2016/06/11 のログ
ご案内:「タナール砦」にアマンダさんが現れました。
アマンダ > 月が顔を覗かせてから数時間。
すっかり辺りが暗くなり始める頃、ここタナール砦では酒宴が開かれていた。

魔族側が連日立てこもっていた状況を打開すべく、王国側が精鋭を多数引き入れた混成部隊を編制。
王国軍のみならず傭兵、冒険者、魔道士、僧兵など身分を問わず集められた部隊は
事前の綿密な作戦、訓練の元に一糸乱れぬ連携で魔族側を圧倒。

ついに全ての魔族を打ち取る、または追い出すことに成功したのである。

となると、当然の理として宴が大々的に行われる。

数時間前まで殺し合いをしていた場所は宴の場へと早変わり。
魔族側が溜め込んでいた酒や食料をふんだんに用いた祭りが行われる。

最初こそ互いに余所余所しい所があった面々も酒が進めばすっかり打ち解ける。

少女も酔うことがないので付き合い程度に酒を嗜むと、皆を楽しませようとギターを取り出し演奏を始める。
内容は即興で作ったこの戦いを湛える歌。

アマンダ > 宴は大いに盛り上がり、酒も進む。
だが、ここで問題が生じた。

酒癖の悪い者同士で殴り合い寸前の喧嘩が始まる。
「ちょっと、今日はそういう場所じゃないでしょ。 どっちも止めなよ。」
演奏を止め、慌てて仲裁に入る少女。

その場はなんとか収まり、互いに距離を置くことで落ち着いた。

だが、別の場所では酔いつぶれて寝始める者が出始めたりと軍の体をなさなくなっていく。

交代で見張りなども立てているが弛んだ空気が砦全体を支配する。

これで奇襲でもされたらひとたまりもないだろう。

少女を含め、そういった心配を生じる者もいるが大きな流れに抗うことが出来ないでいた。

アマンダ > 「見張り、交代してくるよ。」
そう言って少女は今いる部屋を後にする。

階段を上り、見張り台へ。
先に見張りをしていた兵士に交代を告げ、外を眺めている。

今宵は空が曇りがちで砦の周囲は決して明るくはない。

夜陰に乗じた襲撃が来ない様に少女は目を光らせている。

そして、宴会場となっている部屋からは未だ騒ぐ声が響いてくる。