2016/10/05 のログ
タマモ > 状況はどうあれ一度は自分を打ち伏せた相手、考えれない、が正解かもしれない。
そんな事があってみろ、自分はその相手より劣ってる、そうなってしまうではないか。
それだけは絶対に食い止めなければならない…うん、絶対に。
もちろん、ちゃんと受けた恩もあるから安心して欲しい。

すぱーんっ、と何枚目の扉か知らないが、豪快に開け放つ。
見覚えのある部屋、執務室だ。
…知ってて開けたんじゃないかって?砦内の地図なんて覚えちゃいない、いつもの事である。

「………ふむ、砦は妾に一休みしろと言っておるようじゃのぅ?」

いや、言ってない。
無造作に足を踏み入れれば、無遠慮に棚の一つに手を伸ばし開く。
そこに並んでいるのはワインといくつかのグラス、それを取り出した。

タマモ > ここまで探して居ないのだ、生きていないなら屍の一つにでもなって転がっているはず。
つまり、どこかに身を潜めているか…さっき呟いた通りに、この砦を出ているのだろう。
身を潜めているなら呼んでた声に反応がある、と思う。
少しの不安は残っているが、それなりの安心はしていた。

グラスにワインを注いでいき、くいっと一口…うん、美味い。
まだ治るのに少し掛かりそうな鼻が利いたなら、香りも楽しめた事だろう、残念だ。

「いやはや、無事をこの目で確認出来たなら、相手の一つも約束してやったというのに…残念じゃのぅ。
まぁ、いずれは無事だっただの話もどこかしらで流れる事を期待しておるか」

呟き、もう一口。
なんか一休みという雰囲気では無くなってきているような気がする。

タマモ > 「さて、もう一頑張りして、適当に切り上げるとするかのぅ…」

グラスに注いだワインを飲み終え、グラスだけを戻す。
栓を閉め直したワインはデスクの上のまま、グラスを戻した手が更に数本の瓶を取り出していた。
一度ワインを退かし、ばさっとどこから取り出したか風呂敷をデスクの上に広げる。
瓶の1本1本を別に出した布へと別々に包み、風呂敷に並べていき…そのまま一気に包む。
よいせ、と膨らんだ風呂敷包みを背負う姿は、見る者が見れば火事場泥棒かもしれない。
…いや、実際に盗ってるが、気にしたら負けだと思ってる。

少女はそのまま部屋から出ていき、探索を再開するだろう。

ご案内:「タナール砦」からタマモさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にリンさんが現れました。
リン > 戦の後生々しく荒れ果てた砦。
マントを羽織った人影がネズミのように部屋から部屋を渡り歩いて
家探ししていた。
正真正銘の火事場泥棒である。

タナール砦は現状魔族の占拠下であり危険な場所だが、
隅々まで魔物がはびこっているというわけでもないようだ。
アンデッドなどの低脳な魔物であればちょっとした“手品”でどうにでもできた。

「……ん、なんだ。すっかりなにもないな……」

ワインの一瓶でも拝借できないか、と思ったがそれすらかなわないようだ。
魔族がすべて略奪したか、はたまた“先客”がいたか……

リン > 「……おっと、そろそろずらかるか」

自分以外の足音が響く。
完全に何も見つけられなかったというわけではないし、
そろそろ切り上げたほうがよさそうだ。
自分の“手品”でごまかせない相手と鉢合わせになってしまえば、どうしようもないのだ。……

ご案内:「タナール砦」からリンさんが去りました。