2016/05/27 のログ
イニフィ > 昼間は確かににぎやかなものだろう。
むしろ今でももしかしたらそれなりの数が集まれば十分にぎやかかもしれない。
だけど、今は危ない時間なのだから兵士はしばらくここには帰ってこないだろう。

「あら……そうなの?…でも、兵士には見えないわよね…」

かといって旅行者という感じでもない。
どこか、その顔は人形のようにも見えてしまうけど、元々表情が薄い子なのだろう。
その尖った耳を見れば、彼女の種族も知れようもの。

「ん?んー………まあ、私もそんなところね。なんだか眠れなくて、ちょっと探検してたのよ。」

横目にリルムをみながら笑みを浮かべ、「イニフィよ」と軽く名乗りを上げた。
作りおきされているサンドイッチをいくつか取り皿に分け、適当にあいているテーブルへとつこう。

「そっちは……私と似たような理由みたいね?せっかくだし、ちょっとお話しない?」

いろいろと話が聞きたいのよ、とウィンクして見せた。

リムル > 私、兵士じゃないよ。ここには届け物をしにきたの。

(正直にここにきた理由を告げよう。別に隠すような事でもない。依頼を受け、ここに届け物をしにきたのだ、と。誤魔化す素振りも、嘘をつく素振りも見せず、ただ正直に。)

じゃあ・・・私と、同じ。私も、目、覚めて・・・お腹空いて。ご飯食べに来たの。

(彼女に自己紹介されれば ・・・リムル。 と、静かな声で名前を告げる。彼女が適当にテーブルにつけば、その隣に座る。エルフにしても、態々彼女の隣を避けて座る理由も特になく、自然と彼女の近くに腰掛けることになって。)

ん、いいよ。

(静かに肯定してみせる。こくり、と頷きつつパンにはむり、と齧りつきつつ)

んっ・・・んくっ、お話って何、聞きたいの?

(こくり、と喉を鳴らしながら首を傾げ彼女は何を聞きたいのか。その顔に、視線を向けつつ訪ねてみよう)

イニフィ > 「届け物?…依頼で?」

という事は、間違いなく彼女は冒険者だという事になる。
なるほど、と軽く頷いたのはその身なりだろう。係争のように見えるのは、レンジャー系の冒険者だという事になる。
彼女の瞳から嘘をいっているような色は見えない。
―――というか、この表情の薄いそれを見ていると、なんだかお人形と話をしているようにも思える。
別にそれが悪いことだというつもりはないけれども、もう少し嗤うとかすればいいのに、と思い苦笑した。
いや、それが苦手なら無理強いするのは筋違いとも思うけれど。

「リムルちゃんね。…エルフってなかなか見ないと思ってたんだけど、そうでもナイのかしらね?
私の知り合いにもね、エルフが一人いるんだけど……」

案外、エルフは社交性があるのだろうか。
引きこもりで、森から出ないイメージしかなかったけれども、そのこもリルムもそうでもないように思える。
もしかして、自分のエルフのイメージが間違っているだけなのかな、などとも思ってしまう。

「そうねぇ、いろいろ聴いてみたいわね?
冒険者になった経緯とか、今まで受けた依頼の話し、とか。」

サンドイッチを片手に、隣に座ったリルムに笑みを浮かべる。
サンドイッチを一口かじると、兵士の賄いにしてはずいぶんとこった逸れに、ちょっと意外そうな顔をした。

「あ、意外と美味しいわね此れ…。」

リムル > うん。・・・変?

