2017/06/03 のログ
ご案内:「タナール砦」にリリシアさんが現れました。
■リリシア > (砦の中に充満するのは最早目に見える程濃くなった桃色の淫気。つん、と鼻をつくのはむせ返りそうな程に濃い淫臭。そんな明らかな異常事態・・・それが現在のタナール砦の有様であった。
砦を歩き、辺りを見渡せばあちらこちらで見受けられるのは男女の情事。所によっては同性や魔物と交わっているものさえいる始末。その誰も彼もがそのことに違和感を覚えていないどころか、皆・・・嬉しそう、楽しそうなのだ。気持ちいいことが好き、楽しい、幸せ。だから、交わる。快楽を貪る。まるでそんなことで頭が一杯になり、良識や常識といったものを溶かされてしまったかのよう・・・いや、事実溶かされているのだろう。
現在の状況は恐らく、ではあるのだが淫魔 もしくは夢魔・・・そういった類の魔物による干渉であるだろう。単なる遊戯であるのか、それとも砦攻略としてこういった精神攻撃を仕掛けてきたのか・・・それはわからないのがとにかくそれはあまりにも強力に、有効に作用した。現状砦で正常な意識を保てているものはどれほどいるのか・・・とりあえず現状脱出する為に外を目指しているがその最中に鉢合わせした男性3人は全員正常な意識を失っているようで襲いかかってきたので峰打ちで昏倒させた。)
これ・・・本当にまずい、状態だわ・・・。
(マントで口元と鼻を押さえ、淫気を吸収するのを防ぎつつ外を目指す。淫気が濃くなる前に気がついて本当に助かった。もしあと僅かでも気がつくのが遅れれば私も彼らと同じように淫気に酔い、乱れ落ちていただろう。もとよりこの手の精神干渉には弱い性質である。それはもうあっさりと堕ちていただろう。けれど、わずかであっても気がつくのが早かったが為に淫気を吸うのを抑え、現状は意識を保てている。
しかし、それもいつまで持つのやら。ふと気を抜けば服を脱ぎ、自身を慰め、快楽を貪りたくなる欲望に負けそうだし、交わっている男女を見かければ 羨ましい なんて感情が湧き上がったりもする。正直・・・限界は近いであろう。本当であれば、術者である淫魔を探し出し討伐するべきなのだろうけれど・・・生憎そんな余裕はない。今できるのは、この淫気に飲まれる前に一刻も早く脱出し、体勢を立て直す事であろう。
今、この砦の中に味方なんていないだろう。今や砦を守っていた良識ある兵士さえも淫欲に溺れた暴徒と化しているのだから。だから・・・振り返らずに外を目指す。ここに彼らを捨て置くのは心苦しいけれど・・・今の私には、何も出来ない。今の私にできるのは、彼らの中の一人とならないよう、ここを脱出することだけだろう。)
ご案内:「タナール砦」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > こりゃ……最低最悪だなぁ、ヲイ!!
(冒険者ギルドに緊急で入った依頼。タナール砦にて何か大きな異変があり、それを早急に調査、解決して欲しいという内容の依頼。
大抵緊急依頼というのはヤバ事の確立が高いのだが。少女はその依頼を受けた。
なにせ呪いでフタナリになって以来、信用も何もかも地に落ちたのだ。
ならばどんな依頼でも受け、再度評判を高めるしかない。そう思ってのことだったが……)
えぇい!! 近づくなクソタレ!!
(いざ砦の中に入れば、そこは見事に地獄絵図。淫気が充満し、誰も彼もが大乱交。少女の姿を認めれば、すぐさま魔物と男が寄って来たが、それを手裏剣の腹で叩きのめし、少女は奥へと進む。
おそらくは、性質の悪い淫魔か夢魔の仕業。魔族と人の間にて生きる少女だが、これは少し度が過ぎる。
なんとか状況解決をしたいところだが……あまりの淫気に、発情の呪いが効力を増していく。相乗効果により身体が一気に火照るが、意地だけで砦の中を進んでいく)
くっ……なんと、か。せめて……協力者でも、いれば……。
(足取りは徐々にだが、確実に重くなっていく。曲がり角を曲がる。また男たち。今度は二人組で襲い掛かってくるが、それを二連蹴りで吹き飛ばし、更に、更に奥へ。呼吸は乱れ、意識に靄がかかっていく)
■リリシア > (マントで鼻と口を覆い、可能な限り淫気の吸収を抑えながら外へ、外へ、外へ。ひたすら外を目指す。
こんな状態の砦に居残るなんてとてもできない。このマントを外してしまえば快楽狂いの色情狂のエルフが一匹できあがるのは簡単に想像できる。・・・それはごめんだ。別に、そういうコト、は嫌いではないけれどそれに狂って廃人になるのは勘弁願う所である。)
とにかく・・・外へ。後のコトは後で考えるしかないわ・・・。
