2016/05/29 のログ
ご案内:「タナール砦」にアマンダさんが現れました。
アマンダ > 現在砦を治めているのは魔族側。
昼過ぎに王国軍の部隊が奪還に向けて攻撃をしかける。

少女もギルドで依頼を受け、これに参加。

元々後方支援と負傷者が出た時の治療を頼まれていたのだが、砦に入った所で状況は一変。

魔族側は数も少なく、強い魔族も居ないとの情報であった。

だが、その魔族側に知恵者が居た。
元より砦に入られることを前提に周到な罠をしかけていたらしく、勢いづいて砦内に入ったところを設置型の魔法や魔物による奇襲。
はては部隊内に潜り込ませていた草の攻撃により王国軍はチリヂリ。

数は未だ有利であるが戦意を失い、混乱した現状においてはその数の多さが逆に命取り。

「僕が殿を務めます。 皆さんは先に撤退してください。 大丈夫、僕は皆さんよりは丈夫ですから。」

元々受け取る予定の報酬額では命がけのやりとりに参加するような物ではなかったのだが、目の前で散ろうとしている命を見捨てることは出来ない。

聖剣を抜き取り、後方から前へ前へと駆け寄る。

やがて最前列につくと近寄る魔物を剣で切り捨て、罠の類を光の矢で遠くから破壊する。

遠距離からの魔法攻撃には結界を張って味方に飛ぶのを防ぐ。

そうしてガチガチに守りを固めつつ味方を逃がしていく。

少女が今いる場所は砦の中でも広いホールのような部屋。

この状況ではもっと狭い通路のような所へ急ぎ逃げ込み一度に戦う相手の数を減らしていくのが常套だが、混乱している味方の脚は重い。

アマンダ > 魔物による第一波と設置されているであろう罠の破壊が落ち着き始めた所に、砦の壁に魔方陣が現れる。
魔族の中に召喚士がいるのだろう。

壁に現れた魔方陣は異界へと繋ぐゲートと化し、そこから無数のスケルトンが現れる。

「…!」
少女が手にしていた剣を魔方陣に向かい勢いよく投げつける。
魔方陣にささった剣が光り、魔力を消失させる。
魔力が無くなった魔方陣は効力を失い消えていく。

これで敵の増援はしばらくは防げるだろう。

あとは目の前に居るスケルトン計30体を如何にして倒すか。

敵陣の中を飛んで戻ってきた剣を手に構えなおす。

味方の撤退も漸く軌道に乗り始めた。 少女も広いホールから狭い通路へと下がっていく。
ここならば30体が一斉に襲い掛かってくることも出来ない。
このままじっくりと引き下がれれば今日の依頼は達成である。

後は不意の攻撃がないことを祈ろう。
この場を支配しているのは向こう側。
未だ何らかの仕掛けが隠れていても決して不思議ではないのだから。

ご案内:「タナール砦」にロトさんが現れました。
ロト > 第二派と思われる罠が唐突に発動をした、魔法陣ではないのだ、唐突に元は扉だったところを埋めて壁と化した場所を
とあるタイミングで 壁諸共吹き飛ばす感じに 出てきた異質極まりない 
有体に言えば大幹部クラスの魔王軍直属クラスの魔力を持った存在の登場。
仕掛けのタイミングを微妙に間違っていませんかと突っ込みたかったが、スケルトン30体と比べて格段におかしいバランスだ。
こんな処に投入する様な存在ではない。…それに その存在は砂煙が落ち着いてきた頃に姿が判明するのだが

剣を持ったメイド服だったという。しかも 此処は一種の戦場なのに 優雅に淑女の礼もしたという。

「ごきげんよう、人族の皆さま。…逃す事は許されませんので、ご覚悟下さいまし。」

アマンダ > 少女は複数では通れない狭い通路で殿を務めている。
スケルトン1体×30戦をこなせば撤退の目途もたつ。

そう思い少女が安堵していると突然周囲の壁が吹き飛び、砂煙の後で現れたのは前情報にはいないと言われていた大物の存在。

漸く混乱が落ち着き始めていた味方は再び恐怖に駆られ、スムーズに進むはずの撤退も再び入り乱れることでごった返してしまう。
それもそのはず。 少女が付いてきたこの部隊は経験の乏しい兵士ばかりの部隊。
いわば実践訓練もかねての戦闘の予定だったのである。