(疑問形で返されれば正直にそう、と答えるが何か変だっただろうか。不思議そうに首を傾げる。
もし、彼女からもう少し笑えばいいのに、なんて提案をされれば 恥ずかしい なんて返事が返しただろう。もじもじ、と気恥ずかしそうに指遊びをしつつ。)

うん。宜しく、ね イニフィ。
とりあえず・・・私、親以外のエルフはちょっと見たことない、かな。

(生まれてこの方、自分と同じ長耳を持つ同族の姿を見たのが親が最初で、最後だ。親以外の同族の顔は見たことがない。自分の家はエルフの里ではなく、森の奥深くに家を建ててそこで生活をしていたから。だから・・・一般的なエルフの事を聞かれても生憎と わからない としか返すことはできない。)

私で良いのなら・・・いいよ。話してあげる。

(はむ、とサンドイッチを頬張り食を進める。美味しい、と舌太鼓をうつ彼女に ね。 と、肯定を示しつつ)

冒険者になった経緯・・・前、家で保護したことがある冒険者にあこがれて、家を飛び出したの。あの人達みたいに、なりたくて。外の世界、見てみたくて。

(と、彼女のオーダーに応えて冒険者を目指した理由を告げよう。・・・あの人達のように、特別、というのを作りたい。なりたい、と思ったから、なんて理由はちょっと秘密にしたけれど。)

イニフィ > 変かどうか、尋ねられてもそんなことはないと笑って答えるだろう。
彼女がそういう依頼を受けたのだから、それを完遂するのは彼女の義務だ。
それを変だと笑うことは、イニフィは絶対にしない。

「あら…意外ね?エルフってもっと身内を大事にするって聴いたことあるんだけど…。」

リムルが、親以外のエルフをみたことがないという事場には心底驚いた。
エルフは、小さな集落を森の中に作り人目似つかないような生活をしていて、仲間意識がとても強いと思っていた。
だけど、ほかのエルフをみたことがないというのであれば、それは間違った知識だったのだろうか。
リムルが特別なだけかもしれないけど、横目で彼女を見ながらオレンジジュースで喉を潤す。

「あー、なるほど……。よくある典型的なパターンね。憧れとかで冒険者になって泣きを見る子も少なくないらしいわよ?」

大丈夫?と首をかしげるのは、リムルがそこまでの覚悟を持っているのかどうかという意味合いを込めて。
サンドイッチが美味しいと、皇帝の言葉をつむぐ彼女には「ね?」と女の子らしい反応を示し―――。

ふわり、とあたりに甘い香りを漂わせる。
紅茶のようなそれを醸し出しながら―――イニフィは笑みを浮かべていた。

「稼ぎも結構少ないって聴くしねぇ……。割りと、お金に困ったりはしないのかしら?」

リムル > そういうエルフの常識とかはよくわからないけど・・・私も、お母さんも、お父さんも 家族 は大事にする、よ?

(少女にとって家族とは未だにその母と父。そして、時々家に訪れる両親の友人程度であるが・・・それでもその繋がりは心底大事にする。彼らに何かあれば、何を捨ててでも駆けつけるし彼らに害なす存在は絶対に許さないだろう。一般的なエルフの 家族 と比べればとても小さな家族であるけれど・・・それでも繋がりの強さは彼らに劣るとは思っていない。・・・一般的なエルフ、見たことないけれど。)

・・・お母さん、お父さんとカケオチした って言ってた。

(・・・まぁ、駆け落ちと言っても単純に里を出ただけであって、皆に祝福されながらの門出であったようだが。それに、里を出たといっても繋がりは消えた訳ではなく、未だに時々里の友人などは訪れているようだ。エルフと言っても人間と同じように千差万別。里から出て、小さな家族でひっそりと暮らすエルフもまた存在した。少なくとも・・・リムルの家は、そうだった。)

・・・む。

(テンプレだ、なんて言われれば少しばかり不満そうに頬を小さく膨らませる。感情表現が薄い、とは言ってもない訳ではなく、時折はこうして分かりやすい反応を示すこともある。よくある話、と断じられたことが不満であるようだ。)

お金は・・・うん、あまり良くないけど。

(正直稼ぎが良いかと言われればそこまででもない。リスクとリターンが割に合わないことも多い。食はいざとなれば森に狩りに出かければいいが、武器や衣服、住処なんかはお金がないと困ってしまう。それに、折角人の街まで出てきたのだから娯楽なんかも楽しみたい。・・・それに、食もできれば美味しいご飯にありつきたいし街の料理店とかに行きたい。あれもしたい、これもしたいと欲望を晒せば少女程度の稼ぎでは少々辛いのも事実である。 ふわり、と甘い匂いが漂えば)

・・・なんかいい匂いする、ね。香水?

