2016/07/16 のログ
ご案内:「タナール砦」にリリアさんが現れました。
リリア > ――では、通して下さいます?

(くすり、と紅い瞳を輝かせながら門番に微笑みかけ、そう問うた。で、あるならば門番は頬を赤く染め、驚いた様に身体を跳ねさせながら少女に敬礼をし、少女の身元の確認もせずに門を素通りさせてしまうだろう。)

ふふ、可愛いものね・・・。

(ちらり、と通り過ぎた後に彼らの方を振り向いてみればこちらの後ろ姿を追うようにこちらに熱い視線を送っているのが見える。その姿を見て、再びくすり、と笑みを浮かべつつ先へ進む。 ――少女が、吸血鬼が何の取り調べもなくすんなりと門を素通りできたのは何もあの門番が無能とか、スパイとか、そういう話ではない。・・・魅了だ。吸血鬼の持つ能力の一つ、魅了の魔術を彼らにかけたのだ。人としての身分を証明するモノもあるし、それを提示してもよかったのだけど・・・理由とかいちいちでっち上げるのは如何せんめんどくさかったし。魅了の魔術をかけてとっとと素通りした次第である。魔族側であれば幾度も入ったことのある砦だけれど、人間が占領している際の砦はどんなものか、見たことはない。噂によると魔族と人とで内装とか色々異なるらしいが、どんなものか・・・興味深そうにちらちらと辺りを見渡しながら砦内を散策して。)