2016/06/15 のログ
ご案内:「タナール砦」にリムルさんが現れました。
■リムル > (この砦が人間側の持ち物だったのも最早数日前の話だ。依頼で物資の搬送を依頼され、砦まで品を持込手渡した。後は街へ戻り、依頼の品を渡すだけだった。しかし、到着時刻が少々遅い時間であった為一泊した後に街へ帰ろう、と。そう決めて砦に一泊した。――その一泊こそが、致命的な失敗だった。少女が眠りこけている間に魔族が砦へ進行。魔族に砦を奪われ、エルフも刀を握り魔術を操り抵抗を示したがついには膝を折り、虜囚の身となった。・・・殺されなかったとはいえ、武器を奪われ力を奪われ、ただの小娘程度の力しか出せない程まで弱体化させられた。幾度か魔族の夜の相手もさせられて、着ていた服もボロボロにされて代わりとしてこんな娼婦のような大胆な服を着せられ、冷たい牢に転がされ今に至る。あれもこれも奪われたが・・・希望は、ある。遠く、上の方から何か争うような音が聞こえる。おそらく、人間が砦を奪い返す為に進行してきたのだろう。彼らが勝てばまだここから逃げる可能性はある。例え人が勝ったとしても、タダで出してもらえるとは限らないが・・・それでも、それに縋らざるを得ない。どうか、勝って。そして、ここから出して。エルフはそう祈りつつ、冷たい牢の中で時を待つ。 ――人が勝てば脱出の目はある。だが、魔族が勝った場合・・・勝利の宴という形の陵辱もありうる。せめて、それはないように・・・とただ願った。)