「生憎だけど、僕がいる以上いくら君が強くても手出しはさせないよ。」
周囲の壁が消え去り、スケルトン30体+大物と思われる魔族に周囲を取り囲まれる。

目の前のメイド一人でも恐らく少女を殺すことなど造作もないだろう。
絶望的な状況だが少女はあきらめることなく剣を握り直し、魔法を展開させる。

少女の周囲に光で出来た槍を無数に展開させる。

「行け。」
少女が命じると、現れた槍は宙を飛びスケルトン達を串刺しにしていく。
こちらに優雅な挨拶を返している余裕はない。
卑怯と言われようとかまわない。 光の槍の一本がメイド服の魔族に向かって飛んでいく。

ロト > 急に呼ばれたもので 如何せん どの勢力が突っ込んできたのか―敵対して居たらどれも一緒という事で
単体で動いていても問題の無さそうなメイド長が呼ばれてしまったという。
…魔王軍の人事どう…混乱していたのではないか 
頭に「?」マークが浮かんでいそうな魔術師や表情が無いスケルトン兵までも首を傾げているのだ。

そんな味方ー魔族側を尻目に― ちらり視程度だが人族部隊の集団及びこの少女を観察した。
集団の大半は別に大したものではないが 大したものなのは…この見た目からは実力が読めない少女だろう。
剣を持っているのかと思えば 魔法を展開しているのだ どういう…?

「ご挨拶がなさそうですね …仕方ない事です。…私単体で 殲滅を担当致しますので せいぜい 遺書を書かれるか
命を屠られ…あら。あらあら、困りましたわ」

光で出来た槍が無数、持っていた拵えを腰に差し直すと手ぶらとなり、
…武器を抜くとか動作は一切なく、優雅な礼から姿勢を正すと

スケルトン兵が串刺しになっていく中 一歩一歩と徐に歩き始めたのだ。
一本の光の槍がそうしているうちに飛んできたーが どういう魔法を使ったのか 
拳に魔力を込めたと思たら、跳んできた槍目掛けて

「やれやれ 落とさせて頂きます。…宜しいですわね?」

当たるちょっと手前で物理的に その光の槍を殴って落としたのだ。
どういう仕組みか その光の槍は破壊されたように 散って散らばった―

アマンダ > 目の前のメイドがここに現れたいきさつは少女たちにはわからなかった。
ただ一つ言えることは、これが予想外でありかつ最悪の事態であろうこと。
仮に想定していたとしてもこのレベルの相手に対抗できる戦力などそうそうないのだから。

「生憎僕はしがない冒険者だからね。 君らの流儀での挨拶は心得がないのさ。 
そして冒険者は遺書も書かなければ死にもしない。 死ぬのは依頼を終えて報酬を受け取った後だよ。」
上品な礼をしているが、その動作には一寸の隙を感じさせないメイド。
少女は額に汗を浮かべながら笑みを浮かべる。
が、内心では恐怖の感情が湧きつつあった。 どう考えても勝てることはないだろう。
おまけに未だ撤退は済んでいない。 後ろの味方の命だけは何がなんでも守らなくては。

温存していた魔力を解放し、スケルトンを一掃する。 戦場が広くなったことで使える魔法の種類も多くなる。
とはいえ、戻るまで何があるかわからないことを考えるとあまり魔力の浪費はしたくなかったがそうも言ってられない。
今がその何かなのだ。 ここで負ければ帰ることすら出来なくなる。

「どういう理屈かは知らないけど、宜しいわけないじゃない。」
本来簡単に触れることの出来ない光の槍が殴りおとされる。
どういう原理かまるで理解できないが、少女のやることは変わらない。

スケルトンを貫いた槍をメイドに向けて襲わせる。
その際、少女は身を屈めさせた。床に触れる高さまで左手を下ろし、手を開く。
開かれた手から小さな光の矢が5個飛出し、メイドの足を狙う。
いわば、上段を狙う槍を囮にし、それに対応している間に小さな矢で足を狙う作戦。

致命傷を与えれるかは関係ない。 要はこの場を逃げれればそれでいいのだから。

ロト > メイド長として一応の挨拶というか名乗りは致さねば、
礼儀作法としては反してしまうので この場が殺戮と殲滅と撤退の怒涛の混戦だろうが、
…尚 このメイド単体だけでも 魔王になりそこなった存在としてレベルは高い。

