2016/05/26 のログ
ご案内:「タナール砦」にリムルさんが現れました。
■リムル > (砦で働く夫に贈り物を・・・。そんな依頼を受けてエルフは砦へ赴いた。少し恥ずかしそうに自分に贈り物を託す女性の瞳には熱が宿り、それを渡した夫の方も同僚にからかわれながらも嬉しそうに笑う。――微笑ましかった。二人の信頼と愛。それが透けて見えるようで。こういう人々の幸せを助ける仕事ができれば一番楽しい、とその依頼をこなした少女もご満悦である。 ・・・滅多に来ない女性の可愛らしい客人、として色んな兵士にからかわれたのは少々恥ずかしかったが。
そうして、贈り物を届けてしまえばこの砦に残る理由も特にないのだが・・・折角だから、と一泊していくことにした。割り当てられた部屋で眠ったのだが・・・なんだか目が覚めてしまった。くしくし、と目を擦りながら)
ふわ・・・。
(魔族の領地との境界線になるこの砦であるが、巡回・見張り以外の兵士は割りとのんびりとしたものである。交代までの暇つぶしとして、同僚とチェスやポーカーを愉しむもの。故郷の話に花を咲かせるもの。美味しい夜食にありつくもの。――そして、僅かな見目麗しい女兵士を口説き落としたり、地下牢に捕らわれた女魔族に拷問と評し、その身体を味わうもの。仕事中でなければ様々な娯楽に兵士達は興じている。そんな兵士たちで賑わう砦の中をエルフは欠伸を零しながらふらり、と歩いて)
・・・ご飯とか、ないかな。
(あとはついでに楽しい話相手とか娯楽とか。おまけについてくれば尚嬉しい。食堂の位置とかよくわからないし・・・とりあえず適当に勘を働かせながらふらふらと砦内を彷徨って。)
ご案内:「タナール砦」にイニフィさんが現れました。
■イニフィ > タナール砦の今の旗の色は青―――つまり、人間側の占領地。
何年も取って取られてを繰り返しているこの鳥でも、最近ではずっとこの状態が続いていた。
此れはある意味芳しいことではあるのだが、刺激的ではないのは間違いない。
いや、だからといってけしかけることなんかありはしない。
本来、イニフィは戦や泥臭いことは極力好まない性格、だから平和なうちに、この砦を観光しようとやってきたのが昨日のこと。
ずいぶんと話の分かる兵士が砦を護っているらしく、すんなりといろいろなところを紹介してくれた。
勿論、軍部にかかわる重要なところなどなんら紹介されることはなかったが。
「ん~……。」
でも、せっかくだし少しくらい夜の探索はしてもいいだろう。
そう思い立ったら、もう体が勝手に動いてしまっていた。
いつもの服装に着替えると、夜になりずいぶんと静かになった夜の砦の散策に向かう。
何か、面白いものでも見つからないかな―――と、リルムがみている通路を横切る、街娘の姿が見えるだろう。
今日は満月、月明かりがとても明るくて夜目がよく効く。
■リムル > (人間側の領地でなければ、エルフも贈り物を夫に届ける、なんて平和な依頼を受けてこんな所まで来れなかった。この旗の色は機会さえ魔族が掴んでしまえば数時間もあれば塗り替えられてしまうような、そんな取って奪ってが盛んな要の地であるが、少なくとも今は平和だった。・・・中は平和そのものだが、外は流石に真面目な兵士が目を光らせていると思う。だからこそ、こうして中にいるエルフはのんびりと食料を求めて散歩なんて平和ボケした行動を出来る訳なのであるけれど。そうして、時折目をこすりながら砦を散策していれば)
・・・お客、さん?
