2017/07/19 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 今、街ではお祭りをしているらしい。
 らしい、というのは実際に見に行っていないから。
 同僚たちの言葉を聞いているだけだから。
 理由は簡単である、こんな時だからこそ、守りを警戒を厳にしないといけないものなのだ。
 とはいえ、同僚たちは言祝ぎ、酒を酌み交わしてなんかすっごい抜けている。
 酒の飲めない身であるから、その酒宴には交じることなく、物見台に立ち、夜の周囲を警戒している。

 王城が解放されてるとか。
 街中がお祝いムードで美味しい食事が振舞われてるとか。

 そんな、色々な情報が流れてきて楽しそうだと思う。
 そういうものを見てみたいという好奇心をどこかへ放り捨てて。
 少年は砦の外をじぃ、と警戒する。
 最近は魔族はちょっかい程度の攻撃ばかりであり、いつ大掛かりな戦闘があるかもわからないし。

ゼロ > 攻勢はない方がいい、しかし、魔族は魔族……会話の成り立つ種族ではない。
 外交とかでなんとかなるものではないし。見つけたら倒せと言われるような存在である。
 それが、最近の静けさである。
 軍略とかそういうのに疎い自分だが、何かしら薄ら寒いものを感じる。
 何かあるのではないかと考えてしまう。しかし……情報が少ないし、自分の知っていることもまた少ない。
 だからこそ、今できることとして少年は見張り台で周囲を警戒するしかできない。

 砦の周囲を見回し、宵闇を眺める。
 仮面のおかげで周囲は昼間のように綺麗に見えて、今のところの不審者は見受けられない。

ゼロ > 生温い風が吹く。
 昼間の暑さが和らいでいるのだが、まだまだだ。
 まあ、これからどんどん暑くなっていくのだろうなぁ、と思考がそれる。
 軽く息を吐き出して、周囲を見回し、誰もいないことを確認してから、水袋から水を一口、生温い水でも、喉の渇きは潤う。
 少年はもう一口水を飲んでから、水袋の口を閉じて、仮面をかぶりなおす。
 水を飲んだと同時に視界に入った今日の月。今宵も月は綺麗で、周囲を煌々と照らしている。
 良い月だな、とそんな風に嘯いて、傾く月から視線を外す。

 ふとすれば、やってくるのは交代の要員。
 ああ、もうそんな時間か、と思えば少年は、周囲の状況を説明してから、降りることにする。
 とりあえず食事して、休むことにしよう。

ご案内:「タナール砦」からゼロさんが去りました。