2017/01/11 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼロさんが現れました。
ゼロ > タナール砦
 魔族の進行を食い止めるための最前線と呼ばれている場所で、それゆえに激しい奪い合いが続いている。
 今はなんとか人類の手に有り、防衛線が貼られている。
 奪還されたその場所には、何かを探すように砦の中を歩く仮面の人影。
 傭兵として雇われ、奪還戦に参加した後契約期間の残っている間、ここで待機を言い渡された。
 魔族が再度ここに侵攻してくる可能性を考えてのものだ。
 兵士が足りないということなのだろう、そして、ここでの待機は自分にとって都合が良かった。

「居ると、いいんだけど。」

 ポツリと仮面の下で呟く言葉。
 こういう最前線には優秀な魔導師が多くいるはずだ、彼ら自身が無理でも、彼らの師匠や友人そう言う伝手もある。
 自分に掛けられた、『あれ』の解除。

 それが仮面[zero]の目的。
 魔術師はその火力故に大事にされているし、兵士用の休憩所ではなく、もっといい場所にいるのだろうか。
 そんなふうに考えながら、砦の中を仮面は歩く。

ゼロ > 「…………………?」

 ふと、足を止めた。
 砦というものは防衛的な意味もあるから、通路はどれも似たようなもの。
 迷宮に近い構造をしているようなものだ。
 本来はそこにいる人間はいろいろ回って記憶しているだろうが、自分は急遽組み入れられた傭兵。
 ついでに言えば、奪ったり奪われたりで内装を修復したり、増築したり改築したりで、色々と手が加わっている。
 なので、前の地図はあてにならない場合が多い。
 何が言いたいかということを3行にまとめます。

 状況:まいご、以上。

 三行すら必要ない説明ならないじょうきょう。
 人を捕まえて聞こうとしても、だいたい眠っている。
 交代で起きているのは歩哨とか見張りとかだから、だいたい外。
 食堂とかなら、未だ居るのだろうけれど……場所がわからない。
 おおうやっちまった的な状況で、後頭部をポリポリ掻いた。

ゼロ > とりあえず、動くことにしよう。
 ここでぼうっとしていても、何も変わらない。
 どこかに向かい歩けば運がよければ、目的地に着けるだろう。
 最悪、誰かに会うことができるだろうし、来た道は覚えているはず。
 本気で無理だと思えば戻ればいいし、外に出れば、入口からなら自分の休憩部屋の場所はわかる。
 うむそうしよう、一人で意気込んで十字路を見回す。
 たしか、左手の法則とかあったな、と思い出して左手に寄り、壁に沿って歩き始める。

 途中の道に見える扉にプレートはない。
 しかし、迂闊に入るわけにはいかないし、疲れて寝ている仲間を迷子になったと起こすのも偲びない。
 そも、ここが、仮眠室かどうかもわからないし、もっと重要な部屋だったら大変だ。
 傭兵ゆえに、自分から入れる部屋は制限が多い。
 ぐぬぬ、と扉を眺めて睨んでも仕方ない、その扉をスルーする。

 一つ目の曲がり角を壁に沿って左。
  しばらく進んでまた、曲がり角があるから左。
   さらに道なりに進んで曲がり角に入ったら左。
    そして、再度真っ直ぐに進んですすんで、左。


       元の場所に戻ってきました


    ずしゃぁ、とその場に崩れ落ちたくなりました。
     ここは四角く大きな部屋だという事が判った。

ゼロ > 広くて、大きくて四角い部屋。
 そういえば、と自分の思考を掘り返してみる。
 入ったことある部屋だったはずだ、たしか……会議室。
 戦闘前に作戦を聞かされたり、どこの部隊に入れという指示を受ける場所だったはず。
 と、思い出せてスッキリした。胸のつかえが取れた。
 自分の歩いてきた通路を思い出して、この場所からどう行けばどこに行けるかを思い出そうとしてみる。

 記憶の掘り返しは失敗、外に出るための道順と、休憩室に戻るための道順は思い出せた。
 あ、後食堂。

 まあ、仕方がないか。
 よくよく考えれば傭兵は部外者だ、そんなに砦の中に詳しくても仕方がなかろう。
 軽くため息をこぼして、気を取り直そう。
 扉に視線を向けてみるが、特に気配はなさそうだ。

 なので、扉を開けてみることにする。
 誰かいたらいいな、と凄く適当な願望を胸に。

 まあ、ここで、アンアンしてたらきっと気まずさマックスですけども、そこを考えてたら何もできないし。

ゼロ > 誰もいませんでした。

 まあ、こんな深夜の会議室に誰かがいる方が可笑しいか。
 後頭部をぽりぽりと掻いて見せてから、視線を外して扉を閉める。
 とりあえず、徘徊しててもあまりいい目で見られないだろうし、一旦もどることにしよう。

 食堂あたりなら、交代要員とかが食事しているかもな。
 そんな風にアタリをつけて、食堂の方に戻ろう。
 ちょっと小腹がすいたし、これからご飯というのもいいだろう。
 軽く伸びをしながら、食堂に向けて進んだ。

ゼロ > 食堂に到着。
 まずはお腹が減ったので、軽食事を注文。
 それから、周囲を眺めると交代の人間は食事をとり終えたのか誰もいない。
 今日はもうやめておこうと言う気分になる。
 ということで、仮面の男は壁に向かい仮面をずらして手早く食事。
 もしゃあ、MGMGと、とっとと食事を済ませることにする。
 そして、お腹がくちくなれば眠くなる。

 軽くあくびをこぼしつつ、割り当てられた部屋へと戻っていった。

ご案内:「タナール砦」からゼロさんが去りました。