(少し驚いたようにその姿を瞬きしながら確認する。街であればその姿は民衆に溶け込むように目立たないものだっただろうけれど、ここでの民衆の服といえば鎧。それか制服。そうでなかったとしても、統一されたマークが刺繍されていたと思う。少なくとも彼女のような旅行者風の格好をしていた人は誰もいなかったと思う。自分以外にも此処に来ていた人がいたんだ・・・驚いたように、その姿を認識して。その通路を横切った彼女の後を追うように通路を横切る彼女の背中を視線で追った。 ひょこ、と壁に手をつけて、スニーキングでもしているかのようにその背を追って)
■イニフィ > さすがに、旅行者であるイニフィにはスニーキングしている冒険者を察知する能力なんてあるはずがない。
月明かりで見えやすい通路をしばらく歩いていくと、ふと横を見る。
このあたりには、兵士の姿も見えないし探索し放題である。
この部屋は確か、武器を沢山置いている武器庫だったかと思うと、そこにするりと入り込む。
軍部であるはずのそこなのに、ずいぶんとざる軽微なことだ。
壁にかかっているハルバート、そしてロングソードにプレートアーマーを眺めながら、興味深げに見やる。
「へえ~、さすがにいいもの使ってるわね……。魔法防御もしっかりかかってんのかしら?」
軽く指先で触れてみる。
そこから現れる魔法陣を解読しているような仕草を見せると、クス、と笑みを浮かべた。
どうやら、面白い構成をしているようでそのことに関して、少し感心しているようだ。
もう少し、武器や防具の数々を眺めているのもいいけれども、さすがに見つかったらことだ。
魔族のスパイだと疑われるのもいやだし、そそくさと武器庫を後にしよう。
もしも隠れているままならば、リルムのことには気づかずに通路を右へと曲がっていくだろう。
その方向は――ちょうど食堂にあたる場所だ。せっかくだし、誰かいたら少し話を聴いてみたい。
軍部のことは聴かないけれど、おもに食事事情とか娯楽とかその辺り。
■リムル > (旅行者風の彼女が入っていった部屋を見る。鉄の匂いと斧や剣のマークが看板として掲げられている所を見ると武器庫か何かだろうか。・・・だとすると、もしかしたら彼女は軍の関係者・・・おえらいさん、なのかもしれない。なんて、間違った推論を立てながらその後をなんとなくついていってみる。
武器庫の中には使いふるした様子があるながらもきちんと整備され、性能が良いものが揃っているだろう。守りの最前線の砦である。いいものを使ってないと困るし、防衛戦が発生する度に相手から奪った武器なんかもここに保管されていたりする。探せばいいものがそこそこ出てくることだろう。
尚、エルフはなんとなくついてきてはいるものの、姿を隠さなければいけない理由もないので探そうと思えばみつけることは可能だろう。ただ・・・なんとなくばつが悪いのでそれとなく隠れていたりもするちょっぴり怪しい様子であるが。そして、彼女の向かう行先。そちらに視線を向ければ)
・・・食堂。
(夜勤の兵士の為か、今でもきちんと開いている食堂が目に入る。そちらの方へ近づいていってみれば美味しそうな食欲を香る匂いとかも鼻に届く。・・・見つけた。 と、静かながらも声に僅かに喜色が混じる声を零し、彼女の後を追い、エルフも食堂に入って。)
■イニフィ > あいにくといっていいのかは不明だが、軍の関係者でもなければお偉いさんというわけでもない。
本当に旅行をして、たまたまここに観光に着ただけなのだ。
もっとも、そんなことを知らずにイニフィは食堂へと入っていく。
「………ま、さすがにね…。」
食堂はいくつかの食べ物が置いているだけで無人だった。
当然だ、魔族の本業は夜、つまり今の時間に攻め込んでくる可能性が一場高い。
それは兵士たちも理解しているのだろう、この時間は仮眠を取っているもの以外は見張りに出ている。
だが、この食べ物はどうやら来訪者も自由に食していいらしい。
だったら遠慮することはない。小腹も空いていることだし、少しだけ拝借するとしよう。
飲み物は、ご丁寧にオレンジジュースが置かれている。
どうやら、イニフィのような旅行者のために置かれているようだ。
「へぇ、結構ご親切なことね……。ちょっとは見直しても……あら?」
ここで、ようやくリムルの姿を確認できた。
女兵士は別に珍しいわけではないけれども、彼女の姿は紛れもなく兵士ではない。
だからといって、自分のような旅行者でもなさそうだ。
だったら―――雇われた冒険者と推測する。
矢と我なら傭兵だけど、彼女からそんなオーラは感じなかった。
「……えーっと。もしかして…見回りさん?」
だったら、もしかしたら怒られるかもしれないと、ちょっとばつが悪そうな顔。
■リムル > (彼女の後につづいて食堂に入る。きょろり、と見渡してみれば中はガラッとしたものだ。昼はあんなに賑やかだったが・・・流石に夜は静かなものだ。・・・夜にも食堂は開いている、とは聞いたが流石に無人は少し驚いたが。
そして、食堂に残された冷めてもそこそこ美味しく頂ける料理。そちらを眺め、適当に気に入ったものを手にとる。)
・・・見回り?違う。
(見回りの人か、と尋ねられればその作り物めいた顔を向け、否 と返す。生憎とそんな真面目な目的の為にうろうろとうろついていた訳ではない。・・・というか、構造すら覚えていないのに見回りとか、ちょっと出来ない。)
私、ご飯食べに来たの。ちょっと、お腹空いた。
(両手に取った料理を提示して、ご飯を食べに来たんだよ。と、彼女に説明をしよう。そして、その数秒後にこてり、と首を傾げて)
・・・あなたも?
(静かな声で、そう尋ねた)