「そうですか、では一方的になりますが 今回 この場を担当させて頂く事と相成りました、
魔王軍直属、アスラ奉仕団メイド長 ロトに御座います。
わが主より 命が下りましたので この舞台を大いに盛り上げられる様役目を果たしてまいりますので、

『精々 長らく 命を保って下さいまし。私はわが主が後程お楽しみに為られるように 
幾人か玩具を持ち帰らなければなりません。』

…と言いますか 貴女様は逃げ惑う愚かな愚物より価値があるように思えてなりませぬので
第一級目標として 狙う事と致します。
…スケルトン兵はこの場を盛り上げる存在ですが…その様に減らされますと…聊か困りますが」

にこやかに微笑むも喋る台詞が優雅さと苛烈さを含んでいる。
禁呪魔法を最初から使用している むろん 無詠唱無発動で物理的に落としてる。
魔法を使ってとか剣を使ってがない。現に剣使っていない。

彼女から再び 攻勢が打ちかけられた、
くすくすと微笑んでいた笑みが すっと真顔になった。

『逃しません。…っ、光属性は 聊か痛みますが …ご覚悟を。」

やれやれ、と緩く首を振って手を前へと差し出すと
闇の瘴気を発動―と同時に 抜きもしなかった剣をー抜いたかと思うと
少女の方へと徐に動いたのだ。槍が何本か身に打ち込まれるだろうが、槍は囮と思案し、一気に跳躍して 少女の胴を狙いに 斬りかかった!

アマンダ > 「そうだね、名前くらいは名乗ってもいいかな。 僕はアマンダ。 
取るに足らない相手だろうけど覚えておいてくれたら嬉しいな。」
名乗りを受けると、少女の素が顔をだし、考えなしに名乗りかえしてしまう。
その後指名手配を出される可能性など全く考慮せず。

「ふふ、御大層な挨拶だけど僕も皆もそう簡単には死なないよ。 それに君らの玩具になってあげるつもりもない。
僕らは自由が信条だからね。」
剣を構えたままロトとの会話を続ける。 その際、ちらと後ろを見やる。
半数は撤退できた所か。 もう少し粘らなければ。

「それは買い被りすぎだよ、ロトさん。 僕も君が言う愚か者と変わらない。
…それは無理だよ。 僕一人を相手にこの歓迎は過剰すぎる。 過ぎたるは及ばざるがごとしってね。」
突き刺さるような言葉に少女は苦笑する。 これが魔族の本質。
分かってはいるが、こうして目の前で対峙するときつい。 心が折れそうだ。

少女には禁呪魔法を使っていることは認識できなかった。
ただ、己の剣も魔法や異能の類を掻き消す剣の為、同様のことをしているのだろうと辺りを付ける。

ロトの表情が変わると少女も構え直す。 攻撃が来るだろう。

「…く!」
こちらの作戦が読まれていた。 槍が突き刺さるのも構わずに剣で斬りかかる。
少女は半歩後方に飛びのきつつ、己の剣の刃で受け止める。
仮に相手の剣になにかしらの能力があったとしてもこの剣なら防げるから。

だが、こちらの作戦が読まれたことで完全に防戦となってしまう。

ロト > 「アマンダ様ですか この場、この舞台に感謝申し上げます。
…お名前はわが主 魔王様に御報告致します故 個人的にですが覚えておきます。」

名乗りをするのは 恐らく魔王軍直属になる前からの習慣。名乗り返されるとは思ってもいなかったので
思わず微笑んでしまった位だ まだ 温かみのあるでもどこか冷たい微笑。
指名手配?己の一存ではない。己は主に使える駒として命に従うのみ。

「…お言葉ですが 貴女様と対峙している私は 囮です。撤退なされるお味方は私の部下が担当致しますので、
人族のお国 お城に戻られるまで その身お気を付下さいまし。」

ぽつ、ぽつっと少女の目の前にいるメイド級が姿を現してきた。角は生えていないが魔族にありがちな
色々な女魔族たちがメイド服を着て獲物を持ち 少女が率いている半数へと向かい始めた。逃しませんと言う位に追撃をし始め

「聊か 私が楽しみ過ぎました。わが主に叱られてしまいます。
では貴女ではない 捕虜を適当に… 《薙ぎ倒して 捕虜を摘まみなさい!摘まみましたら 連れていくのです。》
…殿とは 一番 鮮烈であり過酷であり、無情にならないと務まらない者に御座います。