(と、ぽつりと呟く。その匂いの元にいまだ気づいた様子もない。まだ、多少心地よくなって気分が高揚してくる程度であるか。)

イニフィ > 家族は大事にするというのは、まあなんとなく解る。
そこはエルフの特徴だといえばその通りだろうし、イメージどおり身内のことを大切にすると効けば、納得したように笑う。
紅茶のような甘い香りを漂わせながら、オレンジジュースを飲み干した。
けれど、そのあと盛大にむせるのは、カケオチ云々の件を聞いてである。

「うっわぁ……それマジ?エルフってそういうの結構嫌うって聞いたことあるけど…。」

まさか、そのカケオチというのはリムルの過剰表現であることには気づいていない。
ス化k利と信じてしまった、カケオチという表現はイニフィを驚かせるには十分すぎるものであった。
だけど、その内容をしっかりと気化されれば、ただ単に里を出てひっそりと暮らしていただけだと納得するだろう。
―――説明されれば、の話ではあるが。

表情が薄いといっても、どうやら感情表現は人並みに出来るようだ。
少しだけ、拗ねたように頬を膨らませるその様子は至極可愛らしいものでもある。
そして―――ちょっとこの表情を歪ませたいといういたずら心が芽生えていた。
そして、その悪戯心は―――イニフィの『本性』へと直結していく。

「あー、やっぱり冒険者って結構稼ぎが悪いって聴くものね…。」

その話は本当だったんだ、と旅行者であるイニフィは軽く神妙な面持ちで頷いた。
お金に困ったことは、実はそんなにない。お小遣いならば稼ごうと思えばすんなりと稼げる。
それに、最近は一緒に旅行している女の子(逸れている)が、時折旅費を稼ぐようになった。
そのあたりでも、少しばかりお金には困りはしないのだ。

甘い匂い―――逸れに気づいたらしい。
クス、と笑みを浮かべながら―――。

「いい匂いでしょ?結構気に入ってるのよ。」

香水、の件に適当に返事をした。―――実際はそれではないというのに。

リムル > ・・・どしたの?

(盛大にむせる姿を見れば、それがまさか自分のカケオチという比喩表現によるものだとは思わず、少女は平然ともくもくとパンを齧っていて。)

うん。悔いはなかった、ってお母さん言ってた。

(そして、エルフの少女は彼女の勘違いを是正する気はないようだ。そも、あまりコミュニケーションが得意ではなく、少々常識に疎かったりするのがこの少女だ。エルフの駆け落ち、というのがどの程度衝撃的であるかなんて想像もしていない。少女にとって駆け落ちとは一人立ち、巣立ちと同義であるが、一般ではそうではない、という意識の差がこの悲劇を産んだのだろう。)

もらえる額が少ない訳じゃないんだけど・・・準備にもお金がかかるから。

(かといって準備にまでお金を割いてくれる人はいない。下手すれば 準備金>報酬 なんてこともある。そうそう多い訳でもないが、そういうのが続くとちょっと困ってしまう。 ・・・かといってこれ以外に稼ぐ術も知らない為結局はギルドに赴いて依頼を取って、依頼をこなす。これしかないのだ。)

うん。私も、これ好き・・・。

(すんすん、と匂いを嗅ぐ。あまり強烈な匂いは好きではないが、この匂いは甘くて でも、うるさくなくて好ましい匂いだ。キライじゃない。 ――どくん、どくんと高鳴る脈拍に首をかしげながらも この匂い、好き と、伝えて。)

イニフィ > 「あ、そ……。け、けっこうアクティブなのね、リムルちゃんのお母様…。」

カケオチをしておいて悔いはない、そういう風にいえるのは相当勇気がいる決断だっただろうに。
そうまでして一緒になりたかったのだろうかと考えると、やっぱりエルフも神の子だという事か。
もっとも、そのイニフィの考えは勘違いによる暴走なのだけれども―――是正されなければどこまでも突っ走る。

「あー、傷薬とかその辺ね。確かに、その辺を準備するにしてもただ、ってわけじゃないものね。
ギルドからの支給とかもあるんでしょうけど……それじゃぜんぜん足りない?」

