2017/05/22 のログ
ご案内:「タナール砦」にエズラさんが現れました。
エズラ > 戦線は膠着状態に陥っていた。
連日の異常気象による暑さに加え、双方の戦力が拮抗しているせいで、一進一退の攻防に誰もが疲れていた。
現在、砦は側の手にあり、正規軍の駐屯地の周囲に、傭兵団のテントが十重二十重に林立していた。
今夜は月明かりが差す静かな夜――少なくとも今は、夜襲の気配は感じられない。

「……やれやれ、こういう雰囲気は好きじゃないぜ――」

傭兵団のキャンプの一角、歩哨として見張りにつく男。
もう間もなく交代の時間である。
街から従軍してきた娼婦達の集まるテントの方を恨めしそうに眺めながら、放り出された丸太の上に腰かけている。
さて、今夜はどのテントにしけ込もうか――そんなことを考えつつも、その視線は注意深く敵陣へ向けられていた。

エズラ > やがて、交代要員が訪れる。
二言三言、会話を交わした後、男は歩哨の場を去っていく。
その背中は、心なしか嬉しそうなものであったらしい――

ご案内:「タナール砦」からエズラさんが去りました。