どうされますか? 目敏い貴女様なら 良い判断をされる事を祈りますわ」

魔族側専用の念話で 少女の相手を己に任せて 他を殲滅せよを命じた。残り少ないスケルトン兵や女の部下たちが 
どう移動をしているのか転移によって撤退しかけている半数の彼女の部隊に襲い掛かり始めた。

槍は相変わらず刺さっているし、ダメージを負っているのにアマンダに攻撃をしている。剣には暗黒…闇の瘴気が纏って
傷でもなったら 毒が呪いがかかりそうな勢いだ。彼女は剣捌きが上手い。…なかなかの一品見つけたり。

アマンダ > 「ふふ、これで僕も一躍有名人だね。 …はぁ。」
今更になって後悔するが後の祭り。
少なくとも魔王には知れ渡ることだろう。
人間側の戦力の一人として。
思わず少女の口から深いため息が漏れる。

「…そんな! くそ!」
突然現れたメイド姿の援軍。
それが己の脇を通りすぎ後方へと向かう。

当然狙いは撤退中の味方。
分かってはいるが目の前のロトから逃げられるわけもなく。

「…わかったよ。」
ロトの言う良い判断が何かは分からなかったが、少女の中で思いつく限りで最大限の判断を下すことにした。
つまり、手にしている剣をその場に投げ捨て、両手を差し出した。

「僕が君たちの捕虜にでも玩具にでもなります。 だから、皆には手を出さないで。」
両手を差し出したまま、剣を持ったメイドの前に跪く。
魔族側がどういった態度に出るかはわからないが、少女は完全に戦意を失う。

後はロト達魔族側の思惑次第だろう。
 

ロト > 「そうですね まさか名乗り返されるとは思っておりませんでした。
然し乍ら ご挨拶 名乗りは大切な事ですので… 魔王様たちがお楽しみのネタとして増えるだけですわ。

お悔やみ申し上げます。」
何で最後 お悔やみになっているのか。自身が過去このネタで振り回された経験から告げたのだろう。
そして その言葉の意味はアマンダ様がこれからその身 その心に嫌というほど刻み込まれるだろう、と。

「ですから、全てを疑い 無情になってこその殿とはこの手の事も想定しなければ。
…逃しませんよ?貴女様―アマンダ様のお相手は、このメイド長ロトが承っております。」
最初からすべて 策だった。集団で撤退している、一人は強いが後は実戦不足なのか弱いらしい。
然しその個人が強いので 狙いは集団の方だ。強いのには強いのを対峙させ、時間を稼ぐこと。
時間をできるだけ伸ばしてなるだけ半数を態と逃がし、半数ほどになったら 一気に投入して捕獲しろと。
で、あるので 本命は彼女ではなく 彼女に率いる味方の部隊。彼女ーアマンダ様は 捕獲出来たらよい 程度だった。

「良い判断に御座います…命を散らす事は愚の骨頂 愚の下策。
…はい 皆さん 《メイド長が命じます 今捕獲した捕虜は丁重に最大の配慮を持って人族の国に送り返しなさい。
この方は私が 尋問という名の…捕虜として扱います。さ、行動あるのみ》。…良い判断を致しました。お命は保証を致しますよ?」
摘まんでいたり今から魔族の国へ捕虜を送ろうとしていた女の部下の動きが止まった、転移陣の送り先を変更し始めたのだ。
恐らく 女の命に従って 王都なりに送っているのだろう、部下にはある程度の判断は任せているが。

程無くして 女の部下も会釈なりして いなくなっていく。残ったのはスケルトン兵や普通の魔族達。そしてメイド長とアマンダ。

転がった彼女の剣を摘まむように持つと 剣を収納ボックスへと入れるように預かった。己の武器は鞘に戻すと彼女に近づき

「貴女様には 捕虜としてその身をお預かり致しますので、
黙秘権は無いものと思って下さいまし。然し乍ら 痛い尋問は私が好みませんので… では河岸を変えましょう。」

アマンダを捕虜にしては優しく取り扱うようにすると 彼女を巻き込んでいずこの地へと転移してしまったという―
暫くは一寸預かりますと言う位に。

ご案内:「タナール砦」からロトさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からアマンダさんが去りました。