2017/05/09 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 砦の入口で、警戒している傭兵。
 あれやこれや、と指揮をしている指揮官。
 砦の構築は順調のようだ、今現在は砦は人間たちの陣地として機能し、彼らはそこを起点にするための準備を行う。
 物資を運び、壊れたところを補修し、周囲に斥候を放ち安全を確認する。
 少年は未だ部隊を決めてもらえずにいた。
 それでも、出来ることがあるので、物資を運び、所定の場所に置く。
 人より筋力と体力があるからできることであろう。
 将軍も、伝令もない。
 軍隊と言う物の人事というのはそんなに面倒くさいものなのだろうか。
 訓練兵は、考えながら、食料庫に持ってきた樽を二つ置く。
 中身は酒だ。

 酒は皆に振舞う以外に消毒とかにも使えるので案外多く必要なのだ。
 食料庫の中にいっぱいになった食料を確認し、少年は一旦食事にしようと、食堂の方に顔を出すことにする。

ゼロ > 食堂はいつも盛況だ。
 交代制だから食事を食べる時間がずれてしまうのは仕方がない事だ。
 見張りが終わって来た者、今回の戦で帰ってきた者。
 非番で、酒を飲みに来た者などと、色々と賑わっている。
 みんな楽しそうである、此処が戦地だからこそ、楽しめるときに全力で楽しんでいるようにも見える。
 自分もそう有りたいものだと思うが、酒は飲んでも酔えないので、酒はなし。
 何時ものように、食堂のおっちゃんに、山盛りの食事を頼む。
 酒が飲めない分食事を楽しもうと思うのだ。

 少しぐらいいいよね?
 バレたら怒られるかもしれない。
 でも、ごはんおいしいのでやめられません。

ゼロ > 食を楽しむといってもそれを誰かと共有することは基本的にない。
 理由は、仮面をつけているから。
 物珍しそうに見られることもあるが、基本的に誰かから声をかけられることはない。
 故に、自分から話しかけなければ相手から来るわけでもないし、傭兵たちは基本的に気の合う仲間同士で酒を飲んでバカ騒ぎをする。
 酒も飲まないとなると、孤立するのは当然のことで。

 なので、何時ものように食堂の端っこの席に腰をかけ、一人でもそもそと食事を取る。
 食事をしている間も、仮面は外さない、仮面を少しだけずらし上げて、ひとりでもしゃぁ、と食べるのだ。
 一人で静かに好きなものを心行くまで食べる。

 とても、美味しいです(棒)

ゼロ > しばしの悦楽。
 ご飯美味しかったですご馳走様。
 ひとり静かに手を合わせて、食事は終了。
 さて、そろそろ交代の時間にもなるだろうし、少年は口元を拭いてから仮面を装着した。
 それから立ち上がり、空になった器とトレイを洗い場に入れる。
 未だ酒を飲んでわいわい楽しそうにしている男たちの法を見てから入口に。
 このあとは確か……入口での見張りだったか。
 そうなると、とまだ肌寒くなるので、防寒具替わりのマントを取りに部屋に移動し、マントを手にして入口の門番と交代する。

 近くに有る松明の残量を確認し、新たな薪を放り込んで、宵闇の方に視線を向ける。
 仮面の性能ののおかげで夜でも昼間と同じように見えるのはとても便利だなと、いつも思う。

ゼロ > 門番というのは案外重要なポジションである。
 外から来る『誰』かと最初に接触する必要があるからである。
 それが、味方なのか、外敵なのか、それらを素早く判断する必要もある。
 少年は最近良くここに来ている。
 理由は敵か味方かの判断を早くしたいから。
 こういうのは、知識と場馴れが必要だと思う。
 
 味方に変装した敵というのもいるのだろう。
 魔族は狡猾とも学んでいる、今、見習いの自分だから失敗を恐れずに行ける。
 まあ、致命的な失敗でなければの話ではあろうけれど。
 致命的なことになる前に、少しでも経験を積みたい。
 そういえば、今日の相方はどうしたのだろう。
 まだ来ていない。
 酒でも飲んでいるのか、寝ているのか。
 別の意味で寝ているとか……だったら一発殴ってもいい気がする。
 とりあえずは、一人でも門番していよう。