という立場さえ伝えれば、それなりの安全も保障してくれる。
だからこそ、何とか情報収集とかも可能であった。

そうはいっても分かった事はそう多くはないが、参考にはなるものだった。
魔王でも人間の国で堂々と名乗る者は少ない、それを知られている魔王の名前を教えて貰った。
後はその魔王を探すだけとなっている。
とはいっても声を聞いただけで思い出せるのか分からない、姿をはっきりと見ていないという不安は付き纏う。

そういった魔王は、大体は人間の国に居る。
気紛れか、何かあるのか、目的とかは分からないけれど。
自分が助けられたのは人間の国だ、理由はどうあれ探すならば結局はあちらへと行かなければならなくなった。

自分の今居るのは魔族の国、遠目に見えてきた砦を前に溜息が零れる。

パルフェ > 「取り敢えず、あちらに行ったらまた情報を集めないといけないのだ。
安全そうな場所よりも、寧ろ人間の多そうな危険そうな場所…」

呟き考え込んだまま砦への距離を縮めてゆく。
簡単に浮かぶのはやはり王都、後は港湾都市とか神聖都市とかその程度だ。
自分も人間とはいえ地域の知識は豊かではなかった。
先ずは砦を抜けて一番近い村か街を探そう、そこからまた考えれば良い。

パルフェ > 考えなければいけないのは行き先ばかりではなかった。
いざ魔王様に出会えたとしても、言葉だけで僕としてくれる訳がない。
加護の術式という手札の一つはロザリアにも教えてしまった。
だが、それだけの手札だけで難を逃れたのはある意味幸いだったかもしれない。
自分にはもう一枚の手札が残っているのだ。

出来ればどちらも魔王様だけに捧げたくはあったのだけれど状況が状況だっただけに仕方が無かった。
とか考えている内に砦との距離は結構縮まってしまっている。
今は人間側だろうか?魔族側だろうか?
自分としては魔族側であってくれると…寧ろ魔王様が気紛れに落とした直後とかであれば尚更良いのだが、そう都合良くはいかないだろう。

ご案内:「タナール砦」にフェゴールさんが現れました。
フェゴール > (ともあれ、その都合の良い思いは。本当に単なる偶然でそうなっていた所である。魔力の砲撃から発生した硝煙と破壊の後に。浮遊しつつ立つ少女。片手に短機関銃、片手にライフル。少し眠たげな目で何を見るともなく周囲を見下ろす少女。)

『……あんまり偏ってもいけないしな。
偶には、仕事もすべき……か。』

(ふわりと地面に降り立つ。破壊されつくした周囲とは不釣合いに、本人は傷1つ、汚れの一つもない)

パルフェ > 世の中は都合良くはいかないもの、そう言い聞かせていた直後の事だった。
砦の様子が確りと見える距離へと辿り着いた、その目に見えた光景は予想していたのとは別物。
占領をし守っているという状況ではなく、守っていたところを蹂躙された破壊の後。
だからこそか、以前の様に物陰に隠れて距離を計るという行動が取れなかった。

砦を前にして呆然と突っ立ってしまう、その姿を相手に見せてしまうだろう。

「ま、まさか……まさか…」

こんな事を行える存在なんて、自分の知る限りは一つしかない。
感じた事のない感情を胸に、ただただこちらもその相手を今は見詰めているだけで。

フェゴール > 『ふむ……やはり単独で動くのは、単純な戦闘力は高まるが。
数を潰す能力はどうしても落ちているな。』

(右手の短機関銃を転送し消す。そのまま銃剣が先についた自動小銃を両手で構えると。単純な作業のように照準を合わせる。)

『こうして、余しが出る。』

(呟けば、警告も無しに。一瞬で氷結をもたらす魔力の銃弾を。こちらを見つめる少女の眉間目がけて放った。破壊ではなく停止を齎す魔弾。)

パルフェ > 目の前の存在の呟きにその意味を察する事が出来ない。
砦は壊滅状態でもう誰も残っていない様に自分には見えていたから。
だけど、その次の行動で意味を察した。
目の前の相手に自分が敵として映っているのだと。

「ま、待って欲しいのだ、わたしは……!」

私は敵じゃない。相手に伝え様とした言葉を向ける事は叶わなかった。
警戒の一つもしていれば効果を若干弱める程度は出来た筈なのに、相手が何者かを知った時点でそれは出来なかったのだ。