(マントを強く抑えながら、刀も強く握りしめ、意識を張り詰めながら外を目指す。 ――そんな中音が響く。この砦の中を走る足音だ。何やら争っているような音もともに聞こえるけれど・・・こんな状態の砦の中だ。味方、というコトは考えにくい。音の方向的に・・・次の曲がり角の先、といった所か。)
・・・先生で腹に捩じ込んで意識を刈り取る。
(これしかないだろう。淫気に蝕まれ、力も普段より入らないが、それでもこれが一番可能性がある 先に進む手段 だ。 ――その曲がり角にいる少女がまさか自分と同じように 未だ意識を保っている少女 であることなど考えもせず、曲がり角に足音が近づいてきた頃・・・その腹をめがけて、勢い良く刀の柄をその腹に捩じ込んで意識を刈り取ろうと)
■セイン=ディバン > (冒険者の勘、そして、淫気の濃い方向へと向かい足を進めていく。発生源さえ潰せば、あとは砦の中を換気するだけで状況は終了する。
とはいえ、それはつまり、自身の身体への負担も増加していくということであり)
く、そ……たかだか、こんなことで……退いてられっか、よおぉぉ……。
(言葉は勇敢だが、身体の火照りはもはや無視できないレベルにまで昂ぶっていた。小物入れから覚醒・気付け作用のあるタブレットを取り出し、一気に噛み砕く。同時に。何かが首筋にぞわり、と。少女の持つ、生存本能スキルが何かを訴えかけているのだが……頭にかかった靄のせいで、少女はそれを知覚できずにいる)
……もう……あと、ちょっとか。数百メートル……くらい。
なんとか、ソッコーで片付けて……。
(おおよその距離感覚で、発生源が近いことを推測する少女。待ち伏せなど考えもしない。当然といえば当然だ。今ここにいるのは、精に狂った砦の住人たち、としか思っていないのだから。
しかして、曲がり角を曲がるか否か、というタイミング。そのタイミングで、死角から刀の柄が飛び出してくれば……)
!? ど、た、った……!! 野郎、上等だ。そんなにハメたけりゃ壁の穴にでも突っ込んでやがれ!!
……って、お、女? しかもエルフ……?
(本当にギリギリのタイミング。構えた大手裏剣の先端でもってその刀の柄を弾き、バックステップで距離を取る。
そのまま手裏剣投擲の構えを取って相手を見れば……。そこで少女は動きを止める事になる。少女の予想では、気に中てられた男の狼藉かと思ったのだが。目の前にいたのは、エルフの女性。
小柄ではあるが、なかなか魅力的なスタイルの美人さんだったからだ)
■リリシア > (彼は奥へ。少女は外へ。向かう先が交差しているならば、途中で鉢合わせになるのはある種当然であるか。
彼は大本である発生源を討伐しようとしているようであるが、こちらから言わせればそんなことよりまず脱出を、という判断である。そもそも、この手の精神干渉系の魔術とは相性が悪いのだ。此度の大本とは天敵と言っていい程相性が悪い相手であるのは想像に硬くない。ならば・・・逃げるしか手はない。ロクな装備すらないのだ。大本の前に立った所で魅了や洗脳系の魔法にあてられて戦闘不能になるのはわかりきった未来である。
そして・・・曲がり角を曲がった先、その足音の主に対して勢い良く柄を突き出した。幾ら力が入らないとはいっても、理性を失っているだろう相手に防がれたのは驚きであったが・・・。)
急いでるの。そこを・・・どいて。
(剣の柄を相手に向け、臨戦態勢へ。何やら今までの相手とはどこか様子が異なるようにも見えるけれど・・・彼女と同じように少女も余裕がないのである。立ちふさがる相手はすべて敵。彼女と同様に少女も淫気にあてられて難しいコトは考えられない状態だ。だから少女はそう定義した。難しいことは考えない。最早常識のあるまともな人間なんていないのだから・・・立ちふさがる相手はすべて敵。だから倒す。
もし、彼が冒険者の事情に精通しているのであればもしかしたら聞いたことがあるかもしれない。エルフでありながら魔法に頼らず刀に傾倒した変わり者。普段は穏やかであるものの、刀を握って戦場に出ればまるで怪我や死を恐れないかのように突撃し、敵を斬って回るバーサーカー。 その噂の張本人が、今貴方の目の前にある。 ・・・難しいことは考えられないからといってすべてを敵と定義する辺り、その異名は正しいといえるか。)
■セイン=ディバン > (互いの目的が正反対である以上、ルート取りによってはこの様に遭遇することになったのは必定であったといえるであろう。
問題点は、互いに目的が反対でありながら、臨戦態勢の状態で出会ってしまったということ。
少女としては、争うつもりも無いが、相手はどうにも戦闘準備は整っているようであり。ぼやけた思考で、さぁどうしたものか、と考える)
……なんだ、まだ、真っ当なヤツもいたのか……。
ってか、アンタ、もしかして『リリシア』さんじゃないか?