ギルドに所属しているならば、そのあたりのバックアップは万全なものではないのだろうか。
彼女にも準備をする機械はあるだろうけども、大体は前金という形か支給という形で、準備金くらいは渡してもらえるのではないだろうか。
もっとも、準備金>報酬という方程式が確立されてしまう依頼とは、確実に使い潰すつもりだろう。
依頼主にしては、冒険者が死んだところで痛くも痒くもないというところか。

「そう?…でも残念。ちょうど切らしちゃってるのよ…。」

だから、思いっきり楽しんでね、と軽く抱き寄せながら甘い香りを吸わせよう。
そのうち、鼓動が早くなるだけでなく頭の中に、まるで靄がかかったように思考が定まらなくなるだろう。
性欲の増大、そして―――何より彼女が認めたくないであろう「性癖」が顔を出し始める――。

リムル > うん。自慢の、お母さんだから。

(優しくて、綺麗で、強くて。リムルにとっての理想の大人。理想の女。それの具現とも言っても良いような人。それが、リムルの言う 母 の姿である。今でも友人とは手紙やら何やらでやりとりしていて、たまーに会いに行ったりしているようであまり外に出たことによる寂しさは感じていないようであるが、その辺り説明しなければまるで関係を全て抹消し、愛する人とともにあることを選んだ強い女、のようなイメージになるだろうか。)

傷薬もそうだけど、罠とかも必要な時あるし、色々大変なの。

(ある程度のバックアップはしてくれるが、何も全てが上手くいく訳でもない。それに、このエルフは身元不明、という扱いである。このエルフの身分を証明するモノがないのだからある意味当然とも言えるが。だから、ギルドに正式に所属している訳ではなく、依頼を紹介してもらうだけ、という扱いであまり多くのサービスは受けられない。そのために、時々 準備金>報酬 という事態が発生しているのだろう。・・・ギルドに所属していればそれがなくなるのか、といえばそれはどうかわからないけれど。)

――ふぁっ・・・!?

(目を見開きながら彼女に抱き寄せられる。少女にとっては突然の行為であった為、驚いたようだ。最初は、ちょっと、恥ずかしい・・・と抵抗を見せていたエルフであるが、しばらくすれば目がとろん、と蕩け自分から彼女に甘えるように擦り寄ってくるようになるだろう。――この人に甘えたい。この人に、ぐちゃぐちゃにされたい・・・。そんな歪んだ欲望をふつふつと浮かび上がらせつつ・・・。)

イニフィ > 確かに、そんなに強い母親ならば相当な自慢だろう。
我子を護り、愛するものと一緒に村を捨ててまで幸せを選んだ母親。
そんな母親、どこを探しても早々お目にかかれるものではない。
説明されなければ、リムルの母親はイニフィの中で相当意志の強いものとして認識されるだろう。
此れは落とせないわねぇ、と心の中で思っておくのだ。

ギルドに所属するための手続きを踏んでいない、というのは実は考えていなかった。
ある程度のバックアップは絶対に必要と考えるだろうし、大体の冒険者がギルドに所属していると思い込んでいるから。
準備が大変だというのは、きっと彼女なりにこだわりの道具があるからに違いない。
何も説明を受けなかったイニフィは、そういう認識をしていた。
とても苦労をしているのに、どうしても憧れの存在になりたいと願うその姿は、どこか健気にも思えた。

だけど、その健気さを歪ませるのも―――楽しいものだ。

「んふふ、どうかしら……?」

胸元に抱き寄せれば、イニフィのふくよかな谷間がよく見えるだろう。
だけど、身体を密着させているともなれば、その甘い香りをより強く感じてしまう。
浮かび上がる欲望が、徐々に膨れ上がっていく。隠したいと思っているはずの性癖。
それが、リムルの奥底から勢いを増して、風船のように膨らんでいく―――。

