2017/08/31 のログ
ご案内:「タナール砦」にタマモさんが現れました。
タマモ > ふらりと少女が姿を現わしたのは、タナール砦から魔族の国側の土地からであった。
今日も暑いからだろう、手にした扇子を扇ぎながら歩いている。
ただ、見知った者ならば少しばかりの違和感を、少女から感じるだろうか?

まぁ、大した事ではない、不完全燃焼だったのだ。
元々の目的は、力を解放した時の己の実力を計る事。
そこで目を付けたのが、魔族の国にいる魔王だった。
この近辺に関しては、式の一体が色々と探りを入れている。
有名どころはさすがに事を起こすと後が面倒と、実力はありながらも何かあったところで話が広まりそうもない相手を選んだ。
…が、そんな相手でも、結果は一方的で終わり、こうして帰路に付いた。

「ふむ…間隔を広くした分、力は大きくなるが、持続時間に難ありじゃのぅ」

はふん、溜息を一つ吐き、ぼそりと呟く。
解放した力も今はまた抑えているが、前の通り不完全燃焼が災いし、少々抑えが利かない状態だ。

タマモ > さて、そういえば、今はどちらがここを占領しているのだろう?
近付いてくる砦を前に、歩きながら軽く考える仕草。
自分としては、どちらでも良いのだが、帰る邪魔だけは遠慮願いたいが…さてはて?
とはいえ、堂々と砦を素通り、それを許すかどうかは疑問だ。

もっとも、それはそれで、今の少女にとっては良い口実となる。
主に、気晴らしの意味で。
少しでも気に入らない態度を示したならば、多分、手が出るだろう。
相手からしてみれば、いい迷惑ではありそうだ。

タマモ > 「………はて?」

少々疑問に感じていたが、砦まで辿り着いて首を傾げた。
いつもなら、誰かしら居ると思っていたのだが…どうやら、今日はどちらも居ないらしい。
前に自分がどちらも追っ払った、とかやったが、他に誰かやったのだろうか?

何事も無く、事が進められるならば、それに越した事はないだろう。
珍しく人気の無い砦を、少女は抜け、王都へと向かって行った。

ご案内:「タナール砦」からタマモさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にロザリアさんが現れました。
ロザリア >  
「──珍しいな、双方撤退したか…?」

人間の国へと赴いた帰路
偶にはと境界にある砦を覗きに来てみれば何の気配も感じられない

妙に思って内部を徘徊してみると文字通り蛻の殻であった

少し前までは人間達が占拠していた記憶があったのだが

ロザリア >  
ふわりと外へと飛び、砦壁へと腰かける
間もなく日も沈む頃か

「…放っておいても暇な魔王どもか、人間の騎士達が占拠に来るであろうが──」

人間達に渡すのは面白くない
魔王どもの手が遅れているのであれば、と

「蛻の殻は、埋めておくか」

細い指をくるくると躍らせる

すると砦の内部、外周にいくつもの闇色の魔法陣が浮かび上がり、
スケルトン、グール、下級のデーモン等がうぞうぞと溢れ出す

「他の魔王が現れたなら退くがよい。
 人間が現れたなら──殺せ」

さしたる知能があるわけでもない低レベルのアンデッドや悪魔ではあるが、
人間達に何の抵抗もなく砦を明け渡すよりは面白いだろう

ロザリア >  
「…砦であるからな、司令塔くらいは置いてゆくか」

再び指を踊らせれば砦の屋上に巨大な陣が現れる
そこから迫り出すように現れたのは──巨大な槌を持った一つ目の巨獣
魔物と呼ばれる中でも知能が高く…人間の性別を認識し繁殖行動を行おうとする

「入り込んだ人間は好きにして構わぬぞ。
 ただし他の魔王が訪れたなら早々に空け渡すのだ。
 迎え撃つのはあちらから来る人間だけでよい」

言いながら指し示す方向は、人間の国
単眼の巨獣は声はなくとも頷くと、砦の中へとその巨躯を隠す

有象無象の魔物や不死者もこれで多少は統率が効くだろう

ロザリア >  
「──まぁ、これでよかろう。
 無人の砦など虎の張子と変わらぬからな、くく」

ドレスの開いた背からばさりと翼を出現させ、
すっかり夜の更けた魔族の国へと飛び去っていった

ご案内:「タナール砦」からロザリアさんが去りました。