……なぁ、頼みがあるんだが、この状況を解決するのに協力してくれないか? アンタが噂どおりの実力なら、百人力なんだが……。
(相手が戦闘状態である以上、おいそれと構えを解く訳にもいかない。とはいえ……。少女は相手の姿と特徴から、記憶の彼方にある情報を引きずり出した。
エルフであり、カタナという特徴的な武器を持つ女性。もしや、と思い、名を呼びかけてみる。
もしも相手が噂の通りの女性なら、実力は確かなはず。前衛として協力してもらえたのなら、これ以上無い戦力である。
とはいえ……少女もこうして立ち止まり、会話している間にも、淫気は身体を蝕んでいる。そう。今すぐにでもこの女性に襲い掛かってもおかしくない程蝕まれているのである)
■リリシア > ・・・貴方、私の名前を知っているの?
まぁ、いいわ。私は外に行きたいの。立ちふさがるなら・・・倒すだけよ。
(彼の協力要請は少女には届かない。彼の目的は元凶の排除。少女の目的は砦からの脱出。この状況をどうにかしたい、という意思こそ同じであるものの目的はすれ違っているのである。もとより、少女は元凶を自分でどうにかできる、とは思っていない。彼は装備を整えてきたのかもしれないが、少女はその手の対策なんて何もしておらず、そもそもこの手の術は天敵に近い相手である。まずは装備を整えて出直さなければ勝負にすらならないのを他でもない自分がわかっている。
そして、何より・・・最早少女も限界なのだ。彼は異常が起きてから砦に入ったのだろう。しかし、少女は異常が起こる前から砦にいたのだ。いくら淫気を吸い込むのを抑えていたからといってもたかがマントである。多少は吸い込んでいるし、その影響で下着は最早ぐっしょりと濡れているのも感じている。彼の目が良ければ、太腿をつー・・・と滴る体液さえ見えるか。そんな状態である。理性なんて落ちる寸前であるし、ただ最後の一線で必死に踏みとどまっているだけなのだ。相手の言葉を正しく理解するだけの理性があるかどうかは・・・怪しい所である。ただ1つ、わかっていることはといえば・・・少女にとって、彼は敵と認識されている。ここを脱出する為に立ちふさがる敵と。それだけははっきりと向けられる敵意で彼にも認識できるだろうか。)
だから・・・そこを、どいて!
(地面を甲高く蹴りぬき、一気に距離を詰め肉薄する。眼前の敵を排除する為に、最早理性は蕩け落ちる寸前であるならば、難しいことは考えず、ただひたすらに力を込め、刀の鞘でその胴を打ち払おうか。
――そんな二人の少女が争う音が再び鳴り始めれば相手を得ていない男達や魔物達がこちらに向かってくるだろう。ひたり、ひたりと這いよるような足音と共に自身の欲望の捌け口を得る為に。その足音に・・・二人の少女は気づくことができるだろうか。)
■セイン=ディバン > そりゃ、ま。ちと有名だよ、アンタ。
……あ~、そうなるか。……なぁ、どうしてもムリか? アンタとオレとなら、事態を最速で解決できるハズなんだ……。
(少女の提案は、あっさりと拒否される。とはいえ、少女も相手の事情を分からない訳でもない。なにせ状況が状況だ。その上、あくまでも発生源をなんとかできる、というのは少女の推測でしかない。
根拠無き懇願では、女性は動かない。更に言えば、少女も女性も限界は近い。こうしてただただ立ち止まっていても、状況は好転しないどころか、悪化するのみだ。
そんな中。それでも女性への協力を要請し続ける少女だったが……)
っ……!! 問答無用かよ、この分からず屋!!
(瞬間。肉薄する相手。脳内の沈黙していた思考が、一気に展開し転回する。両足で地を蹴り、飛び込んでくる女性の背を転がるように回避する。少女の肉体が男のままだったらできなかった軽業だ。この瞬間だけは、肉体の変異に感謝した。そのまま振り返り、女性へと構えるが……)
!! ……伏せろ、リリシアさん!!
(視界に入った。複数の魔物と、男たち。今正に、目の前の女性へと襲いかかろうとしていたそいつ等に、少女は懐から何かを取り出し、投げつける。取り出した……銃の弾丸は。女性が少女の言葉に従い、伏せたのならば。見事に男たちや魔物の眉間に当り、昏倒させるに至るであろう。
しかし、女性からは見えるだろうか。反対側、少女の背後からも男たちや魔物等が迫ってきており。
その目の前で……力尽きるように、少女が膝を折るのが。そう。どうやら、先に少女が限界を迎えたらしく。その場で倒れた少女は、呼吸も荒く……衣服の上から、自慰を始めてしまう)
に……げ、ろ……。リリシア、さん……!!
(協力を得れないのならば。せめてアナタだけでも逃げろ。少女は、切れ切れの息でそう言う)