クス、クスとイニフィは嗤っていた。
蕩けていく表情、その顔がとても可愛い。―――堕ちていくそのエルフが、とても可愛くて。

「ねえ、リムルちゃん。私の目を見て?」

抱き寄せながら、イニフィは囁く。
赤い瞳を光らせ―――フェロモンに溶かされ始めた、心を更に掌握しにかかる。

リムル > (ギルドに所属していない冒険者、というのは彼女だけではなくそこそこの数がいるようだ。身元を明かせない何らかの理由があるもの。このエルフのように身元が保証できないもの。ぶっちゃけめんどくさいからやらないもの・・・と様々であるが、とにかく一定数存在する。こだわりの道具・・・というのは確かにある。今は魔術で封をしている部屋に置いてある刀もそうだし、持ち歩いている薬にも特殊な配合をしている自作の薬もある。それらはギルドのサポートでは得られないものだが・・・別にそれらはギルドのサポートを受けない理由にならない。まぁ、単純に少女の身元を保証できるような相手はいないし、自分の身元を明かせるような相手もいないからである。)

いにふぃ・・・なんか、私、おかしい・・・。身体・・・熱くて、熱くて・・・。

(僅かに目元に涙を溜めながら彼女に訴える。身体が熱い、と。なんかおかしい、と。自分でもその異常は手に取るように分かる。でも、それに抗えない。このまま彼女に甘えたい。いや・・・いじめ、られたい。普段は人形のように澄まし顔のエルフであるが、ここまでされては平常を維持できない。顔を真っ赤に染めて、発情した女の顔を見せながら、彼女の術中に堕ちていって)

目ぇ・・・?

(顔を上げ、彼女と目を合わせる。ソレが何を意味するのか、理解しないまま・・・彼女に従うことが正しいことだ、と信じさせられたまま。)

イニフィ > 先ほどまで、まるで人形のようであったすまし顔も、すっかりと魅了されてしまったようだ。
蕩けた表情を眺めながら、視線を合わせればその視線に、ある種の洗脳のようなものを載せてリムルに流し込んでいく。
『従うことが正しいこと』なのではなく『従うことで自分は満たされる』という思考へと変化していく。
嗤うイニフィは、リムルに瞳の魔力を浴びせて―――もう一度抱き寄せた。

「ンふふふ……ほんとね。リムルちゃんの胸、どくどくしてるわ?
ねえ、もしかして……何かいやらしいことでも考えちゃった?」

そう差し向けたのはイニフィであることを隠しながら、問う。
リムルの体の変化を感じながら、抱き寄せて甘い香りを漂わせながら、嗤い問う。

そして、自分がどうされたいのかを聞き出していく―――。
彼女の、その済ました表情が快楽に歪む瞬間を愉しみにしながら。

リムル > (抱き寄せられれば ――ふわり。 と、充実した、幸せに溢れたこの感情の薄いエルフとして珍しい・・・笑みを見せたことだろう。魅了された今であっても、はっきりと示すことは恥ずかしいのか、はにかむような小さな笑みであったが、その笑みは確かに少女の作り物のような顔に刻まれて。)

うん・・・すごい、どくんどくんしてるの・・・。

(いやらしいことでも考えた? 普段であれば、してないし。と、不機嫌そうに否定するであろう。そんな事考えていたなんて思われるなんて不満だ、と。・・・もし、否定できない状況だとすれば、少し赤くなりながらも無言でそっぽを向くくらいはする。そう――普段で、あれば。)

――考え、ちゃった。イニフィに・・・ぐちゃぐちゃに、真っ白に、いじめて欲しい、って。

(そんな、普段であれば決してしない告白を彼女に告げた。――犯して欲しい。いじめて欲しい。どうしてかわからない。でもその欲望をもう抑えることは出来なかった。呼吸が辛くなるくらいに、深い口づけをして欲しい。直接肌に触れて欲しい。赤くなるくらい、胸を摘んで欲しい。身体中に貴方の証をつけて欲しい。貴方色に、調教して欲しい――。そんな、普段であれば決して表に出さない歪んだ欲望。それを強引に彼女に引き摺り出され、エルフはそれを隠すことが許されず、その小さな唇から欲望を告げて)

・・・変、でしょ私。こんなこと、貴方に言って。だから・・・ね、お願い。私に・・・お仕置き、してぇ・・・?

