2017/09/22 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
■ゼロ > 「ぉああああっ!」
少年が雄叫びとともにナイフで殴りつければ、魔族は吹き飛び、動かなくなる。
これが、おそらくこの砦に……少年が任された区域に巣食う最後の魔族だろう。
ほかの場所からも、同僚の奪還成功の声。
いま、再度タナール砦は人間の陣地として奪還することとなる。
ふう、と溜息をつくまもなく点呼とダメージチェック。
怪我が少なければすぐに次の仕事が発生するのだ。
それはつまり……物資の搬入と、壊れた砦の補修。
補修に関しては補修部隊が来るまでの間の応急的なものである。
まずは食事処をきれいにして、見張りを立てて。
すぐに休めないのが兵士というものだ。
とはいえ、綺麗になった食堂で酒盛りを始めるのもいる。
酔える奴らは羨ましいものだと、仮面の下で少年は思う。
■ゼロ > 「まあ……当面の危機は去った……はずだし。」
大丈夫といえば大丈夫なのかもしれないが、危機感薄すぎやしませんかねと、少年は仮面の下で密やかにつぶやく。
当然酒盛りしてる彼らの耳には届いてはいないだろう。
入口で立ち尽くしても仕方ないし、食料搬入の邪魔になるのでとりあえず移動することにした。
そういえば、と思い出す。
この砦に地下牢が有り、魔族が支配してる時は人をここに押し込めて拷問だのなんだのをすることが多い。
もしかしたら、誰かいるかもしれないと思い立ち、少年は地下に移動してみることにする。
まあ、ほかの部隊もいたし、誰か捕まっていても解放されてるんじゃないだろうかと言う気もしなくもない。
とりあえず、散策がてらという所。
ご飯にしたくても、彼らがいっぱいで食べるところないし。
■ゼロ > カツン、カツンと、グリーブ鳴らし、階段を下る。
徐々に黴臭くなる空気、牢屋という場所な時点である程度察しないといけないのだろう。
地下は、まだ解放されたばかりで明かりも点っていないが、少年の仮面はそんな闇の中でも昼間のように周囲を見渡せる。
まずは明かりをと、思ったが……松明が無い。
そりゃそうだ、何年も持つわけでもないし、魔法的な明かりがあれば一発だけど。
こんなすぐ壊されるところに魔法的な明かりを入れるとは思えない。
魔術師がいればまあそこはなんとかなるんだろうけれども。
「だれかいませんかー?」
くぐもった少年の声が、牢屋に響き渡る。
返答を期待せずに言葉を放ち、牢屋の中を進んでいく。
とりあえず一番奥まで行って戻って、階段まで戻ったら、次どこに行くか考えよう。
食堂に戻るのもいいかも?
でも、酒盛りはそんなすぐには終わらないだろうしなぁ、と。
かつん、こつんと、石畳を踏みしめる音だけが響く
■ゼロ > 一番奥まで到着してしまった。
そして、結果、何もない。
とりあえず、少年はもどることにした。
酒盛りも終わっているか、落ち着いていることだろう。
少年はそんなふうに思いながら、戻り。
階段を上り、食堂へいって。
食事をして、今日を終えるのだろう。
ご案内:「タナール砦」からゼロさんが去りました。