(甘えるように、媚びるように。初対面だというのに、彼女に心の奥の欲望まで見せつけて)

イニフィ > 初めて、少女らしい笑みを見た気がする。
たとえ表情が薄くても、素直な顔はこんなにも愛らしくていいものなのだと実感した。
ドロドロに溶け始めた理性を更に解かしつくし、彼女の素直な本能をさらけ出せな、クス、と笑みを浮かべるだろう。
普段ならば、押さえつけられるはずの欲求。だけどそれは今、押さえつけられないほどに膨大している。

「ンふふふ…あら、そんなことを考えてたの?
苛められて、犯されて……恥ずかしいところ、全部さらけ出して、奥の奥までごつごつされたい?」

基本的に直接的な表現は控えるようにしている。
だけど、彼女の耳元で囁くこの言葉は、より具体的にリムルにどうされたいかを妄想させるだろう。
此れになんら魔力を込めてはいない。ただ、彼女に語りかけているだけだ。
ほんとに、どうされたいのかを彼女に、具体的に言わせるための―――。

そっと、頭を抱え込むように抱き寄せる。
徐々に隠すことすら押さえつけた欲望を、もっと素直に、彼女に語らせるために甘い香りを吸わせていく。
頭を撫で、その耳に軽く舌を這わせながら―――淫魔は嗤っていた。

「ね、教えて…?リムルちゃんは、どんな風にお仕置きされたいの?
鞭で打たれたい?それとも…お股を弄られて、辞めてって言うまでかき回されたいの?」

心の奥底まで、彼女は曝け出していく。
なら、もう恥ずかしがることもないだろう。ただ素直に、イニフィに欲望をさらけ出せばいい―――。
すべてを受け入れてあげるわとでも言いたげな優しい笑みは、まるで女神のようだが、その心は真っ黒な魔そのものであった。

リムル > (少女の笑みははっきりと表に出ることは少なく、希少なものだ。だからこそ、その笑みは綺麗で、邪気の少ないものとして価値が高くなる。けれど――今見せるその笑みは素直な笑みであることには変わらない。けれど、けれど――それは淫蕩に染まった歪んだ笑みであった。)

うん・・・うん・・・っ!
されたい・・・そういうの、されたい・・・っ

(彼女の想像通り、その言葉は少女に理想の未来を夢想させる。例えば、地下牢で鎖に繋がれて自由を奪われる、とか。お尻も、秘所もいっぺんに責められる、とか。上も下も全部晒して・・・彼女に玩具や指で責められる、とか。使い魔に襲われる、とか。とにかく、色んなものだ。ソフトからハードまで。様々な淫夢をイメージした。――普段であれば、一つ思い浮かぶことがあってもすぐにイメージを拭うことが出来た。けれど、今はそれが出来ない。次から次へと浮かび上がるイメージが、脳にこびりついて離れない・・・!)

ふぁ・・・っ、くすぐ、ったい・・・!

(頭を抱え込むように抱き寄せれば、その淫蕩に染まった顔は更に深くまで染まっていくだろう。かつての白く、人形のようだ、と評された顔も今やまるで人形のようだ、なんて言うような人はいないだろう。こんな発情した雌のような・・・エロい顔をした人形なんて、いない。いたとしても、こんな小さいながらも表情豊かに変える人形なんて、いない。 そして、耳を舐められればくすぐったそうにぴくぴくと耳を揺らし、気持ちよさそうに目を細めるだろう。)

りょ・・ほ・・・。

(そんな欲望に塗れた言葉を口にするだろう。鞭で打つのも、股を弄られて責められるのも両方して欲しい、と。しかし、もし両方は無理だと言うのならば、むぅ、と少し考えるしぐさを見せて かき回して欲しい、と告げるだろうか。 その女神の姿をした悪魔の誘惑。エルフはその甘い誘いに抗うことは出来ず、どこまでも、どこまでも堕ちていく・・・。)

イニフィ > 【継続】
ご案内:「タナール砦」からイニフィさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からリムルさんが去りました。